【合言葉 1533】プルルル! 店長俺『バイトの面接ですか?お待ちしてます』 超絶美人「どうもー!」 俺「採用!」 ⇒ ⇒ まさかこんな事になるなんて…

あれは3年前の4月の終わりだった。

俺の店に、面接の電話が1件入った。ずっと募集をしていたが、なかなか電話がこないので

もう募集をかけていたのも、忘れていた。そんな頃だった。

プルルルルルルル・・・・ 事務所の電話がしつこく鳴る。俺は携帯でゲームまっさい中だった。

いま、いいところなのによーwwああ、ちょっとまて

プルルルルルルルル・・・・・少しイラっとしながら

俺「っはい!」

女「‥あ、あの、そちらでアルバイトを希望しております、佐多(仮名)と申します。

面接をして頂きたいのですが‥店長さんはおられますでしょうか?」

丁寧な言葉使いに、中年女性の声だった

「ああ、オバサンかよ・・・」俺は内心そう思った。

俺「あ、はいはい。面接の方ですね。私、店長です。そしたら面接~、そうですねえ~

お日にちはいつにしましょう?例えば、明日とかどうです?」

女「あ、明日!行けます!宜しくお願いします。」

俺は淡々と対応した。おばさんはやる気満々のような口調だった。

「こりゃ30~35くらいの女だなあ。まあいいか。いま、野郎ばっかだしな。」

俺の店は、俺の「この」顔のせいか、若い女の子が(募集をかけても)面接に来ない。

近隣のライバル店は、イケメンの20代店長がいて

かわいい大学生や、フリーターの若い女が多い。

「またおばさんだけど、しょうがないな。」なんて考えならも、納品を済ませ、その日は家に帰った。

翌日、面接は14時からになっていた。

事務所でテレビを見ながら、ボーっとしてた。客が入ってきたので、店内に戻り接客をしていた。

すると、遠めに見てもはっきりと「美人」だとわかる女の子が信号待ちをしているのが見える。

俺の店のまえには、道路があって、店内から信号待ちをしている人間は、よく見える。そしてよく目も合うんだ。

「ふーん。きれいな子だなあ・・・・」俺は見入ってしまった。

さっきの客が帰って、店は俺ひとり。バックルームで休憩してる、学生バイト野郎1匹いるだけだ。

信号待ちの女の子は、信号が青にかわると俺と目があって、そのままてくてくと歩いて、

こちらへ着た。

そして店に入ってきた。

「おお、客か。これでじっくり鑑賞できるぞ。しかし本当にかわいいな‥」

女の子は、俺の顔も見るなり、ニコっと笑って頭を下げた

俺「(え・・?何この愛想いい客wwwマジかわいいいwww会釈してくれてるwこんなブサイクにww)」

俺のテンションはちょっと上がった。

女「あの‥、本日14時から面接のお約束しておりました、佐多です。」

俺「ハギョッ!!げふゅ、え、あ、は、はいwww!!

おま、お待ちしてましたwwwこちらどうぞ!!」←滝汗

ぶちゃけ、俺は気が動転した。30過ぎのババア来ると思い込んでたんだ。

(電話の声はマジであてにならん。香理奈も声が低いけど、ああいう感じと一緒か。)

とにかく彼女の声は、年の割には落ち着いてて、主婦っぽいのである。

でもあの顔だ。面接した俺のほうが、緊張してたと思う。

俺は緊張のあまり、履歴書を見るふりをしながら、とにかく気を落ち着けることに集中した。

だから履歴書はろくに読んでない。彼女のかわいい写真ばっか見てた。

事務所はそう広くない。

密室でこんなにかわいい子と2人きりになったのは、俺のブサイク人生でも、初めての事だった。

はっきりいって、衝撃的な大ジ件である。

芸能人クラスの美女が、ブサイクな俺の前、手をのばせば触れれる距離にいるんだ。

緊張しないほうがおかしいだろ。マジ緊張したので、若干手が震えた。

俺はブサイクで、それ故に面食いで、実はアイドルヲタでもある。

その俺からしても、彼女はかわいかった。特A,SSランクだ。

もちろん即採用だw

俺「えっと、とにかくもう来て下さい。」

女「え、あ、はい‥w」

俺「いつから出勤できますか?」

女「私、いま仕事辞めて無職なので、とにかく早く働きたいんです。」

俺「わかりました。じゃあ明日からで!!」

俺は彼女が帰ったあと、踊った。マジで事務所で踊った。デブなので地面ちょっと揺れて

たw

仮眠をとっていたバイトの梶原が寝ぼけ顔で出てきた。

カジ「店長…面接、もう終わったんすか?なんか一瞬っぽかったっすけど」

俺「ぐふふふふふふふふwwwwwwwwwwもうお前寝てろwつか、休憩up5分前に起きるなww」

カジ「え、え?なんすか?なにそのドヤ顔wえ、可愛かったんすか??」

俺「くははははは!!!!wwwwwwお前はなんで今日に限って寝てたんだろうなあwww

もうお前クビな!佐多ちゃんは俺のもの!お前には触れさせん!!!」

カジ「なんすかそれwえ、マジで可愛かったんすか?ええーなんなんすかあw教えてくださいよおww」

梶原を無視し、俺はその日は高速で帰ったw

家に帰ってから佐多ちゃんの(ろくに読んでなかった)履歴書を、隅々までガン見した。

そして当然、複数カラーコピーして俺の「美女ファイル」に入れた。←かわいい気に入った女だけを集めたファイル

彼女の履歴書の年齢を見て、正直驚いてしまった。

「25歳」お年頃である。

俺は22か、23くらいか?と思ってたので、素直に驚いた。

「25歳か・・・それなりに恋愛経験もある年頃だなあ…。しかもあの顔。

今まで何人と付き合ってきたのか…」色々考えると、浮かれていたが、急にブルーになった。

しかし!俺は店長だ。当然ながら自由にシフトを組める。

俺は彼女と一緒に働けるだけでも、かなりラッキーだなと思った。

佐多ちゃんの前職は、販売員と記載があった。ワ○ールの子会社の、○○○ナ○ールで

下着の販売をしてたようだった。佐多ちゃんの下着姿を妄想しただけで、おっきした。

「こんなかわいい子が・・・ブラジャー売ってたところ・・・見たかったなあ…」

男の俺は知らなかったが

結構かわいい、全国展開してるオシャレな下着屋だった。

他には、カフェでのアルバイト経験などがつづられていた。

明日は佐多ちゃんの初出勤日だ。もちろんトレーナーは俺だ。マンツーマンだ。

俺は緊張して眠れなかった。

「うちのあのダサイ制服を、あの子が着るのか。ムフフフ…」

「いつか付き合えたら、制服を着せて工ッチしようwww」

「どんなコスプレをさせようかグフフフ…」叶いもしない妄想は、止まらなかった。

とにかく彼女の初出勤が楽しみであった。今思えば、俺はもうこのときから惚れていたと思う。

そして、遂に佐多ちゃんの初出勤日となった。

俺は今までたくさんの新人を教育してきたが、これほどまでにソワソワしたことはなかった。

時間になる15分前に、彼女は来た。

彼女「あ、店長^^おはようございますっ。今日から、宜しくお願いします。」

俺「ああ、おは、おはよう(うわああwやっぱかわいいぜえええええええええwwwww)

じゃこっち案内するから。え~~っと、これがユニフォームね。まあ、ダサイけどさw

サ、サイズは、君は細いからなあ~。え、Sかな?」

彼女「いえ、Mじゃないと不安ですw私、着やせするタイプなんで、結構デブですよ。

パンツとか、もう最近じゃ、お尻大きくて、Lですもんw」

俺「(え、L!佐多ちゃんはお尻L!!デ、でふゅっwww)

いやいやいや、君、細いよ。じゃあ一応Mサイズを置いておくから

こっちで着替えて。一応女性は左のほうね。男子は右だから。狭いけどゴメンね。

着替え終わったら、もう店に出てきて。今日は簡単な流れと、自己紹介。オリエンするから。」

彼女「はい!^^」

なんつーか、普通に無表情でも整った顔で、キレイで可愛いんだが

笑顔になったときのその表情が、サツ人的に可愛かった。マジ笑顔だけでコロされるかと思った。

佐多ちゃんは非常に(すっぴんに近いような)ナチュラルメイクなんだが

すげーかわいいんだわ。肌もキレイなんだ。モチモチした白い肌で、吸い付きたくなるような

ぷりんっ♪とした二の腕をしてやがる。

パートのおばさん(宮川:48歳)「新しい子って、あの子なんですかあ~?」

俺「ええ、はあ、まあ」

宮川「あらあ~~かわいいじゃないのおおwwwちょっとテンチョウ~~ww顔で選んだでしょおおw」

俺「いやあ、もうずっと募集かけてたんで。2月と3月にゴッソリ減ったもんだから(汗)」

宮川「若いっていいわよねえーwあの子、私の10代のときに、ちょっと似てるわww」

俺「そうっすか・・・・(もう早く死んでください)」

なーんて思ってると、ブルンブルンッ聞き覚えのある、バイクの音がした。

梶原「おー、おつかれっすーww」

梶原だ。ヤバイ。コイツはヤバイ。梶原は雰囲気イケメンの、若干ヤリチンである。

俺「ええ!!なんでお前来てんだよっ!今日休みだろーが!」

梶原「いやあ~めちゃ可愛い子、入ったって聞いたんでえ~wコーヒー買いに来ただけっすよw」

俺「バイクでわざわざコーヒー買いにくんのかよ!w可愛い子入ったなんか

俺、そんなこと一言も言ってないだろw」

梶原「だって、店長w昨日スキップして帰ってましたもんw腹の肉揺らしながらww

こりゃあ上玉入ったなって、思いましたよマジで。」

俺「おまえよおー、早く帰れよお~」

今日は佐多ちゃんの初出勤。マンツーマンでゆっくり教えたかった。

梶原を早く追い返して、パートの宮川さんが帰ったら、店内で佐多ちゃんとマターリしたかったのだ。

ちくしょう。さっさと帰れよ!

イラついていると、フワっと事務所のほうの陰が、動いた。

彼女「…あのぉ…制服、着ました・・・着方、こんなもんでしょうか?なんか、私、変じゃないですか?」

梶原「・・・・・・・・・・・・」

時間が一瞬止まった。

俺は目の前で、人間が人に恋をする「瞬間」を、至近距離で初めて見たような気がする。

梶原はうちで働いて、もう2年になる。

割と詰めてシフトインしてくれている、使い勝手のいい奴だった。

学生ややれテストだのなんだのと休みたがる奴、バックレも多い。梶原はその点では、真面目だった。

仕事以外でもよく遊びに行ったりしており、コイツのことはもうよくわかっているつもりだ。

梶原は、佐多ちゃんに一目ぼれをしていたと思う。

俺「…大丈夫!!大丈夫!すごいねwいや、変じゃない、似合ってるよ。とても…」

宮川「はじめましてえ~~w宮川といいますう~~w分からないことがあったら聞いてねえ~

もう、自分の若いときを見てるみたいで、あなたを最初にみたとき、ビックリしたわぁw」

彼女「あ、はい^^;宜しくお願いします。佐多です。」

俺「カジ、挨拶しろ」

梶原「あぁすいません。えーっと、梶原と言います。基本、遅番が多いんすけど…

あんまシフト被んないかもしれないっすけど…まぁ、お願いします。大学生です。来年卒業っす。」

彼女「じゃあ、私のほうがオバサン、年上ですねwいま、もう25歳なんで」

梶原「に、25っすかぁ?え!全然見えないっすよおwオレ、年下と思ってましたww」

宮川「この子ねえ、口が上手いのよお~~昔は25なんて言ったら、もう結婚よねええ」

彼女「…ああ、はい…け、結婚…、全然ないですけどね(汗)」

宮川「ウソオ~~。あれえ??彼氏はいないのお~??ニヤニヤ」←BBA、しつけーよ。しかしナイス質問!

俺と梶原は、この彼氏はいないの??の質問のときだけ、耳がダンボになっていたと思う。

一瞬で静かになって、互いに緊張して、合格発表でも聞くかの如くだった。

俺が密かに心配していた事案【佐多ちゃんに、彼氏がいるのかどうか】が

BBAのおせっかいな腕により、意外にも早く判明することとなった。これほどBBAに感謝したことはない。

俺は自分でこんなこと、かわいい子に聞けないんだ。もう断じて聞けない。

ブ男に

「ねえ、彼氏いるのお?」なんて聞かれれば、美人も拷問だろう。

「いてもいなくてもお前とは付き合わねーし、関係ねーよw」と内心失笑され、一蹴されると思うんだ。

チキンな俺に、そんな「デリケーナ☆」な話は女性にできない。

とにもかくにも、俺の顔を見てみろ。ガチな金正男なんだぞ。しかもちょい小太りなんだぞ。

佐多ちゃんは、大変言いにくそ~に、恥ずかしそうにも、こう答えた。

彼女「か、彼氏ですか。……いません。もう恋愛とかは私全然…」

神キタこれwwwwwwwwwwwwwwwwww

彼女「私、年も年なんで、とにかくいっぱい働いて、貯金しなきゃですね^^;

とりあえず今はバイトして、就職探さないと。恋愛より、仕事ちゃんとしなきゃ、一生結婚できない可能性もあるし…」

梶原・俺「いやいやいやいやいやいやいやいやwwww(超否定)」

宮川「うんうん…そうよねえ。結婚できないかもしれないものねえ。老後も心配よねえ。

私は26で結婚したのよお」←最強にどうでもいい情報。もうBBA黙ってろw

それにしてもこんな可愛い佐多ちゃんに彼氏がいない、だと…??

いや、俺は佐多ちゃんと付き合えるなんて

地球が壊れてもないと思ってはいる。ブ男として自信もあるぜ。しかし可愛い子に彼氏いないと

やっぱなんか嬉しいよな?

とにかくこの明るい朗報は、俺をまたダンスさせるくらいの威力があった。

梶原も嬉しかったのか、彼氏いません情報を入手すると、なぜかあっさりと

梶原「じゃ、おつかれっすーwww♪」と、ゴキゲンで帰っていった。←コーヒー買ってねえよw

そのあとは、まあ初日なので各種手続きを済ませ、基本的なオペレションを。

そして簡単な品だしをさせて帰った。

余談だが、美人はコンビニの制服ですらもかわいいし、すげーいやらしいと思った。

俺がいやらしい目でみているからだな。俺はその晩、また眠れなかった。

「てんちょう♪」と言って、はにかむ佐多ちゃんの顔が、頭に焼き付いていた。

これ完全に恋したなこれ!と、思った。

そして俺は、あんなに可愛い佐多ちゃんが、妙に男っ気がなくて、彼氏もいない。

控えめでブスより大人しいことに、違和感も覚えていた。

まあ、この真相は、後々明らかになっていくのだが…

とりあえず、俺が会ってきた美女は、たいてい俺を見下している。

中には、残飯でも見るかのような目つきの女までいる。

ハナから俺なんて眼中にないってオーラを、散漫させている。

どんなに口調が丁寧でも、笑顔でもな。

「おい、ぶっさいく、これ以上私に近寄ってくんなよw」「勘違いすんなよw」「キモぉイwww」

というオーラがあるんだ。優しくしてくれててもね。これはブサイク人生街道を歩んできた同胞ならば

お分かりいただけると思う。

しかし。佐多ちゃんは、それがなかった。驚くほどなかった。

この子はブ男に偏見がないのか?え、ブス専なのか?まさか。

なんであんなにナチュラルに、この醜い俺様と接してくれるんだ?俺がてんちょーwだからか?

いや、俺実は金ないよ?むしろ貧乏っすよ。廃棄のコンビニの弁当とかもったいなくて食ってるお?

いや、金があったとしても、こんな顔、絶対嫌だろ。

結論:わかんねえ

総評:とにかく佐多ちゃんはかわいい

仕事だからって感じの、表面的な愛想でもなく

佐多ちゃんの「ブ男にも自然に優しい」対応は、俺の心を打った。

今まで出会ったどんな美女とも違う。こんな子っているんだなと思った。

俺は徹夜に近い夜更かしをして、シフトを変更した。

佐多ちゃんに今日貰った希望シフトを見ながら、俺とシフトが被るようにした。

俺がどうしても出れない日には、同性のバイト(BBA)とだけしふとが被るようにして

できるだけ男を佐多ちゃんに近づけさせないようにした。

しかし。梶原の主導で「佐多ちゃん歓迎会」は決行された。

うちの店は飢えに飢え込んだ、血気盛んな「たまりまくった野郎」が多い。

男の20代なんてそりゃあヤリたい盛りだ。

とくに俺の店は酷い。男女比がヤバイ。男ばっかりに、女はBBAと、若いけどブスな子がいるだけだ。

そりゃ佐多ちゃんの降臨は、飢え込んだオスどもが大騒ぎするわけだ。

梶原はあの日、バイクをぶっ飛ばして、ひとつ年下の腰ぎんちゃく「松井くん(梶原の紹

介でうちに入った子)」

に、すでに佐多ちゃんのことを喋っている。

俺の「男の制裁(徹底的に、野郎どもが佐多ちゃんがシフト被らないようにする)」を読んで

先回りしたんだろう。

歓迎会で佐多ちゃんの隣にでも座って、みんなで質問攻めにする気なんだろう。

すげームカついた。店長の俺に相談もなく、勝手に段取り組みやがって~~~~!

キレていたら宮本さんが「私のときは歓迎会なんてなかったわよお?!」とこちらもキレていたw

でも俺は、やっぱり感謝もしていた。梶原のように行動力がない俺。

歓迎会でもしてくれなきゃ、プライベートで、店の外で、彼女とご飯♪ムフフ…なんてできるスキルはない。

俺は歓迎会に参加すると表明した。ったりめーだろ。俺は店長だぞ。

梶原に電話した。

梶原「ああ、はあ、マジっすか。ああ、わかりました。じゃ、店長も参加ってことで←テンション低」

俺「それでよい。俺に隠し事ができると思ったか。」

梶原「いやいやw違うんすよwwまあ、なんつーか、20代だけの飲み会?いいかなあ~って

やっぱ年上の人いたら、俺らも気ィつかいますよねえ~」

俺「黙れ!wおめーは俺の家でウンコして、流すの忘れて帰った男だろーがwww」

梶原「ぎゃはははwwwいやいや、あれもう時効っすよw」

俺「このことを佐多ちゃんに言うぞ」

梶原「すいませんすいませんすいません!!!wじゃあ店長も参加ってことで。

あ、小松さんも来るらしいっす。」

俺「え!懐かしいな!小松君か!」

梶原「いやあ、俺は呼びたくなかったんすけど~松井のボケが可愛い子入ったって、喋ってえ~」

俺「そうか…小松君くるのか…」

梶原「じゃ、もう切りますよ。人数入れときますから。時間と場所はあとでメール送ります!」

俺「おう。ウソ教えんなよw」

梶原「しませんよw俺ウンコジ件バラされたくないっすよw」

俺「じゃーな」

そして俺も佐多ちゃんの歓迎会に行くことになった。

しかし心配ごとがあった。小松である。

小松君はもともと俺の店にいたバイトで、いい奴なんだが、俺とは正反対。

ブ男の天敵

I K E M E N  である。

この害虫は、単体で上玉ばかりを狙い、食っていくので、俺らモテない生体には

天敵としか思えんのだが、どんな殺虫剤も効かない。

佐多ちゃんとこの元従業員、イケメンの小松を会わせることは、デンジャーだった。

俺は楽しみ半分、腹痛半分の心境になった。

「わああん。もし小松君と佐多ちゃんが、この飲み会がキッカケで付き合ったらどうしよ

ううぅ」

「美男美女カップルでお似合いだわな」

「あ、いま小松彼女いないんだった…」「ヤバイな。狙われるな」

この頃はそういう心配をしていたと思う。

そして、佐多ちゃんがうちの店にはいって2週間後、遂に飲み会の日がやってきた。

そして遂に飲み会当日。18時集合。某居酒屋。

「佐多さん歓迎会」(スタッフ一部のみの小規模だが、集結)

メンバーは俺(店長)、元バイト小松(IKEMEN)梶原(アホ)

宮本(紹介が遅れたが、THE BBA宮川と混同してしまいがちだが、宮本さんは大学生のうちのバイト。メス。ブス。

そうだな…顔のスペックは「くわばたりえ」か。仕事はできる。性格は微妙。面食い。

梶原のいっこ下。大学3年生。)

松井(カジの腰ぎんちゃく、パシリ。大学生。)そして佐多ちゃんの男4、女2の6人でやった。

梶原「お、おつかれっすー。店長、道迷ったっしょ?」

俺 「アホ、迷うかw」

梶原「あいつ、もう来てます?」

俺 「誰だよ」

梶原「宮本」

俺 「え、宮本さんも呼んだの?」

梶原「俺はべつに呼びたくなかったんすけどねwさすがに男数人に、新人の女の子ひとりってねえ…

佐多さんに悪いし…てか俺、最初、松井と俺と佐多さんだけの飲み会だったんすけどw

こんな集まりやがってry」

俺「しかたないだろ。コソコソすんなよ。」

松井「ういーっす。」

梶原「お前くんのおせーよ!w」

松井「待ってくださいよw俺今日バイトwえー、主役は?主役は?」

俺「まだみたいだな。ってかまだ10分前だろw」

宮本「お疲れっ。」

梶原「おー。」松井「おつかれー」俺「ういー」

宮本「もお、恥ずかしいよ。うるさい、あなたたち。店長、チャック開いてますよ…(←

息子の小窓)」

俺 「うおぉっとww」梶原・松井「ぶはっww最初からやってくれますねーwww」

そして集合時間の5分ほど前に、姫登場。(息子の部屋の窓を閉めておいてよかったぜw)

佐多「あ、お疲れさまです…ええっと」

俺・松井「こっちこっち!!」

佐多「よかったwちょっと道間違えてました。」←ムフフフフwww萌えたw

梶原「俺の携帯に、電話してくれたらよかったのに。駅まで迎えに行きましたよ。」

佐多「ああ、ううん^^;ゴメンね。」

梶原「やっぱ俺と、一緒に来たらよかったっすねぇ」

松井「気をつけてくださいよ~狙われてますよ~w」

梶原「だまってろおまえ」

うちの店、みんな集まるとマジでうるさいな…。店長の俺がその辺はテキトーで

かなり甘い(バイトに舐められてる?)ってのもあるが。あとは基本、みんな仲がいいので

当然のようにうるさくなる…。

そしてまだ1名到着してないが、ゾロゾロと、予約していた部屋へ入って

先にソフトドリンクだけ注文しておいた。

ムカつくよな。「ヒーローは遅れて現れる」

小松「店長!おひさしぶりっすー。お疲れお疲れー。なに?みんな仕事上がり?」

宮本「小松さああん!!え~~~すごいお久しぶりですう!」

小松「あ、宮本っさん。元気?ってか2月に弁当買いに行ったな俺。」

宮本「ほんとですよ~、またすぐ来るって言ってたのに~」

小松「ゴメゴメ!店長、新人さん来た?」

俺 「あ、佐多さん、こっちだよ」

佐多「えっと、わたし・・・です。初めまして。佐多です。」

小松「…あれ・・・?さっき・・・、さっき電車、★番ホーム、居ましたよね?」

佐多「え!?あ、はい。★番線で降りました。私今日JRなんで」

小松「おお、やっぱり(満面笑み)綺麗な人だったんで、覚えてますよ。でも、南口降りてたから

(店と)違う方向だし…違う人だろうなと。」

佐多「道、間違えたんです!」

梶原「でも佐多さんのほうが先に着いているというw小松さん、女より足遅いんじゃないっすか?老化?」

小松「アホか、俺タバコ買ってたんだよ」

梶原「ついでにエ口本も立ち読みしてから来たんじゃないっすか?」

松井「ははは!w小松さんといえば立ち読み!しかもエ口本!」

小松「お前らなあ…。」

佐多「でも恥ずかしいです。出口おもいっきり間違うとこ見られて」

小松「いやあ、かわいいっすよ^^」

俺 「・・・・・・(なんなの。なんなの。この空気感。おっさん会話入っていけねーwww)」

俺 「ゴ、ゴホ、と、とりあえずだな。まあ早く座れ、お前も何か頼め」

小松「ういーす」

そして昔話もしつつ、質問はやはり佐多ちゃんに集中した。

松井「彼氏いないってマジなんですか?」

佐多「う、うん^^;」

松井「堀北真希に似てるって、言われますよね?」

佐多「うーん・・・・たまにね」

松井「この中だったら、誰が一番カッコイイですか?wぶっちゃけ、誰が好きですか?」

小松「お前脚場クラの親父かwごめんね佐多さん。ブ男ばっかで困るよねw

佐多「いや全然・・・っていうか、まだどんな人たちが知らないし。好きとかちょっとw」

梶原「ま!松井がアホってことはわかってますよねw」

松井「おお!おお!w俺がどこの大学か言ってやりましょっかー!ww俺、梶原さんより頭いいっすからw

ってか、佐多さん佐多さん!店長って、金正男に似てると思いません?」

小松・梶原「ぶっ、ぶははははははwww」

宮本「私、面接のときそれ思ったw」

俺 「お、お前らウケすぎ!俺は似てるって自覚あるからいいんだよっ開き直ってるし!」

松井「でも似てるってもんじゃないっしょ~~!マジうけますよね~え、兄弟?弟?兄?」

梶原「いいともの、そっくりさん、出たら絶対勝てるよなw」

小松「勝てる勝てるw優勝ww」

佐多「キラ(●^▽^●)キラ(なにも言わないがウケてかなり笑っている・・・)」

俺は自分の顔がネタにされて笑われてるのに、佐多ちゃんが笑ってくれたのが嬉しかった。

な、なんちゅー可愛い顔wwなに?!なにこの笑顔!!ww写真撮りたいわもう!!www

ああ時間止まれwww

その間に写真撮るからwwww

小松「佐多さんって、いまいくつなんですか?」

佐多「若くないですよ^^; 25です。」

梶原「見えないっすよね」

小松「うーん。見えないね。全然見えない。」

佐多「子供っぽいっていうか…」

小松「全然wそっちの方向じゃないよ。肌きれいだからさ、もっと若いと思った。

俺の一番下の妹のほうが老化してるわwまだ23なのにw」

佐多「小松さんはおいくつなんですか?」

小松「いくつに見えると思う?^^」

松井「ホラきた、おっさんの手口w」

佐多「う~~ん・・・27?28くらいですか?」

小松「ピンポーンwさすがっすー!」

梶原「違う違う!!もっとおっさん!もっとおっさんww」

小松「もう27でいいってw」

佐多「えぇ?w本当は、いくつなんですか??w」

小松「31だよ。今年でね。」

佐多「30代ですか!確かに見えないですねえー。う~ん若~い。」

梶原「…おっさんっすよ、おっさんwもう腹出てますよね?」

小松「おまえなーw俺よりおっさんいるのに、言うなよー」

俺 「・・・わ、わざとらしくこっち見んな!w」

佐多ちゃんが小松を褒めた・・・・小松を褒めた小松をほめほめ・・・ガーン

松井「佐多さん佐多さん!小松さんって男前ですか?」

佐多「え!ああ、男前だと思いますよ。今日、びっくりしましたwキレイな顔だな~って。

忍成修吾に似てますね。」

小松「うお、普通にうれしいw」

俺「・・・・(誰!それ誰!ww)」

松井「ヒューwキレイだってえ~~www」

佐多「ああでも、私。もっと、こう、地味な人がいいです。あんまりイケメンも…」

梶原「振られたw小松さん振られたww」

俺 「え、え、え?な、なんで?なんで?イケメンはダメなの?」←俺必死w

佐多「うーん・・・ダメってことはないんですけど。。あ、でもやっぱダメです。

なんていうか、浮気の心配が…常に安心できないと思うし」

小松「いやいや、浮気とかないよー」

梶原「小松さんめっちゃくちゃモテますよ。学生時代もヤバかったらしいっすからね。ね?

で、小松さんのばーちゃん、生け花の先生してて、その生徒さんまで

お持ち帰りしてましたからw」

小松「ア~ホ。こんなとこで、お前何年前の話してんだよw今日やたらつっかかってくるなー」

佐多「いけばな?…おばあちゃん、講師されてるんですか?」

小松「あ、うん。まあ小さい教室だけどね。」

佐多「どこでしてるんですか?」

小松「あ、したいっすか?w紹介しましょうか?S区なんですけどね。

いやあもう年だから、これからは新規の生徒はry」

佐多「(無視)おばあさん、下のお名前は?」

小松「えぇww?…百合子っすけど…」

佐多「…!!小松先生!!あぁ!やっぱり!私その教室、行ってました!懐かしいです!」

小松「マ、マジっすかあwwwwうわ、なんか恥ずかしいwww」

佐多「先生元気ですか?」

小松「まあ、ボチボチっすね。」

佐多「ヘルニアは・・」

小松「手術成功してます。ボルト入れて。ってか、すごいなあwww今日電車も一緒だったしw

あーなんか運命っすね!!」

佐多「すごい!すごい!wこんなことって本当にあるんですねー!(キラキラ☆)」

梶原・俺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちーーん・・・・・・w

か、会話に入っていけんwwwww

これが、佐多ちゃんと小松の最初の出会いだった。

そしてなんだかんだ、4時間くらいか。店にいたあと、俺たちは解散した。

もっと、かなり色々喋ってたけど、まあ印象に残ってることしか書いてない。

松井は彼女がうちに来ることになったので、急いで帰っていった。

梶原「佐多さん。もう遅いし、送りますよ?」

やはり押す梶原。もう皆さんわかっているとは思うが、梶原はおもいっきり佐多ちゃんに惚れている。

佐多「いいよ2 カジ君も明日学校でしょ」

いつの間にか、【カジくん】と呼んでいる仲になっていた事に、おっさんのくせに

激しく嫉妬してしまった。

小松「電車一緒だし、駅まで俺送るよ。お前今日バイクだろ。」

梶原「…」

佐多「あ、コンビニ寄ってから帰るんで。1人で大丈夫です。」

小松「コンビニで働いてるのにwコンビニ好きだね。いいよ、送るよ。一緒に行こう。」

佐多「…はい・・・・」

小松「じゃ!みんな!おつかれっすー」

佐多「お先失礼します。お疲れさまです。」

そして佐多と小松の、超絶美男美女カップルは、2人で駅の方向へ消えていった。

2人きりで、肩を並べて歩いてる姿を見ただけで、俺は嫉妬した。

小松は身長173cm程度か 俺は164センチだ。

暗い夜の空よりも、俺の内心はもっと暗かった。

宮本「てんちょおお~~。なんなんですかあ今日!」

不満そうな口調で、くわばたりえに似た宮本が話しかけてくる

俺 「な、なにw?」

宮本「カジさんに、小松さんに会えるっていうから、今日来たのに。

あの人もいるなんて、ってか、あの人の歓迎会なんて私知らなかったんですよ!」

俺 「いや、俺にいうなよwおいカジっ」

梶原「あー…ゴメ。でも良かったろ?小松さんに久しぶりに会えてさっ^^;」

宮本「私も送ってもらいたかったってば…あの人なんなの。年上だから気ィつかうよ。

私の方が仕事では先輩なのに。お疲れ様も言わないで帰ったし!」

俺 「さ、さっき言ってただろ 」

宮本「私には言ってきてませんから。そもそもなんなんですか今日のこのメンバー。ってかイヤミ?

宮川さんも呼んで下さいよおー。女、私ひとりって、最悪…。

まるであの人の引き立て役要員じゃないですか!小松さんもいたのに、なんか恥ずかしい。惨め。

2人で帰っちゃうし。…今日ぜんぜん楽しくなかったです。

もうあの人のいる飲み会は、私は誘わないで下さいね。じゃ、お先です。」

梶原「あ、ああ、ああ…」

俺 「気をつけてな」

宮本は不満たらたらに、文句を言うだけいって帰った。

まあ、無理もないか。とも思う。

「こりゃ、あの2人、あんまシフトかぶせられないなあ…。」(過去、うちの店でも

いがみ合うのは、男よりも女性同士だった。正直、女の子は使うのが面倒くさい。

男は単純に動いてくれるが、女性はそうはいかない。「なんでなんですか」「なんであの子はよくて

私はダメなんですか」とかなんとか、とにかく難しいのだ。)

ましてブサイクの宮本、宮本は小松くんが好きだ。その前に勝てるはずもない美女。佐多。

2人駅まで一緒に帰った・・・。

こりゃ恨まれるなと思った。しかし佐多ちゃんは何も悪いことはしてない。

それにしても小松の祖母が講師をしている教室に、佐多ちゃんが通っていたとは

予想外の展開だった。2人は同じS区に住んでいる。

(店も、俺の店から歩いて4分のマンションも、S区の隣のM区だ。)

俺はこの日、なんとなく寝つきが悪かった。

下戸のくせに調子に乗って酒を飲んだ。こんな日はたいてい爆睡である。それが眠れない。

妙に目が冴えて…。

翌日は佐多ちゃんは休み。俺と梶原は出勤だった。

梶原「昨日、佐多さん無事に帰ったんですかね」

俺 「うーん・・・」

梶原「俺、忍成修吾って誰かわかんなくて、帰って調べましたよw 似てますね」

俺 「う、うーん・・・・(こいつ、俺と一緒のことしてやがる…)」

梶原「店長!聞いてます?」

俺 「ああ、すまん。なんか今日調子悪くてな。おっさんになるとな、胃もたれがな…」

梶原「メアド、交換してましたね」

俺 「ウソ!ふ、2人?」

梶原「はぁい…」

俺 「え!いつ??」

梶原「便所いったときですよ。あとで小松さん、追っかけてたでしょ」

俺 「さすがだな…。はやい。」

梶原「もうバレてると思いますけどw俺…佐多さん好きっぽいっす。」

俺 「いや、お前初日からだろ。一目ぼれだろ」

梶原「っんふwwやっぱバレてました?」

俺 「バレバレだ馬鹿。」

梶原「うーん・・・敵は強いすね。若さは俺なんすけどねー」

俺 「小松君と揉めるなよ。店は関係ないからな。公私混同するなよ。

小松君はもううち辞めてるんだから、客として来たときは、いつも通り普通にしろよ。」

梶原「わかってますよー。俺そこまでバカじゃないっす。」

俺 「万が一、小松君と佐多さんがデデキたとしても、お前には関係ないからな」

虚しかった。俺は自分にも言い聞かせるようにして、梶原に諭した。

梶原「いや、付き合わないっすよ…多分。俺も一応がんばるんで。」

俺 「・・・・・・」

そうか…「コイツは」がんばるんだな。

若いっていいなと思った。失敗を恐れずに挑戦できるのは「若さ」である。

俺はなにも言えなかった。

いつの間にか、小松君と佐多ちゃんが、梶原も俺も知らない佐多ちゃんのアドレスを

会った当日、既に入手している事実はかなり堪えた。

俺は店長だぞ。何だかんだ理由つけりゃ、俺だって立場利用して、アドレスのひとつふたつ

即行でGETできるわい!ww

そう強がって思ったが、虚しかった。

俺はこの誰にも言えない、密やかな恋を、がんばろうとは思えなかった。

まず、俺のこの顔。そして年。佐多ちゃんの容姿。そしてこの年齢差。

俺ががんばってどうにかできるレベルじゃない。身の程は知っているつもりだ。

店で会える、一緒に居れるだけでいい。それだけでも幸せだった。

「今後、小松くんとカジで、佐多ちゃんを取り合うだろう。…俺は…

俺はその様子を見ておこう。うん。それでいい。若者の恋愛沙汰に介入するなんて

いい年したオッサンが、大人気なくてダサイぜ。」

そう思っていた。

明日は佐多ちゃんとずっとシフトが被ってるんだ。梶原もいない。

たった1日しか会えてないだけなのに、俺はもうすぐに、またすぐに

彼女に会いたくなっていた。

情けなかった。でも・・少し話したり、笑顔も見えれるだけでよかった。

付き合えなくてもいいんだ。

佐多「おはよーございまぁす^^」

俺 「ああ、ぉはよw(きょ、今日は白のワンピースか。やっぱ私服姿はかわいいのう。)

あれから、大丈夫だった?」

佐多「大丈夫って、何がですか?」

俺 「いやあ、小松に…ちゃんと送ってもらえた?」

佐多「え、普通ですよ。駅までだし。」

俺 「う、うん。そだな…」

佐多「……店長?あの~私、なにもないですからw小松さんとは。

昔行ってたお教室の、先生のお孫さんだったんで、ちょっと盛り上がっただけです。

私と小松さんが、付き合うとか思ってないですか?w」

俺 「(ほおぎゃ!図星ドッキン!)いやえはやっ、や、ち、違うよ。そんなんじゃない…

なんか、仲いいなあ~~と思ってさw」

佐多「…。飲み会でもいいましたけど、小松さん、確かにカッコイイと思いますよ。一般

的には。

でも、私の好みじゃないんで…。別になんにもないですよ。心配しないでくださいね!!」

俺 「し、心配はしてないよ!w恋愛は自由だし。(なんか恥ずかしいな)

それに君が誰と付き合おうと、君の自由だからね。俺には関係ないし。なにも言えないじゃん。」

佐多「・・・・・・あ、もう5分前。私、着替えてきますね。」

俺 「ああ、うん…」

20代の恋愛に、おっさんが首つっこむとか。あってはならんと思ってたし

まして当時俺は、佐多ちゃんがかわいい子だとは思っていても、向こうに異性として見られているなんて

思いもよらなかった。(当然だよな、こんなDBS男)しかしこの日を境に、なぜか俺と佐

多ちゃんは、客がこない暇な時間帯によく喋るようになった。

お互いの実家話や、趣味のこと(オタ趣味は隠してるwそれ以外の話で)など沢山喋ったw

俺の美しい思い出なので、一部しか公開しないぞ!

佐多「だから私、本当は保育士になりたかったんですけど、親に反対されて。

お父さんが「あんな仕事すると、嫁に行き遅れる」とか、「自分よりバカを相手にする仕事はダメだ」って。

チビなんか相手しても、お前は賢くならないからって。変でしょう?学校の先生も反対だってw

世間知らずのバカになりやすい職種だからって。進学のお金も出してくれなかったですよ。」

俺 「ヘンだね。ちょっと偏見あるよね」

佐多「でも今コンビニだしw余計親に今何してるか言えなくてw実家帰りづらいんですよね。」

俺 「いや、俺一生コンビニ(の予定)だから」

佐多「す、すいません^^;うちは親が公務員になれって人だから、最悪でしたよ。イヤだっていってるのになー」

俺 「俺は本当は、映画監督になりたかったんだよね。」

佐多「そうなんですか!」

俺 「え、映画好き?」

佐多「スキスキ。ツタヤ、しょっちゅう。レディースデー、絶対いるんでw」

俺 「そうなの?!」

佐多「実は私、ここくる前は、ツタヤでバイトしようかなあと思ってたんですよ。前の会社辞めて

次になにしようか、1年くらい…ちょっと考えたかったんで。

面接行ったら、落ちちゃって。」

俺 「え!落とされたの?」

佐多「はい。理由がなんていうか…微妙で。店長さんは

君のこと採用したいけど、君がくると、男のお客さんが、非常に借りにくい。

うちも前、若くてかわいい子を置いてたんだけど、アドルト商品が伸び悩んだ時期があったんだ。って。

そんな理由あるかと思って、ちょっと腑に落ちてないんですけど。そうなのかなーって」

俺 「あのね・・・・・・ちょっと言いにくいんだけど、あると思うよ。ってかうちの店で今発生してます。

もう君がきて2ヶ月になるけど、すでに兆候でてます。君がいるとき、エ口本一冊も出てません!w」

佐多「えええ!そ、そうなんですかwwうそ、なんか…売り上げ下げてスミマセン…」

俺 「いいよ別に。実は俺も最初は心配してたんだけど、その分

宮川さんいる時間帯のエ口本部数、伸びてるからwそれで帳尻合うからいいよ。」

佐多「でも、私がいたら、買いたい時間帯に買えない人がいるってことですよね?」

俺 「最近ね。」

佐多「はい・・・・・」

俺 「うちの店、新規のお客さんが増えてるんだよね。(←みんな男だがwww」

佐多「え?」

俺 「この店のこと、君は忙しい店なんですねっていうけど、本格的に忙しくなってきた

君が入ってきてからだよ。」

佐多「そうなんですか?」

俺 「まだ常連と新規の客の見分け、つかないもんなー。」

佐多「はい。」

俺 「なにも気にしなくていいです。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐふふふふwwwwそうなんですwふへっwwww

実はこの頃、俺の店は好調だった。(イケメン店長の)ライバル店は

俺の店より場所もいいし、若い女性スタッフも多く、活気があった。うちの女性スタッフはBBA&若いブサイク。

もちろん向こうの店のほうが、いつ見ても客が入っているような状態だった。

日当たりもよく、店の雰囲気もよかった。うちの店は負け続けていた。

それが佐多ちゃんが入ってきてから、一週間ほどして

ジワジワと見かけない客が入ってきては、そいつらがまたうちに来る。という不思議な現象が起きていた。

中には、ライバル店の常連の、自転車屋のオヤジまでいた。

日に3回(朝・昼・晩)と分けてくる男もいた。

THE BBA宮川さん曰く「店長お~。もーお~~。あのコが(佐多ちゃんのこと)いつも

何時くらいに店にいるのかって!お客さんが聞いてきますぅ~~」と

「今日で2回目よお~~?なんなのよ~~」

と愚痴ってきたので、やはりか。と思った。

新規の客は、全員男。やっぱり彼女目当てだった。

俺はイケメンで、ライバル店の店長に勝てたこと

そして「平民w」は金も払わないと接触もできない佐多ちゃんと、俺はずっと会話できるw命令もできるwww

立場に、優越感さえ覚えていた。

誇らしいような、晴れがましいような気分だった。

ライバル店は若い女が多かったが、全員、佐多ちゃんに勝てるような顔の子はいなかった。

「ふふふふ・・・・君たち、数人がかりでも、1人に負けてるpgr」状態であった。(俺も性格悪いなw)

俺 「だから、気にしなくていいよ。結局は君のお陰で、売り上げ上がってるしw

あ、アイス、食べる?」

佐多「え!食べたい!あ、でもこれ、高いのに…」

俺 「いいよ。奢るよ。」

佐多「ありがとうございます!うわあ、やったぁ^^♪♪」

俺「・・・・・・・・・・

(え、なにこの子wwwめちゃくちゃ可愛いんですけどwアイスでこんな喜ぶのか?え、計算?

いや、すげー可愛いんですけどwwwwなにこの表情wwwwうわあああやべええええww)」

俺は佐多ちゃんの前では、常にクールな男wを演じていた。内心は上記のテンションだったがw

(顔はブサイクだけど)カッコイイ、大人の男、頼れる店長。を意識して、ヘマしないようにしてた。

そして佐多ちゃんが、アイスクリームを舐める舌を見て興奮した。

翌日。俺がレジ打ちしてると、ライバル店のイケメン店長がきた。

クソ店「こんにちは」

俺「いらっしゃいませー(げ!なんでコイツ!)」

クソ店「フゥー。クーラーよく効いてますねえ~。うちももっとしよっかなあー

…最近、調子イイらしいっすね。」

俺「お陰様で^^(早く何か買って帰れよw)」

クソ店「なんか、いい女の子入ったとか‥うちのバイトから聞きまして~、見に来たんですけど^^」

俺「いやあ‥まあ‥(ホラきたドスケベ!佐多ちゃん狙いだな!)」

クソ店「今日いないっすか?」

俺「今日は夕方からなんで‥(あ、言っちまったよ。つか、帰れ!)」

クソ店「へえ~・・・・じゃ、また夕方来ますわw」

俺「ああ、はあい。お待ちしております~(弱い俺…)」

やっべ、どうしよう、やっべw

アイツにだけは見せたくないなー。またイラついてきた。

16時50分  佐多 IN

佐多「おはようございます。店長、今日わたし、ツタヤまた行ってきましたよー」

俺 「佐多さん!佐多さん!今日はもう裏でいいよ!」

佐多「え?」

その瞬間(マジでその瞬間)←外から見てたのか?

クソ店「おおお~~!はじめましてええ~~!こちらのお店の店長さんと、仲良くさせて頂いてる

○○○○○○○ ○○店の、店長してます。ウンコです!」←もう名前これでいいだろw ってか仲良くねーよ!

佐多 「ああ、どうも…初めまして」

ウンコ「いやあ~なんかいい人入ったってうちのバンドから聞いたもんですから、偵察にきたんですよ~」

佐多 「いえ、全然、まだまだ新人なんで…」

ウンコ「いやいや、こーんな綺麗なヒト入っちゃったなんて、ズルいなあ~~。うち潰れちゃいますよ~~HAHAHA!!!」

佐多 「^^;・・・・(苦笑)」

佐多ちゃんが対応に困っていると、客がきた。

「おつかれっす」

小松君だった。

佐多ちゃんが対応に困っていると、客がきた。「おつかれっす」

小松君だった。

俺 「お、らっしゃい。」

佐多「えっ、小松さん‥」

小松「久しぶり。ってかこの前会ったばっかりだけど。」

ウンコ「・・・・・・・(こ、この前会ったばかり?!なにそれ!←みたいな顔のウンコ)」

小松 「アレ?○○店の店長さんっすよねー?」

ウンコ「お久しぶりです。←気まずそうな顔」

(ちなみに小松君が、うちで働いていた時代のことを、ウンコは知っている。

一時期色々あったんだよね…。それについては後ほど)

小松 「今日どうしたんっすか?」

ウンコ「お客として来たら悪いかなあ(^^+)ピキピキ」

小松 「いやあ‥珍しいなあと思って」

ウンコ「うちのバイトが見にいけってうるさいんですよねえ。いい人が入ったって」

小松 「いい人?‥」

俺  「(小声で耳打ち)サタチャンダヨ…」

小松 「ああ、ああ、、、」

佐多「小松さん、すいません、メール返してなくて。」

俺&ウンコ 「・・・・・・・・・(がーーーーーーーーーーーーん)」

小松「ああ、いいよいつでもwあ、それで来たんじゃないよ?」

佐多「わかってますw」

ウンコ「そっそ、それで来てたら、こわっ、怖いっすよねええ?!!wははは!!

wwストーカーですよお!www」

佐多「・・・・・^^;」

小松「(無視)」

俺 「orz。。。。(ウンコ…大丈夫か。ウケてもないぞ。しかも1人だけテンション高いぞ)」

ウンコ「おっと、長居はいけない。店大丈夫かなあ?もうこんな時間っすね。じゃ、帰りますわw」

俺  「またヨロシクですー^^(何か買って帰れよおおおおおお!!!!!!!)」

そして何にしにきたのか意味不明なウンコは、帰っていった。

小松「ははwまだ来てるんすか。あの人」

俺 「たまーにな」

佐多「?」

小松「さて、弁当買って帰ーろ。」

佐多「あの、さっきの店長さん、小松さんも知ってるんですか?」

小松「うーん…まあ。俺が働いてたとき、ちょいちょい来てたからねw」

俺 「あいつはな!とんでもない奴なんだよ!バイトの女の子としょっちゅうデキて

昔あの店長の店の子が、小松目当てにうちに鞍替えして、面接に来たことあるんだよ!

それからうちはなぜか恨まれてんの!」

佐多「そうなんですか…」

小松「入ってこようとしてもムダだけどね。俺そのあとちょうど辞めたしw

店長も採らなかったからね。そんなヘンな子、採れないよw」

俺 「それなのに俺んとこ、な~ぜか恨まれてるからなあー。」

小松「まーた恨まれるんじゃないですか。さっきも完全に冷やかしでしょ?」

俺 「お、おう…」

小松「しっかりしてくださいよー。店長!舐められてますよ。」

俺 「わ、わかってるよ。」

佐多「でもご近所だし、へんなに対立してトラブっても困るし、逆恨みされたらイヤですよね。

適当に流しておいたらいいと思いますよ。」

俺 「おもいっきり流してるんだけどねw」

そう。おもいっきり流しても、あのウンコは流れないのですよ。粘着スジウンコなんだなw

マジで佐多ちゃんだけ冷やかしに見に来たようだった。(見せモンじゃねえよ!店のモノ=俺のモノですw)

小松君がいた時代、俺の店は(佐多ちゃんバブルほどではないが)チラチラと

女性客が増えたことがあった。全部小松目当てなのが分かったが、若い女性客が増えたのは

店としても華があって、嬉しかったのを覚えている。

ああ、女性なので宮川さんに対して「あのカッコイイ人、いついますか?」なーんて聞くような

猛者はいなかったが…(あ、オバサンは俺に聞いてきた奴いた。)

近くのコンビニ(ウンコの店なんだけどw)のバイトの女の子が、仕事上がりに

うちに寄ってくるようになったりもしてたな。

小松が辞めてからは、そういう現象もなくなったけど。

小松「弁当、これでいいや。ビールも」

佐多「あたためます?」

小松「そんままでいいよ。あ、アレある?」

佐多「え?」

・・・・・・・・・・14分くらいか?

2人が会話してる姿を、他の客の接客に入りながら、俺は流し目で見ていた(え、キモイ?w)

またジワジワと嫉妬心があふれ出した。「い、イカン。俺には関係ないぞ」

「万が一、佐多ちゃんと小松君がデキても、俺はクールでいるぞ!大人だからな!」

ウンコが佐多ちゃんを見にきたのは、明らかだった。

でも、俺は小松だって、何かと口実をつけて、佐多ちゃんに会いにきてたんだろうなと思った。

俺にはそっちのほうが(ウンコより)脅威だった。

案の定、その日の夜。小松からメールがあった。

「店長!佐多さん、ヤバイっす。やっぱ今日見て、かわいいなあーと思ってw

シフト、FAX頼んますw飯おごるんでw」

とメールがきた。

小松君は通常。こんなことを言う男ではない。好きな子ができても、隠すタイプだ。

そしていつの間にか付き合い、別れてるってケースが多かった。

なんとなく、俺は小松が佐多ちゃんに「本気」だと悟った。怖かった。

翌日は梶原と一緒だった。

梶原「あ、さっきバイク止めてたら、○○店の店長、挨拶してきたんすけど。

なんかすっげ愛想よかったっすよー。いつも俺見てもスルーなのにww」

俺 「…そうか。・・・昨日な、きたんだ」

梶原「え?あの店長っすか?」

俺 「佐多ちゃん見に来たみたいなんだ…」

梶原「マジっすかぁwウケるwww」

俺 「最近やたらこっち側の道路ばっかり使うんだよなあ。」

梶原「おもいっきり覗かれてますねwキモww」

そんな話をしている内に、それから9日、10日ほどしてからか。

ちょっとしたことが起きた

俺 「おはよ」

佐多「あ、おはようございます」

俺 「どした?元気ないね」

佐多「すいません。顔に出ちゃいましたね。

ちょっと言い難いんですけど・・・・○○店の店長さんいるじゃないですか?

この前バイト帰り、信号待ちしてたら、ユニフォームのまま、店から出てきて・・・・」

俺 「うんうん!!それで??!」

佐多「いま時給いくら貰ってんの?って聞かれましたよ。それで…

うちにきたら、今の店より100円時給上げてあげるよって。100円は大きいよ??来ない?

って。言われまして・・・」

俺 「はっ?・・・(ウンコオオオオオオオオオオオオ!!!!!!)」

ウンコ、俺の知らぬ間に、なーにさらしとんじゃい!!

佐多「でも私、断りましたよ。せっかくこの店に慣れてきた頃に辞めるなんて、イヤですもん。」

俺 「ありがと!!!(GJGJGJ!!)それ、引き抜きだよ。うん。引き抜きだね。

向こう、勢いないからね…最近」

佐多「あっちの店のお客さんも、近いからこっち来てるし。やっぱりお客さん盗っちゃったって

恨まれてるんですかね?」

俺 「でもそれも含め商売だからね。キリッ もとはうちが負けてたんだ。立場逆転しただけだよ。」

この日も俺は最初から最後まで、佐多ちゃんとよく喋った。

お互い好きなシアターが一緒だったり、見てるテレビも被ってたので、役者の話をしたり

次の展開はどうなるか?

予想しあったりした。

そして、テレビの話から、恋愛の話に及んだ

俺 「じゃあ、レディースデーは、映画見たあと、またツタヤに行くの?それすごいねw」

佐多「映画は人生の教科書!」

俺 「それ知ってる。淀川さんでしょ?」

佐多「もう亡くなってますけどねぇ」

俺 「最近はなに借りてるの?」

佐多「…恋愛系!w前はホラー見て、洋画見て、サスペンス見て、また数年ぶりに、恋愛系攻めてますw」

俺 「波があるよねー」

佐多「そうそう。ブームwいま、恋愛なんです」

俺 「彼氏と見てるの?(俺の最強のさぐり←これくらいしかできないw)」

佐多「そんなすぐできませんってw私彼氏いないって、前にいったじゃないですかw」

俺 「なんだ。いるのかと思った。」

佐多「居ないと…へんですか?」

ドキっとした。いつもの表情と違う。うるんだ目だった。

俺 「あ、いや、そのさ、ヘンではないよw(ぎゃあああああ!!!かわいいいいーーー!!!!やっべ!やっべ!w

なにこのウルウルの表情!クッソー!!!こんな顔で見られたら死ぬwwww)」

そしてここからは、佐多ちゃんの心の闇に介入していく。。。

佐多「今日ガッカリしました。あの店長。声かけてきたし。私がお金で移る女だって

思われてたってことですよ。」

俺 「いやあ。こんなのなかなかないよ。よほど気に入られたんだよ。客の流れが変わってるしね。

普通の子だったら、引き抜きなんて喜ぶし自慢するよ。」

佐多「私、普通じゃないんですね」

俺 「そんなことないよ…」

佐多「私に彼氏いないっていうのは、そんなにヘンですか。それって、いかにもいそうに見えるってことですよね。

あの店長だって、時給釣り上げてまで、私を引き抜くつもりだったみたいだけど

外見以外で、私の何を知ってるんですかね。

ほとんど喋ったこともないのに。

ああ、また顔で判断されたんだなーって、逆にショックでした。

つまり私は、客を呼ぶ道具にされたってことですよね?喜ぶことなんですかね。」

俺 「うーん・・・(この子、なかなか利口だな)」

佐多「昔からそうだから、もう慣れてますけど。

私はこの顔のせいで、地味にしてても目立つから、たまにしんどい時もあります。

いろんな人が、顔だけ見て、顔目当てで寄ってくる。」

俺 「…でも、ブサイクに生まれるのも大変だよ。」

佐多「それ。よく言われます。確かにそうだと思うけど・・・・

でも容姿がよく生まれたって、苦労はしますよ。

佐多さんは失恋なんかしたことないだろう。苦労知らず。顔がよければそれだけで人生は

最初からイージーモード!とか。決めつけられますしね…苦労知らずなんて、なんで決めつけられないと…

顔がいい人なんて、それでなくても全体の少数だから、いい容姿のせいで、苦労する話には

限られた人だけの苦労話だし、共感してくれる人も少ない。

辛いのに、人に理解されないって、一番辛いんですよ。ワガママ、贅沢、性格悪いだけって断定的に言われるし。

ブサイクな人が「辛い!」って訴えたら、無条件でみんな同情するのに・・・。

この話、小松さんにしたことあるんです。じゃあ、俺もわかるよって言ってくれました。

女の嫉妬も怖いけど、男の嫉妬も怖いよって。」

俺 「じゃあ、佐多さんは外見を生かした仕事とかしてみれば?」

佐多「モデルとかですか?」

俺 「うん」

佐多「イヤですね…絶対。画像はずっと残るから、引退後も静かに暮らしたいし。

私は彼氏もいて、派手に見えるかもしれないけど…外見と中身は違うから、中身なんか、地味ですし。

あんまり目立ったりしたくないんですよ。

きれいに生まれても、目立ちたい!女優になりたい!とか。野心がある人ならいいですけど。

そういう子は性格もキツイし。同族だと思われて近寄ってきたけど、合わなかったです。

目立ちたい、競争意識が高い、虚栄心の高い子ばっかりだった。

ブサイクな人のこと、完全にバカにしてたし。

学生のときも、顔がよくても「ブスとは友達になりたくない!一緒にいるなら、佐多さんがいい!」

って、それだけの理由で近づいてきた子もいたし。

顔がよくて性格キツイ子は、みんなモデルとか、芸能の世界に行ってます。

それでオカシクなくって戻ってきた人も知ってるから、憧れなんかないです。

「そんだけ顔いいんだからさー、もっと男に驕らせたら?モデルやんない?」とか言われても…

私はああいう世界にはいきたくないんですよ。

だから、真面目にしてるし、ホント、性格は地味なのに。

「どうせ男で苦労したことないんだろ?」「その顔で彼氏いないとか、ありえないよwウソついてるっっしょ」

なんて言われたりすると、傷つくんですよね。

あと、顔がいいと、へんな男の人とかも寄ってくるし、外見至上主義の、うすっぺい面食いの人とか

自動的に引き寄せちゃうし。

美人って、本当に得なのかあと思う面も沢山あるんですよ。いるだけで浮くし、目立つし。

苦痛に感じることも多いですよ。」

など、佐多ちゃん語録は続く。

あとは普通に振る舞っているが、実は男性嫌いらしい。心のどこかでは、いつも信用してないんだと。

小学校のとき、放課後、忘れ物取りに教室へ戻ったら、同級生が

自分のリコーダーの先っぽに、あそこを擦りつけたあと

何食わぬ顔で平然と

そのリコーダーの先と、自分(佐多ちゃん)のリコーダーを、先だけ交換してたらしいw

佐多 「衝撃的でした。もうトラウマで。だから私、大人になった今も

リコーダーみるとまだちょっとオエってなる…」

それを生で見てからは、学生時代から男嫌いで、そのあとは女子校へ進んでいる。

俺 「たしかに…目立ちたくない、控えめな性格の子には(その顔は)辛いよね。

悪いけど、たしかにパっと目は引くよ。

でも、宮本さん(大学生ブス)は、喉から手が出るほど、君の顔が欲しいと思うよ。」

佐多「だから…それが怖いんですって…。

自分がどうしても欲しいものを、無条件に所有している人を、人間は妬みますからね。特に同性は。

だからって・・・大金使ってまで、リスクのある整形もしたくないし。

親からもらった顔に、メスや糸は入れたくないし。メンテナンス費用?維持費もかかるらしいですし。

自分と周りにウソついてるみたいで、やっぱり整形はフェアじゃないし。」

俺 「俺は整形したいよw」

佐多「・・・・」

あんだけ容姿に恵まれた彼女なら、生きてるだけで楽しい!鏡みるたびに楽しいだろな~!いいな~!

俺も次に生まれ変わったら、ぜったい絶世の美女になってやるぜ!

…と。ブサイク心でそう思ってた。

ブサイクな女が聞けば、佐多ちゃんの悩みは「ぜいたく」に感じるだろう。

しかしそれはそれ。人にはそれぞれ悩みがあり、本人は実際に怖い体験、辛い思いを数多くしている。

なまじ、性格のいい子だから余計だ。

もっと中身が腐った子なら、自分のあの容姿を悪用して、散々いい思いをするために最大限活用するだろう。

そうじゃない子には、あの美貌はときに重圧のようだ。

しかし俺は、彼女のそこが気に入った。

佐多「だから、顔とか体目当てで近づいてくる人も多いから、異性って信用できないんです。

恋愛でいい思いなんかしたことない。

私は恋愛しないほうが、精神的にラクでいれるんです。

人から顔をジロジロ見られたりするのも、本当はすごくイヤ。

目立つのが好きな子は「ジロジロ見られること、注目される行為」を喜びますけど…」

俺 「君がもう少し、あざとい性格だったら、悩まなかっただろうね

自己顕示欲、なさすぎるんじゃないかなあ」

佐多「でも、もう30だから」

俺 「いやあwwwあと5年もある」

佐多「でも、そんなのあっという間だし」

俺 「確かに、20過ぎたら早いよね。」

佐多「おばさんになって、誰からも見向きもされなくなったら、ちょっと淋しいけど、ラクです。

早くもっとおばさんになりたい。その前に結婚はしたいなと思ってますけど。」

俺 「・・・・・・」

佐多「あの、この前からずっと見てたんですけど、宮川さんと宮本さんには、みんな普通なのに。なんでお客さん

私がお釣り渡すときだけ

こうやって(両方の手のひらで)私の手をギュって握るんですかね…。男の人のあの厚くて熱い手、ゾっとする。

顔みたら、全員ニヤニヤしてるし。女性客はそんなことしないのに。」

俺 「wwww」

佐多「やっぱり私、あんまり人前に立たないほうが」

俺 「いやいや、経営者としては、立ってくれると有りがたいよ」

この日は、佐多ちゃんが前にいた会社を辞めた理由も聞けた。

オサレ下着屋の店員だった頃、佐多ちゃんは男に付きまとわれていた。

お客は99%(つか100)女性である。

なぜ99%かというと「彼氏をつれてくる客」というのもいるから99にしているが

それも全体で見ると、結構少ないらしい。

理由①男が恥ずかしがって嫌がる②下着をゆっくりみたいほかの女性客にとっては

女の園に男がいると、気が散ってゆっくりブラジャーとか見れない(恥ずかしい、気持ち悪いなど)

そんな女空間に、あるときから男が「ひとりで」買い物にくるようになったそうだ。

佐多「最初は、彼女のプレゼントに、下着を一緒に選んでほしいって来たんです」

それが毎月3回は買い物、他には店の前を火木土と、素通りする(しかも何回も店前をチラチラ通る)ようになって

なぜかいつも買い物のときは、佐多ちゃん指名。

他の店員が話しかけるとサっと帰る。佐多ちゃんが店内におらず、休みとわかると中には入ってこない。

と、その状態は4ヶ月ほど続いたらしい。

さすがにウワサになるよな。

佐多「もう私も他のスタッフも先輩も、怖くなって。違う店舗の人にまで覚えられてたし…

最初は彼女のプレゼントっていってたんですけど「今度じゃあ彼女さんもご一緒に、来てくださいね!

サイズは変わりますから、定期的に採寸して購入されたほうがいいですよ!」

って言っても…その彼女すら全然連れてこなくて…

先輩達は「見た目からしてあんなの女いない!あんた目当てだよ!彼女いるように見えないでしょ?」って言うし。

たしかに。悪いですけど、その人ヘアスタイルも何かおかしくて、いつもへんなシャツに

メガネで、家電屋の紙袋提げてて、背中はリュックサックって感じで…オタクの人?ぽくて。

だんだん「いつも何時に帰ってますか?」とか。「どこから通ってるんですか?」って聞かれるようになってきて。

スタッフの個人情報は、お客様には話すことはできないんです~で対応してごまかしてたら

仕事終わって、帰りの電車乗ってるとき、その人が同じ車両にいたんですよ!

怖くなって、次の駅ですぐ降りて・・・・タクシーで帰りました。」

「そのあと結局、クビになりました。

自主退職してくれって。私には悪いけど、お客様のほうが大切だから、現場にも迷惑がかかるって。

うちの店のお客様数人が、本部宛てに

【☆☆店には、いつも同じ男性客が1人でいて、怖いです。】

【ゆっくり買い物できません!なんとかしてください!】って、いっぱいクレームが出ちゃって。

私が直接悪いわけじゃないけど、私が出したクレームだし

もう私が辞めて、丸く収めないといけないよねってなって。」

そういう恐ろしい事があって、クビになってようです。

それで次は無難に、コンビニでも…と思ったら、今度はウンコから勧誘。

大変だわなww

自他共にブ男と認める俺からしたら、彼女はその有り余る美貌を、まったく使いこなせてない

いや、使いこなそうともしていないように見えた。

それが同性には、さらにイヤミに写るのかもしれないが、俺は可哀相だなと思う反面

好感も持てたんだ。

なんつか、自分の容姿に胡坐をかかない?って感じで。

でも俺がこの話をしたら、宮本さんはかなり羨ましがっており、興奮

宮本「なにそれw嫌味ですか?私そんな経験すらないですよ。難破も1回もされたこと

もないし。

私のほうが若いんですけどwww

美人は得ですよねー!←ここだけ大声」

俺 「いや、嫌味じゃないよ。俺がなんで前の会社辞めたの?って、しつこく聞いたからさ。

それに、ストカー被害って嫌味になんのか?w」

宮本「ホラホラ!ま~~た庇ってますよねーw店長、差別!」

俺 「ちがってw」

宮本「あ、店長、カジさんから聞いたんですけど。佐多さんって、小松さんとメールしてるんですか?」

俺 「え?いやあ、知らんw(とぼけたったw)」

宮本「・・・・・。どっちから聞いたんですかね。」

俺 「さ、さあ?ww(ドキドキ)」

宮本「小松さん、最近またうちにちょこちょこ来てるらしいですね。私は会ったことないんですけど。」

俺 「そ、そうなの??」

宮本「佐多さんがいる日に限って、不思議とくるらしいですよ。」

俺 「そんなの誰から聞くの?」

宮本「・・・…。店長、小松さんに今月のシフト渡しました?」

俺 「わ、渡してないよ!(えーーと…渡してないっす。「FAX」はしましたwくれ、つーからな。)」

宮本「フーーーーーン(怪しんだような口調)

それより。カジさん最近元気ないですね。」

俺 「そうか?あいつと最近被ってないからなあ。」

そして佐多ちゃんが4月下旬に入ってきてから、もう7月下旬になっていた。

ジ件はおきた。

梶原「~♪~~♪♪」

俺 「…るっせーなあ。お前鼻歌やめろってw(ってか元気いいじゃん))」

梶原「サーセンwww

あの~~、頼みがあるんすけどぉ~~(ニヤニヤ)今日ちょっと、早めに上がらせてくれません?」

カジがこんなことを言うのは大変に珍しい。こいつ一応仕事は真面目なんだ。

俺 「オマエなぁ…。なんかあんのか?

…まあ、いいよ。15分くらいなら。」

梶原「マジっすか!あざーす!!わっしょい!わっしょい!

いやあー今日は本当は休みたかったんすけどねえw」

俺 「ニヤけるなよ。だから、なんかあんのか?」

梶原「ムふっ・・・・・・・・・・デートっすwwwwwしかも美人www」

俺 「はあ?(コイツ、佐多ちゃん一筋じゃねえのかよw軽いやつww)」

そのときだった

佐多「あ、お疲れさまです。いたいた。カジくん!ww」

浴衣きた佐多ちゃんだった。

佐多「あ、お疲れさまです。いたいた。カジくん!ww」

浴衣をきた佐多ちゃんだった。

梶原「うおおおおおおお!!!wwwwwwwすげえ!似合う!似合う~~!」

佐多「こ、声大きいって!w」

俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

(   廃    人   の   顔     )

え、なんなの?なにこれ?は?え、小松、負けた?あ?カジ、お前なにしてんの?

え? え? 浴衣? いや、めっっちゃかわいっすけど、え?なんで?なにこれ????

マジデートっすか??????

俺の頭は、完全に停止した。

佐多ちゃんの「億」、いや、「兆」カワイイ浴衣姿ですでにフリーズしていたが

一緒にデート??する相手が「なんでお前なんだよ」カジである・・・・・。

正直泣きそうだった。

しかも、店で若い男女が、これから祭りに行く経由地、待ち合わせ場所に

俺の店が採用された。なんですか、この拷問は。

佐多「どうする?着替えるの?」

梶原「ああ、はい。やっぱ、祭りだし‥。一応浴衣持ってきてるんすけど。

近くの美容室で、着付け頼もうかな?」

佐多「お金取られるよ?浴衣でしょ?浴衣くらい私でもできるよ?

じゃあ、やっぱり言ってた通り、私しようか?」

梶原「(にやにや顔)‥じゃあ、お願いします」

俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・(がーーーーーん)」

そして佐多ちゃんは、事務所に引っ込み、カジに着付けを行っていた。

俺は仕事するフリして、それをカン見していた。

俺「(み、密着しとる!!!なにこれ!ウソ!やらしいじゃねえかよおおおおおお!!!)」

佐多ちゃんはカジの帯を巻き巻きしていた。

佐多「ごめん顔近くて」

梶原「いやぁ‥へ、平気っす(ぬふっ)」

うふふふ うきゃきゃきゃきゃ ぽよよよ

楽しそうな若者2名の声が聞こえてきた。俺は徹底的に「平常心」を装った。

俺 「はら、早く行けよ。せっかく早めに上げてやったんだから。」

梶原「あざーすwww」

佐多「店長すいません突然。ありがとうございます。じゃあ、いこっか」

梶原「はいwうっひょーーー ほんと綺麗っす」

佐多「はいはい」

俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ああ、あのときはね、相当きつかったです

翌日俺は、珍しく遅刻してしまった。

俺 「(無言ですたすたと)」

宮川「おはよ~ございまああす。

あらあ~、店長~~。どうしたの~~??顔色、黒いですよ^^ ←なぜ笑顔・・・つか黒いってすげえなw」

俺 「・・・いや、昨日ほとんど眠れなかった。うなされて」

宮川「呪われてるんじゃないですかあw ←お前にかw」

俺 「・・・・・(今日はこのBBAですら、相手すんのキツイわ)」

俺はシカトした。

そのあと俺の顔色が悪すぎる、健康診断で大腸がんの検査を受けろだの

痔が原因で死んだ奴の話や(菌が入ったとかどうのこうの)

親戚が糖尿と、鬱病持ちで、その親父に若い頃私はレイプされかけたのだの

宮川の【巨乳はつらいよ】(え?男はつらいよか?w)話は続いた。

俺はひたすら生返事で過ごした。

カジの腰ぎんちゃく、松井が来た。

松井「おつかれっすー」

俺 「・・・・・・」

宮川「翔ちゃん(松井は宮川にしょうちゃんと呼ばれている)、店長死にかかってるのよー」

松井「・・・・どうしたんすか?・・・マジ顔色悪いっすよww」

俺 「・・・・・・・・」

松井「あーーーーーーーーー!!わかった!アレっすよね?!昨日‥

俺 「    い  う  な  !  !  !        」

自分でも驚くほどの大声だった。ちょっと引いた。俺も。

どうしても、昨日の佐多ちゃんのことは、宮川とかには聞かれたくなったんだ。

それにその話自体。俺はもう口にしたくなかった。カジと佐多ちゃんが付き合ってるのは、明白だった。

昨日わざわざ店で待ち合わせしたのも

結局は「交際宣言」だろ?遠まわしな。もうこの話題はしたくないんだよ。

俺「いや、その、す、すまんw」

宮川&松井「(ポカーン&ドン引き)・・・・・・・・・」

俺「ああ、松井、お前が想像してるようなんじゃないよww昨日さ、俺、ちょっとミスしてさ。

久々だなーwww大ミスこいちゃって、もうヤバイよなーwwww

てかお前今日なにしに来たんだよw」

松井「あーー‥えっと、コレもってこいって、言ってたじゃないですか」

松井がシフトを差し出しながら言った。

俺 「え、あっ……」ここでやっと思い出す俺。

そうか、もうこんな時期か。松井は毎月シフト出すのが〆日を過ぎやがるんで

俺がキレて直接もってこい!と言ってたんだった。

すっかり忘れていた。本当にどうかしてる。

宮川「もおー、店長ほんと大丈夫ぅ若年性アルツ」

俺 「(話しさえぎって)おう、ありがと。すまん、俺が忘れてたな。」

松井はなにか感じ取ったのか

松井「・・・・店長、あんま気にしないほうがいいっすよ。あの2人、別に関係ないっすから

。」

俺 「?(は?)」

意味深な言葉を残して帰った。

たしかあれから、当時5日後くらいだった。久々に夜勤でカジと被った。

梶原「うーっす」

俺 「・・・・・・」

返事をしない俺に、梶原が一瞬キョトンとしていた。

梶原「て、ん、ちょ、!!」

俺 「。。ああ、おはよ。いいな、お前は元気よくて」

梶原「wwwへ??どうしたんすか?」

俺 「祭り、楽しかったか・・・」

非常に悔しかった。自分からこの話題は絶対に振らないつもりだった。

梶原「うけけけけけ!!!wwwそりゃあ楽しいっすよ!俺、あんな綺麗な人と浴衣着て

祭りデートなんか始めてっすよ。」

俺 「・・・・・(俺はお前くらいの年齢のときは、二次元と浴衣デートでしたが何か?)」

梶原「なんすかあwwその顔はあwww」

ああ、悔しい。でも気になる。聞いてしまった。

俺 「お前ら、いつから付き合ってんの?」

はい俺ガキーw負けーwwクール&ドライ&でも気さくwな店長なのによーwwww

もう、近所のおばさんかよー。

な~~に20代の恋愛事情とか、探りいれてんだよ俺はあああああああ!!

あああああ!!俺の大人のイメージが崩れるうううううう!!!

でも死ぬほど気になる。いや、痔になる。

気になって痔~さまが、まーた再発するだろが!!

梶原「え?」

俺 「だから、佐多さん。いつから付き合ってた。」

梶原「・・・・・・・・・・どうしようかなあ・・・・言い難いなあ・・・恥ずかしいっすねwムフッ」

俺 「(くっそおおお)・・・・・照れるなよ。あんな、店で待ち合わせまでしやがってよ。」

梶原「ああ、アレ、佐多さんの提案なんで」

俺 「(!!!!!なんなのあの子!!!!!!え!こわい!)」

梶原「いや、そんな顔しなくてもw

つか、俺ら。俺ら なんていうのもヘンですよね。

俺は佐多さんとは、付き合ってないっすから。

俺、佐多さんに告白して、振られたんすよ」

俺 「は?(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

梶原「まだ告るつもりじゃなかったんすけど、つい口が滑ってww

ちゅーか

もうバレバレだったみたいっすけどねwうははwはずかちイ~~~wwww

んで告白したら

「私、他に好きな人いるから、ごめんね」って。まあ、瞬殺っすよ。」

俺 「・・・・・・・・・・(なんも喋れんwwwwまだ動機してる・・・・)」

梶原「それで俺、付き合えないんだったら、せめて今度2人っきりで

デートして下さいって

2人で○○祭り行きたいって、誘ったんっすよね。

まあ、そういうコトっす。情けないけど…。

でもめっちゃくそ楽しかったwww」

俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

宮本が、カジが元気ないって言ってたのは、コレのことだったのか?

佐多ちゃんは、なぜわざわざ待ち合わせ先を店に?

そして、彼女の好きな人って誰だ?

梶原「ああ、そうそう

『佐多さんの好きな人って…誰なんですか?』

『俺の知ってる人ですか?』って聞いたら

『うん、カジくんも知ってる人だよ』

って、言ってましたね、そういえば。ったく…誰っすかねえ?

まあ、、、ぜってぇー、小松さんですよねー。」

俺「う、あ、ぁあ、ああぁ、うん。…そうだろうな。小松君しかいないな。」

もう、8月になろうとしていた。

そして俺にとって、もうひとつの「大ジ件」が起きた。

忘れもしない、8月だ。

前置きが長くなるが

俺の学生時代のあだ名は「ダミアン」だった。

見た目もこんなだし、女子とは当然の如く縁がなかった。

俺は学校で空気だった。

女は別の生物と思っていた。植物でも眺めるように、女を見ていた。

モテないこともあり、なんの疑問もなく、オタ・二次元街道まっしぐらである。

そんな俺だからこそ「ジ件」になってしまったんだと思う。

モテない男って本当に情けない、辛いよな・・・・・

その日は、佐多ちゃんとシフトが被っていた。

俺 「さて、じゃあ今日は俺が先に休憩行くから。ちょっと仕事もしてるから、なんかあったら呼んで。」

佐多「え、あ、はい…」

いつものように事務所に引っ込んだ。店の弁当持って。PCに電源を入れて、ちょっとyahooをみてた。

更衣室では、松井が着替えてる。あいつは今から帰りだ。

あー・・・このあと忙しくなるだろうなー・・・

発注続きやらんとな… しかし本当に佐多ちゃん来てから、新規の男客が増えたなあ。

なんて考えながら、弁当をあけようとすると

佐多ちゃんが、タタタタッとこちらへ駆けてきた。

俺 「?なに?どしたの?」

佐多「あ、ちょっと待っててくださいねw それ!お弁当開けないで下さい!」

奥でゴソゴソしてる。デカイ紙袋を持ってきた。

佐多「…あの、店長コレ・・・・」

俺 「?  ?  ?なに?」

佐多「いつも、お店のお弁当ばっか食べてるから…」

ちょっと喋りにくそうにしていた。

袋から、スクエアの3段重ねの綺麗な(京都の土産屋で売ってそうな)

朱色の箱が出てきた。

佐多ちゃんの手づくり弁当だった。

俺 「これ・・・・(は?なにこの子?俺に?)」

佐多「よかったら、たべて下さい… いっぱいあるから、お家用にもと思って…

上の段は、今がお勧めですね。真ん中と、下の段は、帰ってからのほうがいいかも。

おかず作ってます。

店長お家帰っても、自炊しなくて、いつも店のお弁当ばっかりって言ってたから。

病気になりますよ!じゃあ・・・・よかったら、食べry」

そのときだった。

松井「ひゅーーーーーーーーー!wwwwwヒューー!!

うっお!wwすげええwwwwwww手づくり弁当~~^^!すげええ!!」

松井だった。

佐多「・・・・・・・・」

俺 「・・・」

松井「マジっすか!うまそーー!佐多さん作ったんすか!」

佐多「う、うん…^^;」

松井「すごいっす!ウマそお~~!マジかよー…店長いいなあ~~!」

客が店に入ってきた。←メロディが鳴る

佐多「あ、じゃあ私、戻りますっっ」

俺 「・・・・・・・」 俺はなにも言えなかった。

俺はこのとき、死ぬほど恥ずかしかった。女子に弁当貰ったの、初めてだったんだ。

非モテ界の王者として、長年君臨してきた俺にとって

この現象は

東電「・・・・・想定外です」「想定しておりません」

政府「想定外です」

・・・・俺は急に恥ずかしくなり、内心、気が動転していた。

それを隠すために、平静を保とうと、俺はこう言った。

俺「松井! お前喰うか?俺べつにいいやw」

松井「え…?ま、マジっすかぁ?そりゃ俺いま仕事あがりで、腹減ってますけど・・

でも・・・・」

俺 「いいからいいから!一緒に食おうぜ!

俺は上の段喰うから、お前は下食えよ!

だいたいこの量見てみろよw多すぎww1人で食えるわけないだろ!

一緒に食おうぜ!」

松井「あぁ、まぁ、、はいwじゃあ…」

色々な歯車が、ここから崩れていったんだと思う。

そして俺と松井は、佐多ちゃんのお手製弁当を、2人で食った・・・。

ええ、普通に旨かったですよ。彩りもよくてね。ドッキドッキしたよ俺は。

松井「んっふwww…めちゃうまいっすねぇ」

俺 「うん」

松井「これ結構、金かかってますよ」

俺 「ああ…」

すると店から佐多ちゃんが来た

佐多「店長っ、お客さん、店長を呼んでますけど…

って・・・ああ、松井君もw」

松井「あ、すいませんw頂いてまーすwつか、めっちゃくちゃウマイっす!wwwあざーす!」

俺 「・・・・・・(松井に食わせてるとこ見られた・・・・)」

佐多「ははwよかったよかったw^^量、多いからね。松井くんも食べて。」

松井「まーじ、旨いっすよ?今日早起きしたんじゃないっすか?」

佐多「う、うんw朝早かったww店長、あの、お客さん…」

俺 「あああぁ、行く行く行くわ」

俺はダッシュで店内に戻った。

…なんてことはない。いつも絡んでくる常連の親父だった。

親父につかまって、俺は話相手にさせられた。この親父はなかなかの釣りファンで、実は俺も釣りが好きなんだ。

しかし今日ばかりは、釣りの話も楽しくなかった。

事務所の奥で2人が楽しそうに談笑してるのが聞こえてくる。

他の客がいなくてよかった。奥でスタッフがペラペラ喋ってるのが、他の客に聞こえたら感じ悪いからな。

しかし内容まではわからないが、とても楽しそうな声だ。

常連の親父が帰って、事務所に戻ると、佐多ちゃんはまだ松井と話していた。

佐多「あ、すいません。戻りますっ」

俺 「ああ・・・」

俺はまだ動揺していた。急に佐多ちゃんと、話しづらくなってきた。

俺と松井は、残りも食って、完食・・・・・・。ゲプ

確かにうまかった。旨かったけどよ・・・

松井「じゃあ俺帰ります。ごっそさんです。」

俺 「おう・・・・・・」

そういうと松井は、また店にいる佐多ちゃんに

松井「うまかったっすーー!一食分浮いた~~wありがたいっすーwお疲れっす!」

と言って、帰った。

この日俺は最強に気まずかった。

松井が帰ったあと、俺たちの会話ははずまなかった。淡々と流れ作業のように動いた。

佐多ちゃんが帰る時間になった。

佐多「お先失礼します、お疲れ様でーす」

俺 「お、お疲れw」

無理して笑ったので、顔がひきつっていたと思う。

「あ、弁当箱返さないと!」急いで事務所に戻ると、もう弁当箱はなかった。

気まずいな・・・

明日も佐多ちゃんと夕方からシフト被ってんのにな・・・・

まあでも、俺は18時で帰るから、17時INの彼女とは、1時間の辛抱か・・・

なんとなく家路に向かう足が、ぬかるみの中にいるように重かった。

翌日

佐多「おはようございまーす」小走りで入ってくる

俺はレジの前にいた

俺「はよ…」蚊の鳴くような声で答えた。

すげえビビった。佐多ちゃんはメガネで出勤してきた・・・・こんな事は初めてだった。

俺「・・・・(メ、メガネかけてたんだ…かわいいのぅ。でもなんか気まずいな。

昨日弁当貰ったしな。それにしてもなんで俺に…

あの子ちょっと怖いな。なに企んでるんだろう……)」

当時の俺は、こう思ってた。

佐多ちゃんが着替えを済ませ、髪をひとつにしばって出てくる。

佐多「おはようございます」

俺 「おはよ。きょ、今日、メガネなんだw」

佐多「ああ、はいwコントタクト、ちょっと入りづらくてw」

俺たちはこの日殆ど喋らなかった。

すると佐多ちゃんから声をかけてきた。

佐多「昨日、すいません。急にお弁当なんか持ってきて…」

俺 「ああ、ああ、アレ、正直ビックリしたよw」

佐多「松井君、おいしい美味しい言って食べてくれて、嬉しかった。」

俺 「・・・・・(おいおい、なんだよコイツ。イヤミかよ…面倒くせー女だなぁ…)」

佐多「店長は一言も美味しいとか言ってくれなかったんで、やっぱりマズかったのかなあ

ってw」

俺 「(うわあああwwwマンドクセwww)いやいやwそんな事ないよ!

オイシカッタデス、アリガトウゴザイマシタ(棒)」

佐多「・・・・・・・・・・」

そして18時になった瞬間、俺は即行で帰った。

そそくさと帰る準備をする俺を見て

佐多ちゃんは、キョトンとしていた。俺が先に上がるときは、たいてい彼女のシフトupまで事務所にいる。

仕事の残りをしてるフリしつつ、彼女を監視、観察したり

仕事上がりに事務所で2人でちょっと喋るのも、実は俺の密かな楽しみだったんだ。

それが即帰りである。

俺「フゥー!!危っねえ危ねえ!なんだよあの子~~めんどくせぇな…」

俺はこの日を境に、彼女と距離を置くことを決めた。佐多ちゃんが怖かった。

俺に急にあんな事するなんて、何を企んでるんだ?と思ったし、自分が勝手に弁当もってきたくせに

遠まわしに礼を期待するような言動をされ、カチンときていた。

俺は色々面倒になって、佐多ちゃんとシフトが極力被らないようにした。

だから9月は、どうしようもない日を除き、3日くらいしかシフトが被ってない。

(弁当ジ件は8月である。)

しかもその数日は、全部忙しい日が当たったし

客が細々と途切れなく店内にいたので(立ち読み客も含む)プライベートな会話、雑談すらしてない。

唯一シフトが被っていたが、その数日間が悲惨だった。

その数日間の初日

宮川、宮本、が前半。後半から佐多ちゃんと、俺が入る日だった。

更衣室で着替えを済まし、スタンバってる佐多ちゃんに、聞こえるかの如く大きな声で

レジの前で宮川と宮本が喋りだした。

宮本「ほんと!いまどき弁当ってねえ~~!!」

宮川「昭和よねえw私の時代よお~~」

宮本「いまどき手づくり弁当なんかで落ちる男、いるんですかあ??www」

宮川「古いわよねえwww私でもそんなことしないわあww」

宮本「家庭的なのを装うってやつですかねえ?」

宮川「料理は私くらい上手い女がしないとダメよぉ~ww」

宮本「キャハハハハwww今度私にも教えてくださあ~い!」

・・・明らかに嫌味だった。

佐多ちゃんは黙って下を向いていた。俺も一緒に居たが、何も言えなかった。

うるさい二人が同時にやっと帰り、俺たちは店で2人きりになった。

なんとなく気まずかったが

幸い、この日は客がどんどん来たので、かなり助かった。

俺はこの日も早く帰った。

俺はだんだん、彼女の存在が、面倒になっていた。

シフトが数日間だけ被っていた、最終日。印象的なことがあった。

台風でもくるのかと言うほどの、豪雨が降った日だった。その日だけはやっぱヒマだった。

それでも俺は、必要最低限、業務以外では、佐多ちゃんに話しかけなかった。

ニュースやラジオがけたたましく、降水量の情報を流している。

高速道路では事故が発生したようだ。渋滞情報がマメになっている。結構ヤバイ雨だった。

俺は店の近くの「ちょいボロアパート」に住んでおり、徒歩数分なので無問題だった。

自転車で通っていた佐多ちゃんは、困っていた。

佐多「すごい雨…行きは大丈夫だったのに…やっぱり傘もってきてよかったけど…うーん。。すごいなぁ…」

小さく独り言を言ってるのが聞こえた。もしかしたら独り言じゃなくて、俺に話しかけていたのかもしれん。

俺は聞こえてたが無視した。

すると、店の前に、一台の軽トラが止まった。

佐多「・・・・・・?……??・・・・・小松、さん?…」

豪雨の中わざわざ来店した男は、小松だった。

小松「ウッスwすごいね、この雨wwうわあw客ゼロwww大シケっすねえwww」

佐多「やっぱり小松さん!どうしたんですか?wってか、軽トラw」

俺 「小松くん、ああ、配達か?」

佐多「??」

小松の実家は、老舗の日本料理屋である。小松はそこを継ぐように、親に言われているが

20代のときはバンドのバイトに明け暮れ、実家には殆ど寄り付いていなかった。

今はバンドも解散し辞めて、実家の店を手伝っている。

小松「俺、いま実家手伝ってんの。今日は違うんだけどね。雨すげえからさ、ちょっとこれ、借りて来た。」

佐多「・・・・・」

小松「佐多さん、送るよ」

佐多「でも、私、自転ry」

小松「後ろに自転車乗せたらいいから。だから軽トラ!w」

佐多「えっと、なんか悪いですwお店の車なのに。私の自転車、すっごい汚いしボロだし、それにry」

小松「こんな雨の中来て、断られたほうが俺には悪い、辛いよw送るから。ね?

この雨だったら傘差してチャリなんて、危ないよ。しかもこのあと雷雨だってよ?」

佐多「ホ、ホントですか!?それは…雷は私ちょっと…」←え?苦手なのかw?

俺は2人のやりとりを聞いていて、内心イライラ、ドックンドックンしていた。

佐多ちゃんの顔が、明らかに…ちょっと、ほんのり・・・赤い。

照れている。戸惑っている。でも嫌そうではない。寧ろ嬉しそうだ。(俺にはそう見えたが?)

仕事中のときとは違う、紛れもない「女の顔」になっていた。

俺は小松にも、佐多ちゃんにも、イラついた。

俺「(なんだよ!テメーよ!カッコつけやがって!

大雨雷雨に、姫を迎えに上がりました!王子さまかw!俺は車もってないっす。原付じゃああああああ!!!)」

俺はムキになって、強がって

最近まともに口を聞いてない佐多ちゃんに向かって、こう言った。

俺「佐多さん、送ってもらえば?!

せっかくなんだしさ、乗ってけばいいじゃん?俺は送ってやれないし!」

佐多ちゃんの顔色が少し変わった。

佐多「・・・・・」

その空気を感じとってか、小松

小松「店の軽トラだからさ、ほんと別に気ィつかわなくていいよ。どうせ汚い。あ、中は綺麗だよ?w

もう適当に乗せてくれていいから!

もうあと10分くらいでしょ?俺、立ち読みして、ここで待ってるから。」

佐多「はい・・・じゃあ・・・」

俺はさらに気を利かせた。

俺 「佐多さん!もう上がっていいよ!どうせヒマだしっ!早く帰ったほうがいいよ!」

佐多「・・・・・・・・」

小松「おお、ラッキーw 店長、ありがとすw

うっし、じゃあ帰ろっかぁ?wwwニヤニヤ ←(ま~じで嬉しそうな顔しやがってコイツ…」

佐多「あ、はい。じゃあ・・・お先、失礼します…」

小松「おつかれっすーwww(満面笑み)」

・・・・・俺は雨に濡れた店のガラス越しに、2人を見ていた。

ヒョロイ見た目しやがって。小松は怪力なんだな。バンドで機材を運ぶので、慣れているのかもしれん。

佐多ちゃんの26インチくらいの自転車を、軽々と持ち上げ、荷台に載せていた。

それをうっとりした目つきで、佐多ちゃんは見ていた。その姿を、ねっとりとした目つきで、俺は見ていた。

佐多ちゃんが小松の助手席に、吸い込まれるようにして入っていった。

俺「終わったな・・・・」

家帰って泣いた。

それから・・・・

店長@自宅

カップラーメン食いながら、オタアニメみて、ボンヤリしていた。

あれからあの2人は、どうなったんだろう。佐多ちゃんは無事に帰ったのか?

まだ横殴りの雨が、しつこく降っていた。

俺「車って密室だよな・・・・」

「肩と肩が触れ合ってもおかしくない距離じゃん。そこで何分も2人きりってよお…」

俺はこの夜、ほぼ一睡もできなかった。

俺「これがキッカケで…あいつら付き合うのかな。小松、家いったのかな・・・

佐多ちゃんの部屋って、どんなのだろう・・・

まあ、お似合いだよな・・。

なんで俺、毎月毎月・・・小松に佐多ちゃんのシフト送ってんだろ。

バカか俺は・・・・俺は・・・・なにがしたいんだ・・・」

自分でも何がなんだかわからなくなっていた。

三十路もとうに過ぎたオッサンが、20代の小娘に心かき乱されている。情けなかった。

でも気になるんだ。なんなんだ。ムカつくぜええええええええ!!!!

俺は来月のシフトに悩んだ。「今月は徹底的にスルーしたからなぁ…どうするべ…」

「来月もってわけにはいかんよな・・・・・」

「うーーん・・・・」

そろそろみんなが希望シフトを出してくる頃だ。

そんな日だった。

佐多「店長!これ・・・」

俺 「?なに?」

事務所のメモパッドから取った、1枚だった。みんなが使ってる奴だ。色で分かる。

俺 「(ああ、はいはい。シフトね。ふむふ・・・・・むっっ!!!!!!!!!!!!)」

090-○×○○ー×○○☆

☆○○☆☆●☆×○@--○0-○

携帯番号と、メールのアドレスが書いた紙だった。

佐多「なにかあったら、これからはそっちに連絡してください。携帯、昨日変えたんですよ。

最初に店長に渡そうと思って・・・・

まだ、カジくんとか小松さんにも知らせてないんですけど。

よかったら、メール下さい。」

俺 「え?ああ、はいはい」

佐多「じゃっw」

リスのように、タタタっと小走りに、店内へ消えて行った。

俺はさらに怖くなってしまった。

俺「え・・・・弁当の次はメアド??は??なにこの子・・・俺・・・狙われてる???まさかw」

俺は家に帰って、佐多ちゃんから貰った紙を、遅くまでずっと眺めていた。

俺「綺麗な字だな・・・・・」

そして10月が来る。

10月に入っても、俺はまだ、佐多ちゃんにメールできないでいた。

メアドを貰ってから、もう結構な時間が経過している。2週間くらいだったか。

俺「メールつってもな…なにを送っていいかわからんしなぁ…

女からメール最初に貰ったときは

空メール送ればいいのか?どうしたらいいんだ?」

当時の俺は、こんな状態だったw

佐多「おはようございま-す」

俺 「・・・・お、おはよ」

佐多ちゃんが出勤した。先月はシフトを、被らないように被らないように避けまくっていたので

さすがに今月は、通常モードに切り替えた。

俺は佐多ちゃんにメアドを貰ってから、意識しすぎてかなり気まずくなっていた。

俺 「・・・(俺、やっぱりこの子に惚れられてるのか?…でもなんで…)」

佐多ちゃんの美しすぎる横顔を見ながら、ボーっとしていた。

佐多「最近ちょっとずつ、暑さも落ち着いてきましたよねぇ。もうあと数ヶ月で今年も終わるし…

早いですね~」

俺 「う、うん。そうだね。

今年終わる前に、クリスマスがあるからね!佐多さん、仕事休んでもいいよ」

佐多「え?」

俺 「ほら、予定どうせあるんでよ?」

俺は気が落ち着かず、「予定あるんでしょ?」と言うつもりが「予定あるんでよ?」と言ってしまうくらい

平常心を保っているようで、保っていなかったんだな。

佐多「ないですないですw彼氏いないし。クリスマスなんかもう、私には関係なさすぎるイベントで…」

俺は彼女にこういった。

俺 「佐多さんもさあ、もういい年だしさ。早く彼氏見つければ?いい人いないの?」

佐多「・・・・・・・・・」

佐多ちゃんが沈黙している数秒の間に、客が入ってきて、会話は中断した。

また話せない時間が戻ってきた。

すると、バイクが見えた。梶原だ。

梶原「うっす。おはよっすー」

ああ、コイツ今日一緒だったんだ。忘れてたな。

佐多「おはよー。なんか久しぶりだねーw」

梶原「いつもメールしてますけどねーwww」

はいはい。あんたらそういう関係なんですね。いいですね。若いって。

佐多「ははw 私にメール送るヒマあったら、彼女にメールしてあげて!w」

梶原「へへっwはいw」

俺 「・・・・・・・・・・」

か、梶原、彼女できたんかいwwww

俺 「おま、彼女できたのかw」

梶原「ああはい(照)」

俺 「いつ?」

梶原「え、最近っすよ。2週間前くらいか。」

俺 「そそうか・・・・」

佐多「だから今一番ラブラブだよねw」

梶原「昨日2時間電話してましたwwメールは毎日wwwうはっw」

佐多「いいねーwちゃんとメール送ってくれる人って~^^」

俺 「!!!!(ブ、ブヒッ!!あ、いや、ドキッ!!)」

なんかいきなりメールの話になって、動揺してしまった。

俺はまだ彼女に、アドレス貰ってから一度もメール送ってない。

俺 「カ、カジは若いからさあ~!(汗)

俺くらいの年になるとさあ~!!(汗)

メー、メールなんて、そんなしないもんだよ~!!(汗))

俺、メール全然しないんだあ!!苦手なんだよ--(滝汗)」

俺は必死で弁解した。(つもり)

佐多ちゃんの顔、ふっと見ると、眼が座っていた。無表情だった。

佐多「・・・・・・・・・・・」

梶原「・・・?」

5時間後、佐多ちゃんがシフトup。

佐多「お先失礼します。お疲れ様です。」

俺 「おっお疲れー」

佐多「あー…、店長?もう気にしないで下さい。あの紙、もう捨てて下さい」

俺 「えっ」

佐多「お先です。」

俺 「あっ・・」

颯爽と帰っていった。

梶原「やっぱ佐多さん面白いっすねーwwちょっと天然っすよねw」

俺 「…お前らって、仲いいよな。」

梶原「まあ。けど俺、振られてますからねwつか、振られてからのほうが仲はいいっすね~。

なんでも喋れるようになったし。小松さんともよく遊んでるんすよ。」

俺 「え…?3人でか?」

梶原「3人ばっかりでもないっすけど。あの2人は2人で会ってるしなぁ」

俺 「お前もうほんとに、佐多さんのことは、吹っ切れたのか?」

梶原「いやあ……ぶっちゃけ引きずりましたけどwうははw

振られたとき、佐多さんに『今後カジくんはどうしたい?』って言われて。

『カジくんの希望に合わせるから。私は友達づきあいできるけど、もしそれがしんどかったら言ってね。』って。

俺は告白したことで、そのまんま佐多さんと縁が切れるのはイヤだったんで

これからも友人として会いたいっす、って。言ったんですけど。」

俺 「そ、そうか…」

梶原「なーんか、やっぱ好きな人はガチでいるらしいっすよ。」

俺 「・・・・・・」

梶原「小松さんだとは思うんすけどねぇ。それがどーも怪しくて。

でも小松さん以外にいないじゃないっすか?けど、小松さんに聞いたら

俺にも佐多さんは難しい、手こずってるって言うしwマジかよwww

小松さんでムリな女なら、俺なんかぜったいムリっすよw

なんつか、小松さんに、恋愛系の相談?とかもしてるみたいっすよ。マジかとw」

俺 「・・・・・・」

梶原「あーーそんで、店長。

小松さんがねー、会いたいって言ってましたよ?また飯でもって。

店長に聞きたいことがあるって。

たぶん近いうちに連絡くるんじゃないっすか?」

俺 「・・・

そうか。まぁ、お前も恋愛にのぼせて、急に休んだりするなよ。」

梶原「いやいやw俺、鬼シフトっすよ?松井に言って下さいよwあのボケ、この前ry」

俺 「とにかく、今は・・・今は、大事なときなんだ。

これから年末にかけて、気を引き締めんとな。」

梶原「あ!クリスマスはさすがに休ませてくださいwwww初めてのクリスマスなんすよ!w」

俺 「・・・・・考えておく。」

梶原「店長~~~w店長はどうせ今年も独りっすよね?!」

俺 「やっぱお前は出勤だな」

梶原「あ!女!女、紹介しますって!wえ~~22歳で~ry」

俺 「ハア・・・・(どうせ佐多ちゃんよりブスだろ。いくら若くても。)」

しかし、カジは彼女ができたんだな。楽しそうで羨ましかった。

松井も彼女持ちである。(>>184でも触れているかw)

あいつは高校のときから付き合ってる子と、今でも付き合ってる。

自分よりひと回り以上も年下の奴らの恋愛の話は、老体と老心には痛いほど堪えた。

俺はなんで生きてるんだ。

佐多ちゃんは俺がメール送ってないこと、どう思ってるんだろう。

もう捨てて下さいって、なんだ?

深夜になると、店もヒマなので、カジに任せて、俺は放置して溜まっていた、事務仕事をしてた。

携帯が鳴る。

小松だった。

小松「あ、お疲れっすー。すんません、深夜にw」

俺 「おー。ってかお前いつも深夜だなw」

小松「サーセンwいや、今日夜勤っすよね?起きてるかなーって」

俺 「今日はもうずっと店にいるわい。労働法違反だわw」

小松「カジが今日うちに来てねw」

俺 「小松君んちの店に?」

小松「はいwで、アイツ、かき氷だけ食って帰ったらしいんすよwww」

俺 「ぐわははははははははっ!!!www(涙目wこれはウケたww)」

小松「アホでしょwまぁ俺の後輩って、親も知ってるからいいもののwデザート屋じゃねーよw

まぁかき氷だけでも、800円なんすけどw」

俺 「小松君の店は、高いもんな。

あいつ、彼女できたらしいな。今日聞いたよ。調子乗ってるなー。」

小松「でしょ?wもう最近その話しかしてないw」

俺 「クリスマス絶対休まさんw」

小松「それは鬼っすw

・・・・・・・・・・冗談はさておき。店長、今度いつ会えますかね?

いつも佐多さんのシフト送ってもらってるし

近いうちに飯でも、と思ってるんすけど。」

俺 「お、おう…」

小松「いつが都合いいすか?俺は店がはけてからになるんで、遅いほうがいいんすけど。」

俺 「そうだな。俺は明後日なら問題ないが…」

小松「じゃあ明後日で。いつもの店でいいですよね。」

俺 「久しぶりだな。」

なんだかんだ。小松に会うことになった。

夜勤明け、自宅に帰ると、俺の部屋のテーブルには、まだ佐多ちゃんから貰ったメモが置いてある。

メールなんて、なに送ったらいいんだ?

夕方までゆっくり寝て、店にいくことにした。宮本が最近ギリギリで入ってくることが多いようだ。

この日は遅刻魔の松井もいる。

たまには俺も抜き打ちで来店して、バイトの勤怠管理もしないとな。

ちょっと早めに行って、様子みるか。

松井「今日ヒマっす」

俺 「お前のせいだな」

松井「なんすかw」

松井、いるじゃねえかw

宮本「はぁ・・・・・・小松さんに会えない。」

あ、宮本。ちゃんといるじゃん。いま10分前なのに。もう着替えてた。

うーん。身構えしてる日はダメだなw

2人でも十分まわる感じだったが、俺も気分転換に、手伝うことにした。

いまは誰かといたほうが、気が紛れていいんだ。

つっても、店を監視しながら、喋ってるだけなんだが・・・

松井「メールしてないんすか?」

宮本「…してるよ!たまに。私から送るばっかり。小松さんから来たことない。」

松井「脈なしの典型っすね!ははw」

宮本「・・・・(←すっげぇ目で睨んでるwww)」

松井「すいませんって!」

宮本「はぁ・・・・・」

松井「でも諦めたほうがいいすよ?小松さんすっげぇ好きな人いるらしいし。」

宮本「前から思ってたけどさぁ、あんたその好きな人、知ってるんじゃないの?」

松井「えっ?wさ、さぁ…ww」

俺 「俺らの知らんやつだろうな」

宮本「佐多さんでしょ」

俺&松井「っ・・・・・・・・・」

宮本「男ってわかりやすいよね^^図星丸出しじゃんw」

俺 「でもあの2人は、ほんど面識ないぞw」

松井「そうすっよw好きになるヒマもない!」

宮本「ふーん。

私がいるときには店にこないけど、佐多さんが出勤のとき、よく来てるらしいじゃないですか。

それにもうあの2人、プライベートで遊んでるんでしょ!」

松井「いやぁ~・・そこまではどうだかw」

俺 「仮にそうだとしてどうするんだ。」

宮本「・・・・・・」

宮本さんもまた、片思いで悩んでいるようだった。

宮本「カジさんから聞いたんですけど、小松さんって、煙草辞めたらしいですね。」

松井「え?マジ?」

俺 「すごいな。わりとスモーカーだったのに。」

宮本「好きな子が、煙草嫌いなんだって。」

松井「あっ・・・・」

宮本「あんたも思い当たってるんでしょ・・・佐多さん煙草嫌いじゃん、あの人!」

俺 「・・・・・・・・」

宮本「小松さん、禁煙なんか何回も失敗してたのに…本気なんですね。あの女に。」

俺 「いや、考えすぎだよ。

小松くんは実家を継ぐ決心がついたんじゃないか?日本料理には

喫煙なんか特にダメだからな。」

宮本「・・・じゃあなんで、大雨のときに迎えにきたんですか」

俺 「え、あっ・・・(コイツw小松情報は早いなw)」

宮本「もういいよ!どうせあの2人付き合うんでしょ!」

そうだよな・・・

あの2人は、周りから見ても、付き合うんじゃないかと思わせるくらい、お似合いだし

もうそういう状況なんだろう。

あの豪雨の日、そのあとどうなったのか。だいたい俺は知らないしな。

そして小松と会う日が来た。俺は先に到着しており、先に飲んでいた。←ジュースw

小松「お疲れっす」

俺 「おお、早かったな」

・・・ちくしょー・・・・・・こいつ、やっぱり男前だな。

さっき俺を案内した女の店員が、見事に小松に熱い視線を送っている。愛想もいい。

俺 「店、どうだ?」

小松「まぁまぁっすねー。オシャレなカフェとかならよかったのにw

ムズカシイっすよ。日本料理はね。

俺いま、調理の学校も行ってるんすよ。」

俺 「そうか。で、継ぐ決心はついたのか?」

小松「・・・・今は手伝ってるだけっすけどね。ゆくゆくは・・とは。

俺も年なんでw結婚もしたいし。」

俺 「すごい心境の変化だよな。小松君が結婚とかwイメージないわ。

あれだけ結婚なんか35過ぎてからでもいい、できなくてもそれでいいとか言ってたのに。」

小松「俺も自分でビックリしてますw・・・・でも、初めて結婚を意識する、つか

うわ、結婚してえええ!!みたいな子に出会ったんで・・・」

ああ、コイツも本気なんだな。

俺 「佐多さんか…」

小松「・・・いやホント、シフト毎月、ありがたいっすw」

俺 「・・・・・・・お前、宮本さんがご乱心だぞw俺らに愚痴ってくるから迷惑してるよ。

メールこないってよ。」

小松「いやいやwあの子・・・俺はぜんぜんw・・・宮本さんの話はいいんすよ。

まぁ今度もし会ったら言っときますよ。

俺には結婚したいくらいすきな女いるんだぁ~って、やんわりね。

そりゃ直接告白でもされりゃ別っすけど。そのときはキッパリ断りますよ。」

俺 「・・・・・今日話したいことって、佐多さんのことなんだろ?」

小松「ああ、はい、まぁ・・・

佐多さんはねぇ、結構何回も会ってるんすけどね。なかなか・・・そこらの女落とすより難しいっすw」

俺 「あの日、佐多ちゃんの家行ったんだろ」

あの日というのは、あの日である。ひどい雨の日だ。

俺が家に帰って泣いた日だw

小松「なんもないっすよ…。家は行ったけど、玄関まで。上がらせてはいれなかったです。

その辺はガード固いっすねw

玄関でタオル持ってきてくれて、暖かい茶入れてくれたけど、部屋は入らせてくれなかっ

たですね。」

俺は正直驚いた。信じられなかった。

小松の顔が、真剣になる。

小松「あのね、佐多さん好きな奴がいるらしいんですよ。それは俺じゃない。

俺はね それ

店長かなあと思ってね。」

俺 「・・・・・・・・・・・・・・・」

小松「・・・・・」

俺 「ば、バカかwなーに言ってるんだお前はw

俺の顔見ろwこの二段腹を見ろw(ブルン、と出してみせる)」

小松「…彼女はそんなに単純じゃないっすよ。

店長のその顔も、体型も、年齢も、全部受け入れた上で好きになってるのだとしたら・・・

これは強い。本物っすね。

じゃあ俺は厳しいかなと思ってね。

あの子には、外見は関係ないらしいからね。」

俺 「・・・・・・」

小松「カジがね、ちょっと気になること言ってたんですよ。

『佐多さんは、店長とシフトかぶってる日は、必ずスカートwちょっとおしゃれしてくる』ってね。」

俺 「え?w」

小松「あいつも元々は佐多さんに惚れてただけあって、彼女のことをよーく見てる。

言ってることは、まぁ当たってるでしょう。」

俺 「いや、俺はよくわかry」

小松「店長?佐多さんがジーンズとか、パンツ履いてるのって、見たことあります?」

俺 「え?何で?あの子はスカートしか履かない子だぞ?」

小松「・・・・・・・・・そっか。やっぱな。

佐多さんはね、カジや松井と一緒で、店長がいない日は、ジーンズとか、ラフな格好らしいっすよ。

その証拠に、店長は彼女のスカート姿とか、ワンピースしか見たことないっしょ?」

俺 「・・・・・」

小松「俺ね、佐多さんと何気なく話してるとき、あの子が

『好きな人の前では、ちょっとオシャレするんです。

私、本当はスカートあんまり好きじゃないんですけどwがんばって履いたりとか…』って話

聞いたことあるんすよねー。

あとは

『最近好きな人から、避けられてるんでw』ってなぜかポロっと、言われたことがあってねぇ…

んで、俺それ言われた当時のシフト、見てみたんですよ。

9月・・・

佐多さんと店長。ぜっんぜん被ってないっすねw数日だけ。しかも短時間。」

俺 「いや、それだけで判断するなよw俺ry」

小松「彼女とメールしてます?」

俺 「し、してないよwwメールなんてそんな!」

小松「はぁ・・・やっぱりかよ…」

俺 「なんだよw」

小松「好きな人にメアド渡したけど、メール来ないって、言ってました。」

俺 「・・・・・・」

俺は放心状態で帰った。

なんとなく、自分の人生で、今まで起こったこともないような奇跡が起こっているような

不思議な世界にいるような感覚だった。でもその世界は、一切信用できないんだ。

信用したら、こっちが赤恥をかかされるような世界なんだ。

佐多ちゃんが俺のこと好き?んなわけあるかwいや、でも・・・・え?いや・・・

また全然眠れなかった。

翌日出勤すると、店の電話に留守電が入っていた。

佐多ちゃんからだった。

佐多「おはようございます。お疲れ様です。バイトの佐多です。

店長、今月のシフト、提出日に遅れそうです。待ってて頂けませんか?

それか私を抜いて、来月ぶんを作っていただけませんか?

宜しくお願いします。またご連絡します!」

意味深な電話だった。

俺は急がなくてもいいが、急いで佐多ちゃんの携帯に、電話してみた。初めてである。

ドキドキして、胃がムカついた。

平静を装い、軽~い感じで電話してみた。

俺 「もしもーし?あ、店長です。佐多さん?」

佐多「お疲れ様です、佐多です」

俺 「留守電聞いたけど、どしたの?」

佐多「実は、来月はお休みするかもしれません。それで、迷惑かかったらいけないと思って。

念のために、私を抜いてシフト作って欲しいんです。」

俺 「ふむふむ。で、どうして?」

佐多「お母さんが体調悪いんです。」

俺 「ああ、そう。大変だね。わかった。じゃあ君のぶんだけ数には入れないで、スケジュール作っとくよ。」

佐多「助かります。また入れる日あればシフト出します。そのときはお手数なんですが…」

俺 「いいよ別に、それで。また作り直すから。」

今思えば、俺が佐多ちゃんと初めて電話したのがこのときで

それが最初で最後だったな。

そして「運命の日」が来る。

4月下旬頃に佐多ちゃんが入ってきてから

カレンダーはもう10月になっていた。入店してから、ちょうど約半年である。

俺にとっては、忘れられない10月だ。

佐多「おはようございまーす」

俺は帰る用意をして、着替えていた。

今日はすれ違いシフトで、俺は今から帰り、佐多ちゃんはこれからシフトINだ。

俺 「おはよ」

小松に言われたことが頭をよぎる。…確かに、、、、。

今日も佐多ちゃんはスカートだった。

佐多「この前いきなり電話して、すみませんw」

俺 「ああ、いいよ。うん。」

佐多「今から帰りですよね?」

俺 「そうそう。今日忙しかったよ。後半はどうかなぁ」

佐多「…あの、これ…」

俺 「ん?ああ、シフry」

ト・・・?

シフトかと思ったら、封筒だった。

俺 「えーーと…これは…手紙ry」

佐多「ああ、いや、その、えと、それは!…ちょっと相談がありまして…

お店では話しにくいですし…紙に書いたというか^^;

シフトもついでに入れてますから!また帰って見て、下さい…」

明らかにちょっと動揺していた。しかも佐多ちゃんは、恥ずかしそうにしてる。

俺 「ハイ。…じャあ。マた、読んデオキマス…」

俺も心なしか、ロボット口調になって、棒読みで応えた。

俺は自店から自宅までは(歩いて数分なので)徒歩で通勤しているわけだが

この日ばかりは、帰るまでの道のりが長~く感じた。

ジンワリと汗が出てくる。

年甲斐もなく、妙にソワソワ、ドキドキしていた。

実は女から「手紙のようなモノ」を貰うのもまた、初めてだった。

さっきカバンに入れた、彼女から受け取った「手紙のようなモノ」が

バッグの中でジンワリと燃えているかのように、熱く感じた。

俺「一体、中はなんなんだよ・・・

あああああ気になるよおおおお!見るのが怖いぜ~~!!!!

見たけど勇気ないおw」

状態で、ソッワソワして落ち着かない。

途中、競歩なみの早歩きで家に帰った。

そして何故か風呂に入ってからwやうやうしく「問題のブツ」を開封してみた。

「手紙のようなモノ」は、やはり手紙だった。

シフトは入っていなかった・・・・・ガチで俺だけに当てた「手紙」である。

俺 「え?俺なんかあの子にした?ウソwもしかして何か言われるの??え?w

あ!弁当か!あ、メール送ってないから、怒ってる??

ええっ!俺なんか責められるのおおおお???」

読むのがすっげえ怖かった。

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石田さんへ

===============================

書き出しはこう書かれていた。(あ、石田って俺なw)

そして恐る恐る、ドキドキしながら、俺は佐多ちゃんの手紙を読み始めた。

いきなりお手紙を渡して、申し訳ございません。

もう店長も、色々とお気づきかとは思いますが、私、店長のことが、好きです。

シフトもかぶらないように、完全に避けられているので

なかなか思いを伝える機会もないので、お手紙にさせて頂きました。

お弁当を渡しても無視されて

アドレスを渡しても無視されて

もう嫌われていることは、自分でも十分に理解しているつもりです。

でも、本当に好きなので

気持ちを抑えることもできず、このままの状態で働くのも辛いので

一度ちゃんと、気持ちを伝えたいと思うようになりました・・・。

今の避けられてる状態では、断られると思いますが

それでも直接会って、店長の口から、返事が聞きたいです。

ワガママを言って、申し訳ないです。

好きだと言っても、もしかしらた信じてもらえないかもしれないので

そのためにも手紙を渡しました。

店長は自分のことを、いつも「俺はもうオッサンだから」とか「ブサイクだから」

といいますが、私は好きです。

店長といたら、すごく落ち着くし、ラクです。

安心感があって、普段人に話せないようなことも何故か言えたし

一緒にいて、ホっとするんです。

他の人とは一緒にいても、そんなことは一切ないです。

私は安心できる人としか恋愛はしたくないので、店長の気持ちもありますが

もしよければ

これからも、私と一緒にいて下さい。

会える日があれば、いつでもメール下さい。

お待ちしています。

佐多真由美

俺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

時が止まった。

俺は放心状態になった。

内容に間違いがないか、何度も何度も読んだ。

やっぱり「好きです(俺のことが…)」と書いてある・・・。

俺はショックだった。

体が若干震えた。なんだか、すげえ怖くなった。

こんなことは人生で初めてである。美人に告白された。どう対処していいかわからん。

俺「ど、どど、ど、ど、どんな間違いが起きたんだよ・・・

さては!小松とカジが、佐多ちゃんを使って、俺を引っ掛けようと???罰ゲームか??!」

でも、佐多ちゃんはそんな提案をされたら、確実に断るような性格だしな・・・。

俺「いや、俺は良くも悪くも、彼女の前では「大人な俺w」を演じていた。本当の自分であって

そうじゃない面も多々ある。

彼女は俺が人格者だと、勘違いしたんじゃないのか?俺のことをよく思いすぎだ…」

俺はその手紙。いわゆる「ラブ・レター」を読んだあとも、4日間

連絡はしなかった。(できなかった。)

4日後、さすがにこのまま放置するわけにもいかないので

佐多ちゃんにメールを送ってみることにした。

2時間かかって考えたメール↓

==========================================

石田です。

佐多さん、手紙読みました。

いつなら会えますか?

俺は○日と、○日なら、空いてます。

君が思うようないい返事はしてやれないけど

会いたいんなら、会ってもいいですよ。

連絡待ってます。

==========================================

と、クールに、簡素なメールを送ってみた。

※(・・・・・いや。読み返すとマジ最低だな俺・・・。

もうメールで告白の返事いっちまってるし!!w佐多ちゃんの手紙、踏みにじった行為っすwww

当時は、このメールは、ガチで真剣に送ってます…真剣に送ってコレとかね。バカとしかorz)

♪ピロリーン♪☆

佐多ちゃんから5時間後くらいに、メールが来た。

お忙しい中、メールありがとうございます。

○日で。大丈夫ですよ。

○○駅、○番出口で待ち合わせしませんか?

場所はどうしますか?

話も話なので…私がいつも行ってる、個室のある

居酒屋さんにしませんか?

==============================================

こ、個室wwwwワクテカwww

い、いやイカンイカン。喜んでる風に見せちゃイカンぞ~~~

俺のメール↓

ああ、それでいいよ。

時間だけ、17時からにしてくれないかな?

==============================================

クール!!俺は冷静&大人の振る舞いを意識した。

そして時間の提示をすることによって

「対等」(お前に告白されて、俺は浮かれてはいないぞ!)をアピールした。

※(当時の俺をぶん殴ってやりたい(泣)どこまでバカなんだよ…

つか、時間指定ってなに?え、宅配系??なんでこんなに

上から目線なんだよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!ww)

そして 佐多ちゃんメール↓

わかりました♪

それでは、○日17時に、お待ちしております。

手紙も無視されると思ってたので、お返事頂けて嬉しいです。

わざわざホントすみません。では。

========================================================

当時、彼女はこのメールを、どんな気持ちで送ったんだろう。

気丈に振る舞っているが、自分が振られたあとだ。

しかも自分が振られに行く日取りを、好きな男とメールでやり取りしてるんだ。

どんな気持ちなんだろう。

「直接会って返事を聞かせて下さい」と、手紙つきで念を押して言われていたのに

俺は先にメールでバラしたwww

会う意味ねーーーーwwwしかもなぜか時間指定まで提示している俺www

マジ鬼畜だなあと思うが、当時はなんの疑いもなかった。

そして、俺と佐多ちゃんは会うことになった。

2人きりで出かけたのは、それが最初で最後だった。

11月某日 俺と佐多ちゃんは、駅で待ち合わせした。

17時からなのに、俺は1時間前の16時wに到着し、ハムスターのようにソワソワと

周辺をウロついていた。完全に不審者だったと思う。駅の売店や、近くの本屋に、2回ずつ立ち寄った。

ドキドキして、吐きそう・・つか、「怖かった」

どんな顔して会ったらいいんだよ・・・

前日も佐多ちゃんからの手紙を、何回も読み返した。

俺「あの子、一体なにを企んでるんだよ・・・」

「俺が好き??ふざけんなよ!」

「もし本当にそうだとしても、付き合って傷つくのは確実に俺じゃん!」

「俺から振ることは絶対にないから、付き合って捨てられるのは俺じゃん!」

「俺はその重圧に、耐えられるのか??」

「この年で失恋なんかしたくねーよ!!!!」

※俺は当時、ほんと(彼女には罪のない面で)自分の保身とか色々・・・・

とにかく「自分のこと」しか、考えてなかったと思う。最低のクズである。

そして、17時が近づいてきた

グっと腹が痛くなる

5分前くらいか、後ろから声が聞こえた

「あっ、、、、待ちましたか…?」

佐多ちゃんだったつか・・・・・・・・・・・・・・・・・・

えーーーーーーーーーーーーと・・・・・・

死ぬほどかわいいいいいいいんですけどおwwwwwwwwwwwwwwwww

俺は心ごと、天に召された。

俺 「ああ、全然。いまきたとこ。で、どうすんの?あっち方面?」

俺は動揺を隠すため、クールぶった。

佐多「あ、こっちの方向です。ここから歩いて5分くらいなのでっ。」

俺 「そっか、じゃあ先歩いてね。俺、場所わかんないしw」

佐多「…は、はい・・」

あの手紙を渡した後、ということもあり、佐多ちゃんも恥ずかしそうだった。

あの手紙を読んだ後、ということもあり、俺も相当に気まずかった。

お互い意識しまくって、かなりへんな雰囲気になってしまった。

俺も俺で、飢えていることもあり、佐多ちゃんの顔を

移動中も(いつも以上に)ガン見してしまった。←それで信号が青に変わっても気がつかずw

モテ男なら、いい空気を演出できるところだろうか

「金正男!」「金正男に似てますね!」「金正男!!」・・・な、俺である。

女とデートとか、何年振りなんだよ・・・・しかも相手がこんな可愛いと

緊張もハンパじゃねえっす。

しかも俺、この女に「好きです」なんていわれたあとだぞ??!

(ちなみに、当日の俺は、果てしなくダサい格好だったw

※多分佐多ちゃん、顔も服も体型も「最悪・最低返」だった当時の俺と、街を歩くの

恥ずかしかったと思うが・・・・平気な顔してたな。本当に惚れてたんだなと思う。

あああ・・・できればこの日に帰りたい。残りの寿命全部差し出すからw)

しかしちょっと面白いことがあった。

駅の待ち合わせスポットで、佐多ちゃんを待っているとき、横の20代の男どもが

「ケっ、こんなデブタ親父でも、人と待ち合わせすんのかよw」

「誰まってるんだろw」

「どうせくるの、オタクの同性か、ぶっさいくな女だろーなーwww」

ってな余裕の表情で、俺を見ていた。俺は額に、ビヒビヒと、脂汗をかいていた。

(ブ男人生街道では、よく発生する現象である。)

その若いクソ男ども

佐多ちゃんが「あ、待ちましたか?」と俺のほうへ駆け寄ってきたときの顔!!顔!!あの顔!!!

ムフフフフ~~~~~www☆☆

ブヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!!!ざまあみろ!

「勝った…!」と思いまして候。

悪い笑顔が止まらなかったぜwむははははwwwww

男ども「ポカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」としてましたwwwうはw

俺は緊張してたが、佐多ちゃんと歩くのが、誇らしかった。

すれ違う奴らが、みんな彼女に見とれている。

絶対に彼女のほうを「これでもかってほど」見たり、わざわざ振り返るやつまでいた。

でもみんな、佐多ちゃんの顔を見たあと→俺の顔も見る(怪訝そうに)→また佐多ちゃんを見る。

の繰り返しだった。

俺「(俺らって、2人で歩いてたら、どういう関係に見えるんだろう…

年齢も開きすぎてるし、相手は超美人だし、俺はギネスクラスのブサイク。

せいぜい「ホステスと客」くらいだろうか。

どう頑張っても、俺たちはカップルには見えないんだろうな・・・)」

そう思うと、虚しかった。

それでも、彼女と当然のとうに、こうして肩を並べて歩けることが

すごく嬉しかった。

俺は目に焼き付けようと、移動中も、ずっと佐多ちゃんの美しすぎる横顔を見ていた。

パっとカフェのデカイ鏡に写った俺の姿が、あまりにもみすぼらしくて

情けなかった。

それとは対照的な、若く垢抜けた、一般人離れした彼女の姿が

俺をより一生、哀れで惨めなものにしているようにも見えた。

俺 「(やっぱり、俺らは釣り合ってないよな。)」

強く感じた。

佐多「店長、ココです!着きました…」

俺 「綺麗な店だね」

小洒落た、小さな居酒屋だった。なるほど。センスいいな。

佐多「実はここ、小松さんの知り合いというか

学生時代の先輩がやってるお店で

私も何度か、小松さんやカジくんと飲んでるお店なんです。

店長さんもいい方なんで、なんでも気軽に…」

俺 「えらいとこ選んでくれたねw」

佐多「す、すいません。。色々他の店より、気をつかわなくていいと思って。

店長さんが、石田さん、あの、店長のこと、見てみたいって言ってたし・・。」

俺 「・・・・・・・・(あからさまに不機嫌な顔)」

佐多「ご、ごめんなさい!私も知り合いのところは、今日こんな話し合いですし

正直恥ずかしいんですけど…」

俺 「じゃ選ばなけりゃよかったじゃん?」

佐多「・・・・・・・・」

俺 「もういいよ。入ろ。」

佐多「すいません・・・・・・」

俺 「あのさあ、俺今日そんな金持ってないしさ。ここ高いの?

もうワリカンでいいよね?」

佐多「えっ、…あ、はい、はい。もちろん、ワリカンで」

俺 「・・・・・(ムカつくなあ。なんだよこの女。ハッキリしろよ)」

・・・俺、もう早く死ねよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!バカああああ!!!

佐多「あ、でも、小松さんの知り合いとは言っても、私、なにも言ってませんよ。

店長が嫌がってるし、もう紹介もしませんから、そこは安心して下さい。」

俺 「いいよもう。とりあえず、中。入らない?」

佐多「はい…」

そして俺たちは店に入った。

エプロン「らっしゃいませー。おお!佐多さん来た来た~っ!お久しぶり!」

佐多  「こんばんはw」

小松君の先輩とやらが出てきた。名は『エプロン』にしておくw(もうめんどくせえww

エプロン「すごいなあ。昨日ね、カズも来てたんだよw」

佐多  「え?小松さんがw」

「カズ」というのは、小松一臣(コマツ・カズオミ)のことである。

エプロン「ちょっと、ご案内して。一番奥、10番さんね!」

バイト 「ハーイ」

俺たち2人は、一番奥の個室に案内された。ドッキドキである。

なぜかその部屋の周辺だけ、ムーディに照明がすごしダウンしている。

俺 「ゴク…ッ(なんかこれからラブホ行くみてえw)」

佐多「よかったぁ。もう既に混んでますねw予約してて良かった。」

俺 「・・・・・」

ああ、これから俺、この子に、話しないといけないのかーーーー

はあ・・・面倒くせえ・・・・・・

俺たちは全く会話が弾まなかった。

あれだけペチャクチャ店で、何十分もお喋りしていた俺たちが。である。

佐多「・・・・・・・・」

俺 「・・・・・・・・・・・・」

佐多「あの、先なにか飲み物…」

俺 「ああ、うん」

佐多「私、これにしよ~と^^;て、店長は?」

俺 「・・・・・・(無視)」

佐多「・・・」

俺はウーロンハイを頼み、佐多ちゃんはペリエを一本頼んでいた。

お互いそれを飲んでばかりで、沈黙は続いていた。

気まずい空気は続く・・・なにか話さないと!!とは、俺は思わなかった。

彼女がしゃべり出すまで、様子を見ようと思った。自分から動いたら、損だ。

俺が受身で黙りこくっていると、佐多ちゃんが気を利かせて、口火を切った。

佐多「あ、あはッwな、なんか、し、静か……です…ねっ?!

き、気まずいです…ははwは…orz」

俺 「・・・・・・・・」

佐多「てがみ、あの、手紙読んで、その、どう…思いました、、、、か…」

必死で喋ってるのがわかった。語尾に行くほど、だんだん声が細く、小さくなっている。

俺はイラっときた。

俺 「あのさあ。

沈黙の時間を楽しめるかどうか?ってえのが

大人の女と、子供の女の、違いなんだよ。」

佐多「・・・・・・・・」

俺 「君はね、沈黙を楽しめる、精神的な余裕もないってこと。

佐多さんそれわかる?」

佐多「・・・・・・」

俺 「俺はね、なんかおかしいと思ってんの。今回のことは」

佐多「・・・・・」

俺 「そりゃ気分悪いことはないよ?若い子にスキだなんていわれたら。

でも俺のことなんか、勘違いしてない?!

恋に恋してる感じがするし、まだまだ子供だなって思うよ。

俺のことさ、好きだって、思い込んでるだけじゃない?

バイトが店長をスキになるなんて、若い子によくあることだしさあ」

佐多「…ちがいます」

俺 「いや、俺にとっても、佐多さんの言うスキって、なんか違うからw」

佐多「・・・・・・」

俺 「…今の俺

見てたらわかるでしょ?恋愛とかそんな、する余裕ない。

店も忙しいし、そういうのまで気はまわないからね?わかんないかな?」

佐多「・・・・・・・」

俺 「もう言うけど、小松君いるじゃん?

小松君、君のことすごく好きだよ。もう小松君と付き合えば?」

佐多「・・・・・・」

バイト「お待たせしましたああ~~~~~~」

料理を持って入ってくる。

俺 「ああ・・・・・・・・」

佐多「あ、もうそこ、置いといてください・・・・・」

バイト「ご、ごゆくり~~^^;」

俺たちの部屋に立ち込める、のっぴきならない居様な空気を読んでか

引きつった笑顔で、料理を置いて、さっさと退散した。

俺 「で、小松君はどう?」

佐多「…小松さんは…小松さんはどうって、私、いま、店長に好きって言ってるのにry」

俺 「いや、だーかーらーw

俺は恋愛とか、そういう気分になれないわけじゃん?

だから小松君にしたら?て、聞いてるの!」

佐多「・・・・・」

俺 「あのね。若い人は若い人とくっつくべきだよ。」

佐多「・・・・・・・・私が誰を好きになって、誰と付き合うべきなんて、人に決められないとダメなんですか…」

静かだが、トゲのある物言いだった。

俺 「・・・・・・(この女w俺に口答え?めんどくせええwwwいちいち反論してくんなよ!)」

佐多「人のこと好きになるのは、理屈だけじゃないです。」

俺 「・・・・・・・(だから、それが恋に恋しる!っつってんの!)」

沈黙は続く。佐多ちゃんは料理にほとんど手をつけない。

俺 「食べないの?」

佐多「あ、すいません。食べます・・・」

と言い、チョイチョと、小鳥のようにしか箸をつけない彼女に、ムカァっときた。

俺 「・・・(もっと旨そうに食えよ!wなんか俺が悪者みたいじゃんw)」

そんな事を考えながら、勿体無いので、飯は殆ど俺が食った。(ブタめ…)

※当時を振り返って書いてるが、吐き気がするくらいの俺…

もう死んでくれ。という感想しかないわ。ああ・・・・・・・・・・死にたくなるなあ

好きな男に面と向かって振られたあとに、飯が喉を通るかよw

しゃーしゃーと、平気な顔でメシ食えるような神経の子じゃねえよ!

俺は当時、そんな考えは全くなかった。

佐多「・・・・・・・わかり、ました。もういいです。」

俺 「うん、恋愛とかは、やっぱムリだからさ。俺そんな気分じゃないし。」

佐多「あはっw気にしないで下さい!おなか、減ってないですか?

もっとなんか頼みましょう!

あ、もうこの話はナシで!!話題変えましょうw私も気まずいですww」

俺 「うん」

佐多「ええ~~と、メニュー、メニュー~~」

といいながら、四つんばになって、尻を突き上げて、下のほうにある

メニューを探している佐多ちゃんの尻のラインに、興奮した。

(俺たちの個室は、ちょっと小上がりになった、掘りごたつタイプの部屋だった。)

俺 「・・・」

俺たちは、エプロンの店で、2時間半ほど過ごした。

後半は、松井のバカ話をしたり、最近きた、面白い客の話をしたり

宮川のBBAの話をして、盛り上がった。

佐多「そろそろ出ますか…」

俺 「うん」

エプロン「あ、ありがとうございまーす!」

エプロンは小松の先輩だ。今後もしかしたらまた会うかもしれない。

いくつも年下の女に、金を払わせているところや、ワリカン姿を見られたら

俺も面子丸つぶれである。

俺 「出すよ」

佐多「え?ワリカンry」

俺 「もう先出てて」

佐多「・・・・」

店に入る前から、ワリカン宣言していた、ドケチな中年が、支払いを持つといったので

ビビったのか、意外すぎたのか、佐多ちゃんは喜ぶというよりも

ポカンとしていた。

そして俺たちは店を出た。

(ぶっちゃけ俺、正直言えば

このまま付き合えなくても、ホテルくらいは行きたいなあーとか思ってたw)

本当は「もう一軒いこうよ」と言いたいが、断られたら傷つくだろ?

腐った男、キチンな俺は、こう言った。

俺 「ねえ、もう帰る?」

これが精一杯である。

佐多「えっ・・・あ…私はまだ…」申し訳なさそうに言っている。

佐多「私はまだ、時間大丈夫ですけど・・・・。」

俺 「そうだね。まだ早いもんね。次、どこいくの?」

佐多「ええっと…じゃあ、甘いものでも食べません?w

お互い甘党だし。さっきはデザートまで、だべれなかったから…」

俺 「うん、それでいいよ」

やったぜwこのまま帰るなんてイヤだからな!まだ一緒にいれる♪

俺はほくそ笑んだ。

※・・・・・・・・・・・・・・・・・・死ねよ。俺

ああああ!!!ど畜生~~~!自分のことなのにイライラするぜええええ!!!

なーんで女の子エスコートしねえんだよ豚!

行き先まで女に決めさせんなよ!

佐多ちゃんを失った、今でこそイラついているが、当時はこれが普通と思っていた。

そして俺たちは、佐多ちゃんの言う

コーヒーと、パフェが旨い(定評がある)という、カフェみたいな

レストランみたいなちょっとデカイ店に行った。

中に入って後悔した。

俺 「・・・(お、おなごしかいねええええwwww)←完全に浮いているおっさんw」

何か察したのか、佐多ちゃん

佐多「スイマセンwここ、女性客ばっかりなんですよwwでも、美味しいです。」

俺 「いいよ、別にw」

俺はヨーグルトのやつを頼み、佐多ちゃんは、抹茶なんとかってのを食ってた。

お互い、さっきのこと(俺が振ったこと)の話は一切せず

2人で小さなテーブルのスペースを分け合い、パフェを食った。

妙な視線を感じたので、パっと見ると

周りの女性客から、凝視されていることに気がついた。

俺の顔を見ながらニヤニヤ笑ったり、ヒソヒソ話したりしてる女のグループもいた。

・・・・・・・・ああ、そうかい。

そりゃあそうだよな。

こんな金豚親父と、20代美女が、ウフフ、キャピキャフピ言いながら

仲良く小さなテーブルで、身を寄せ合い、パフェなんぞ食っておるんだ。

まさに「どんな関係?」異常な光景である。

「あれって彼氏かなあ?」「ええ~~ウソwまさかあw」「すっごいインパクト!w」

なんて声が、聞こえてきそうな雰囲気である。

佐多「・・・・・大丈夫ですか?」

俺 「なにが?」

佐多「…視線」

俺 「・・・・・・・・」

佐多「私は気にしてませんから」

そういうと、佐多ちゃんはまたパクパクとパフェを食った。

俺はなんだか、ありがたかった。

気がつくと、時間は22時をすぎていた。

佐多「それじゃ…あ。」

俺 「うん。もうお開きにしよう。」

佐多「もうここでいいですよ。駅までちょっと距離あるし」

俺 「・・・・」

佐多「あ、店長コレ…」

と言って、今日ずっと、彼女が持って歩いた、紙袋を渡された。

ずっと、なに持ってるんだろう?と気にはなってたんだ。

佐多「お土産。お菓子です。今日せっかくわざわざ来て頂いて…」

俺 「ああ、別にこんなの、いいのに。悪いよ。」

佐多「じゃあ、ここで…」

帰ろうとする佐多ちゃんの後を、無言でついていった。

俺は小松やカジみたいに

「送るよ」とは簡単に言えない性格なんだ。恥ずかしいしな。

そして駅についた。

佐多「今日はわざわざ、本当にこんな事のためだけに出向いてくれて

ありがとうございました。」

俺 「う、うん」

佐多「店長、体に気をつけて、元気でいて下さいね」

俺 「なに言ってんのwもう会えないみたいじゃんww」

佐多「あはw…でももう、会えないと思いますよ。今日で最後。」

俺 「・・・君の気持ちがあるじゃん。もう会わないとかそんなんじゃなくてさ。

俺はもう君にはメールしないけどね。

佐多さんがなんか、相談とかあれば乗るし。これからは友達みたいな感じでさ。」

佐多「 ^^・・・・・・」

うっすら、無言で笑った。

俺 「ああ、そうそう、次のシフト!

出せるだけ出してね!お母さん色々大変だと思うけどさ…

出勤できる日は出勤してね。」

佐多「店長、あんまりムリしないで下さいね。体調には気をつけて。^^」

佐多ちゃんはそう言って、哀しそうに笑うと「じゃあ…」と言って、改札を通り、消えていった。

これが俺が見た、佐多ちゃんの最後の姿だった。

佐多ちゃんと別れたと、家に到着し、袋の中を見ると

「前から食いたいが買いにいけない・並ばないと買えない」

旨いけど、面倒臭い、俺の食いたいと言っていた、菓子の名が書かれた箱が入っていた。

◆パティスリー・○○○○○◆

俺「おお~w!!!明日、存分に食ってやるかwwふふふwwww」

俺のテンションは上がった。

風呂から出ると、携帯が光っていた。

俺「お、さては佐多ちゃんだなw」思った通り、佐多ちゃんからだった。

==============================================================

お疲れ様です。

今日はご馳走さまでした。ありがとうございました。

店長には色々とご迷惑をかけましたね。

これからも店舗の運営、がんばってください。

応援していますね。

==============================================================

とメールが来ていた。

俺もすぐに返信することにした。

佐多ちゃんのメールが来てから、1時間後に送った。

内容はこうである。

==============================================

佐多さん、今日はこちらこそありがとう。

君の人生はまだまだ長いです。

まだ若いんだだから、これからだよ!

がんばってください。

俺よりいい男の数のほうが、絶対多いです!

君の年を考えると、これからも沢山恋愛できるし

もっといろんな人に出会うと思う。

元気でがんばってね!

色々ありがとうございました。

石田昌治

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まあなんだ、カッコつけて、最後にフルネームつけといたw

(しかしこのメールが、後に大問題になる…)

俺「うーん。来月は佐多ちゃんも休むだろうし

こりゃちゃんと会えるのは12月だなw

まあいいやwクリスマス、一緒に働こうwww俺に振られたばっかだし

あの性格じゃ、そんなすぐに男は作らんwwwwwうへwクリスマス、今年は楽しみだなあ~~wkwk

店終わったあと、メシでも誘おうかな?w」

なんて考えながら寝た。

俺はこの日の夜。幸せな夢を見た。

カジは当然休みで、松井も当然のように休みだ。(女いるチームw)

宮川と宮本は「クリスマスに働くなんて、男日照りみたいで恥ずかしい!」と帰りたがり、帰宅。

俺と佐多ちゃんが

店で2人きりになって、夜勤も2人でして、事務所でケーキを食ってる夢だった。

幸せだった。

俺は翌日、幸せな気分のまま、目が覚めて、パン食って、コーヒーを淹れた。

テレビみて、ボーっとしてた。佐多ちゃんと会う日の翌日を

急遽休みにしておいてヨカッタぜw←もしかしたらラブホコースかも?と思って、休み取ってたw

俺「さて・・・そろそろか・・・・w」

【菓子の時間】に(俺が勝手に設定している、スイーツなタイムであるww)

昨日、佐多ちゃんから貰った菓子の箱を、開けることにした。

ストン、、、、、、、手からすり落ちて、封筒が足元に落ちた。

「退職届」と書かれていた。紛れもなく、佐多ちゃんの字だった。

退職届が1枚と、手紙数枚が入っていた。

店長へ

この手紙を読んでいる、ということは、私はやっぱり

店長に振られたんですね。わかってました。

それなのに、わざわざ会ってくれて、ありがとうございます。

本当に好きなぶん、どうして私とは付き合えないのか

メールじゃなくて直接、店長の口から理由を聞きたかったんです。今後の自分のためにもなります。

きっと店長は誠実に、ちゃんと詳しく、交際できない理由を

私に言ってくれたんだろうなあ~と思います。

店長に振られるってことは、自分にも問題があるからです。それを知りたいんです。

それで私もきちんと振られ、きちんと話し合いをしたことで前を向けて

消化できると思うし

店長とお会いして、話を聞いたあとはきっと

私は、清々しい表情をしているんだろうなあと思います。

店長の年齢で、20代女性に告白されて振るなんて

よほどの理由があってのことだと思うし、私はそれを知りたかった。

だから面倒ですが、会って下さいと頼みました。ワガママを言って、本当にすみません。

私もいい加減な気持ちではないぶん、ちゃんと理由を聞かないと

前に進めないと思うんです。

店長は年齢的にも、内面的にも大人の男性ですし

いくつも年下の20代女の告白に対して

いい加減な対応はしないと思います。だから私も信用してるし

安心して思いを伝えることを決意できました。

この手紙を書いてるときは、何を理由に振られたのかわかりませんが(笑)

よほどの理由、事情があるのだろうな~と思います。

そういうのがなかったとしても、顔がキライとか、性格が合わないとか、重いとか

何かしらあるはずです。それを聞きたかったんです。

「恋愛する気分じゃない」とか、いい加減な振り方はしない人だと思うので

きっと興味深いお話が聞けて、自分のためにもなると思います。

振られたあとは、私も辛いですが、それ以上に店長もつらいし

(仕事もしづらくなると思いますので、無用に気を揉ませて、迷惑をかけても申し訳ないし)

面接の際にお話したとおり

10月をもって、退職させて頂きたいと思います。

辞める時には、極力迷惑はかけたくないので

来月分のシフトが出せない、私を抜きにしてスケジュールを組んで欲しいといったのは

このためでもあります。(母の具合が悪いのは本当です。が、実は軽度です。ウソついて

ごめんなさい…)

新人の男の子が、3人も入ってますし

私が10月いっぱいで、退職するから、その準備でもあると思います。

避けられてるし、無視もされているのに、居座って悪かったなと、反省しています。

何度も手紙を書いて、失礼いたしました。

本日はご多忙中、お会いして下さり、ありがとうございました!

俺「な、なんだよコレ・・・・・・」

頭が真っ白になった。入れたコーヒーの湯気は消え、もう冷え切っていた。

俺「じゅ、10月いっぱいで退職…?!め、面接でそんな事言ってたか?!」」

俺は震えながら手紙をテーブルに置くと、慌てて「美女ファイル」から

佐多ちゃんの履歴書のコピーを確認した。

俺「10月、または11月までの短期希望・・・・・」

と、確かに書かれてあった。資格の欄には、調理師免許とも書かれてある。

俺「思い出した・・・・。俺、あの日、佐多ちゃんに緊張して、ろくに履歴書読んでなかったんだ…

あの子、ちょ、調理師免許も持ってんのか…そんなこと、すっかり忘れてたよ・・。

そーいや、佐多ちゃんは

『短期希望なんですが、それでもいいですか?年内くらいしか、働けません』と言ってたな…

俺は、『半年くらい働けるならいいです、はい、はい』って、アガっちゃって

なんでもハイハイ言ってたっけ・・・・・」

背筋の凍る思いだった。

前スレ>>681より抜粋。

あの意味深な、佐多ちゃんからの留守電の真相

もう既に、あのときから、告白することも、退職することも考えて、動いてたんだな。

佐多「実は、来月はお休みするかもしれません。それで、迷惑かかったらいけないと思って。

念のために、私を抜いてシフト作って欲しいんです。」

俺 「ふむふむ。で、どうして?」

佐多「お母さんが体調悪いんです。」

俺 「ああ、そう。大変だね。わかった。じゃあ君のぶんだけ数には入れないで、スケジュール作っとくよ。」

佐多「助かります。また入れる日あればシフト出します。そのときはお手数なんですが…」

俺 「いいよ別に、それで。また作り直すから。」

・・・・・・・・・やられたな。参ったよ。君は賢いね。

確かにシフト面では、店舗に一切迷惑をかけない、美しい去り際だよ。新人3人もいるしな。

だからってなんだよ・・・・ふざけんなよ!!!!!

俺は俺に相談なしに、俺を好きだといって、慕っていた女に、逃げられた事がショックだった。

激怒した。

佐多ちゃんから貰った菓子は、一気に喰う気が失せて、実家の母親にやることにした。

手紙を読んですぐ、彼女からのメールのあとすぐ

電話してたら何とかなっていただろう。しかし俺という狂人は、そうもいかん。

なんと、こう取ったのである。

俺「…チクショウ!ちくしょう!勝手に辞めるなよ!こんな辞め方ってあるかよ!

俺はまだまだ佐多ちゃんと、やりたいことがあったんだぞ!

まだ1回しかデートしてないじゃん!あれが最初で、最後って・・なんなんだよ!

俺をからかってたのか?俺のこと本当に好きなのか?俺が中年でブサイクだからって、からかったんだろ?!

本当は俺のこと好きじゃないくせに!違うか!!?

もし俺が本当に好きなら、また向こうから告白してくるはずだし、向こうから連絡が来るハズだ!

それまで俺は!絶対自分からは連絡はせん!絶対に連絡せんぞ!!」

そして俺は、彼女との再会&復縁を目指し

「放置」(お互いの頭を冷やすための、冷却期間)に入ることにした。

沈黙(無視)である。

俺「絶対復縁して再会して、俺の前から去ったことを後悔してやる!

俺は振った手前、自分からは連絡しずらいし、俺も男だ。プライドがある。

彼女から連絡があるまでは、放置するぞ!

お互いの未来のための、冷却期間だ!!」

そう思って、振ったあと後悔したが、ほったらかしにする事を採用した。

※えーと。もう吐きそうなんですけどw

ああ…なんでこんなことしたの俺・・・・・・・今はそう思うけどよ。当時は「これが」

真剣だった。

しかも、佐多ちゃんの手紙には

「恋愛する気分じゃないとか、いい加減な振り方はしない人だと思うので

私も安心して、告白ができたんだと思います」と書かれてるだろ。

俺・・・・マジ最悪だな。

俺は、おもいっきり「なぜ付き合えないのか?」理由も言わず、若い彼女の好意を振りました。

俺は自分が可愛かったんだ。

俺「俺が恋愛する気分じゃない、俺が悪い、俺の心の問題、ってことにして振れば

彼女は自分の落ち度で振られたって、思わないだろ?男の思いやりだぜ!

本音言って逆恨みされても怖いしなw」

当時、本気でそう思ってた。それが俺の正義だったんだ。

店長(キティ狂人)的、恋愛論  ←※絶対共感してはならんぞw

「振るときは、本当のことを言うな」「ウソをつくのが常識」

「振るときに本当のことを言ってどうなる。それを知ってどうする。意味あんのか?」

「そもそも振るときに、本当の理由を言うやつは少ない」

「俺は悪くない」

「俺は彼女に誠意を持って振った。大人の男だなw」

それが俺の「恋愛価値観」だ。へんな男を好きになって、傷ついている女を見ても

かわいそうと思ったことはない。「そんなの自己責任じゃんwそういう男を好きになったのも、自分でしょ?」

が、俺の自論だったので、佐多ちゃんへの対応には、自信があった。

俺「わざわざ会いに、出向いてやったんだ。それで十分じゃないか。理由なんか知ってどうするんだよ。

会ってもらっただけでも、ありがたいと思ってもらわんとなw」

・・・・・後々これも、結局は大問題になる。

ああ、俺が「正義」「正しいこと」と思っていても、それは以上の沙汰であり

世間は許してはくれん。見逃してはくれん。

最後に会った日が10月の下旬。すぐに11月になった。

11月のシフトからは、佐多真由美の名前は消えた。

梶原が鼻息荒く、近寄ってくる。

梶原「店長っ。佐多さん辞めたんすか?!」

俺 「お前声でけーよ。うるさいなあ。」

梶原「辞めたんすか?」

俺 「…。辞めたよ」

梶原「なんで!ええ!?俺なにも聞いてry」

俺 「知らんよ。お母さんが体調悪いんだとさ。まあ色々あるんでしょ。」

俺はクールぶった。

梶原「マジ突然っすね・・・・・・・

つか、店長ぜんぜん落ち込んでねーw落ち込むと思ってなw」

俺 「・・・・・・」

梶原「もうあんな人、入ってこないっすよ」

俺 「・・・・」

これと同じことを、松井ともやった。

松井は「前もって言ってくれたら、俺らも送別会したのに…」

と悔やんでいた。

俺 「お前らメールしてるんだろ?カジや小松君たちと、飲み会やってやりゃいいだろw」

松井「あ!そっかーwそれいいっすね!店長も来てくださいよ!どこにします?」

俺 「俺は行かん」

松井「え?wなんで?なんかあったんすか?」

俺 「なんもねーよ」

俺は佐多ちゃんと別れて以降、イライラで、バイトに当たったり

そうかと思えば、ションボリして落ち込んで、人と一切口をきかなかったり、子供みたいだが

本当に情緒不安定に陥った。

俺はいい年だし、失恋ごときでこんなに自分が落ち込むなんで、夢にも思ってなかったんだ。

しかし失恋は、高齢になればなるほど、身にこたえるんだわw(若い人にはわからんと思うが…)

振った俺が、なんでこんなに落ち込んでるんだ・・。カッコ悪かった。

哀しいとか情けないとか、悔しいとか、恋しいとか

様々な感情が入り混じって、業務に全然集中できなかった。恐るべし、失恋。

それでも周りからは、佐多ちゃんのことについて、いろいろ聞かれる。

思い出したくもないのに、他人は思い出させてくれるんだよな…

宮本「店長、大丈夫ですか?しんどそうですけど。」

俺 「・・・・・・・」

宮本「店長?聞いてます?…シフトから佐多さんの名前消えてますけど?辞めたんですか?」

俺 「あっちいけよ!俺いまコレしてんの!見てたらわかるだろ?!」

宮本「・・・・・・」

俺 「す、すまん…ほんとスマン。ちょっと俺、今おかしいんだ。」

焦った。女の子に怒鳴っちまった。なにやってんだよ・・・

自分にイライラする。

宮川BBA「ほ~ら、ホ~ラ、こっち!もう1人にしてあげてぇ~!」

宮本  「・・・・」

宮川  「あ~~こわwww行こ行こっ」

宮川のBBAが気をきかせて、1人にしてくれる事さえ、カンに触った。

「妙な気まわしやがって。俺は大丈夫だよ!ちくしょう…」

俺は佐多ちゃんの「さ」の字にも触れたくなくて、従業員にすらも

彼女が辞めたことを、実は言ってなかった。なので色々聞かれて当然である。

しかし客は、さらに見逃してくれはしない。

佐多ちゃん目当ての

常連A「…あの、あの女の子、もう辞めたんですか?最近みないけど…」

あの女の子 で、すでに誰のことかわかっていたが、俺はトボけた。

俺「え~~と、どの店員っすかねえ^ ^」

結局は言い逃れもできないので、俺は佐多ちゃん目当ての常連の男客に、いちいち説明しなきゃならなかった。

俺 「あの子ねぇ~、もう退職したんですよ~~^ ^」

「申し訳ございませーんwもう退職してますんでぇ~」

客A 「あ~~やっぱりかあ」

客C 「見ないもんなー」

客D 「え!いつ?先月はいたのに!」

客B 「かわいかったっすよねーw」

老人 「残念だな…」

俺 「・・・・(もうこの話すんなよ・・・俺に聞いてくるなよ…)」

結局「佐多さんが辞めた」ということで、それを目当てにして来店していた客はだんだん散り

また俺の店は、佐多ちゃんが来る前の、ショボイ店になった。

わかりやすいくらい売り上げが微妙にジワジワ落ちててワロタww・・・・って、笑えなかった。

そんなとき、久しぶりにウンコが来店した。

(ウンコ=うちの店の近くにある、ライバル店。の店長。詳細は前スレへ。)

俺 「いらっ…しゃいませー・・・^^;

(ゲッ!!ウンコ!なんで俺が一番辛い、こんなときにorz)」

ウンコ「お久しぶりです~~~(ニヤニヤ)いや~寒いなあ~」←すげえ愛想いい&ご機嫌な

ウンコ

ウンコは全部知っていた。

ウンコ「残念ですよねえ。佐多さん!辞めたって聞きましたよ~~(ニコニコ)」

俺  「そ、そうなんですよ~。まあ、卒業って感じでw」

ウンコ「本当にいい戦力を失いましたよねえ(ニコニコ)私も残念ですよー。綺麗な子だったのにい」

俺  「ええ、まあ…(なんでオメーが残念なんだよおおお!!!笑ってんじゃねーよ!!!)」

ウンコ「やっぱり・・・だ~~いぶ違うんじゃないですか?(ニヤっ)」

俺  「い、何がっすか?w」

ウンコ「う・り・あ・げ!! そりゃ違うでしょ~~(ニヤニヤ)」

俺  「まあ、まあ、多少はそうですねえ、ええ多少はあ はははw(クソ野郎~!!)」

ウンコ「最近いつ前通っても、スッキリしてて、なーんか淋しいなあと思いましてねw

ま!がんばって下さい!お互いがんばりましょ~~!」

・・・・と言って、カップラーメンと弁当を買って帰った。

前回は何も買わなかったのにな。…同情だろうか。

明らかに他店から見ても客の減った、俺の店への同情・陣中見舞い(?)か??

ンコの冷やかし来店が、マジでウザかったのを覚えている。

俺 「俺だって、俺だってわかってるよ…。貴重なものを失った事くらいは…」

それでも俺は、佐多ちゃんに連絡はしなかった。佐多ちゃんからの連絡を、待ちつづけた

俺は、佐多ちゃんが退職してからは、店にいるのが苦痛で仕方なかった。

レジを見ても・・・・・・・「ああ…ここでよく、2人で立って、話したな…」

アイスクリームを見ても・・「アイスあげたら、子供みたいに素直に喜んでたな・・・」

事務所を見ても・・・・・・「よくここでシフト書いてたな…」「そうだ、このイスに座ってたんだw」

自店にいる限り、どこに居ても、彼女と過ごした日々の息遣いを感じる。

辛かった。忘れるにも忘れられない。

俺のほうが辞めたかったよ。この店にいる限り、彼女のことを忘れるなんて、できないじゃないか。

その恐怖も大きかった。

失ってから気づく、の典型だが

彼女と過ごした日々、時間が。いかに貴重で恵まれていたのか、あとになって思い知った。

俺はこの辺から、だんだんイラつくこともなくなり、塞ぐようになった。

俺の暗黒期の序章である。

宮本「佐多さんって、やっぱり辞めたんですよね?正式には、いつ退職したんですか?」

俺 「10月。末ごろだよ」

宮本「・・・・・」

俺 「なんで?w君、嬉しくないの?あんだけ嫌ってたくせにw」

宮本「あの人…

10月の半ばに、私にコレくれたんです。」

と言って差し出したのは、花柄のポーチだった。 【キャス・キッドソン】 と書いてある。

俺 「ふーん。貰ったんだ。よかったじゃん。」

宮本「・・・・私・・・あの人のこと…結構イジメてたのに・・・」

俺 「・・・・・・・」

宮本「こんなカワイイの貰って、お礼も言えなかった…」

腹の中が、ジリッと熱くなった。

辞めてほしがってた宮本までも、佐多ちゃんの不在には、淋しそうにしていた。

ある日、レジに立っていると

醜い巨乳を揺らしながら、宮川のBBAが、鬱陶しいそうな顔をして俺に話しかけてきた。

宮川「ちょっと店長ぉ」

俺 「なんすか」

宮川「こっち来てくださいよお~~~」

店の外に連れて行かれた。

宮川「これ!コバエがたかってどうしようもないのよお!汚いから捨てていいわよねぇもぉヤダヤダ」

小さいハエのたかった、ひとつしか花の咲いてない、植木鉢だった。

俺 「ん?これうちのですか?こんなのあったっけ?」俺は完全に忘れていた。

宮川「なーに言ってんですかぁもおっ~!

これはあの辞めた子が、持ってきたやつでしょお~~」

俺 「辞めた子って、佐多さん?」

宮川「あの子しかいないでしょ?!あの子が、入り口に花置くって言って

置いてたでしょうが。それよお。」

俺 「あ、あぁ…(懐かしいな。ありゃ6月、7月だったか?佐多ちゃんが持ってきた花だ。)」

俺は花なんか興味ねーし、同じ女でも、宮川も宮本も、花の世話なんかしない。

佐多ちゃんが辞めたあと誰も世話をしないので、ほったらかしになっていた花だった。

無残にもほぼ9割ほどが痛んでおり、最初の原型をとどめていなかったので

最初みたときは、俺の店のものだとは思わなかった。

宮川「これ!クレームになりますよ!きったない花!

もう、捨てていいですよね!?

もうやだぁこのハエぇ~。シッ!シー!!(と言って手で払うBBA)」

俺 「ああ、もうこれ、裏置いといて。俺が処分しますから。」

宮川「も~~~店長ちゃんと今やってくださいよお!私こんなの触れないわよおwうわくっさあ!

ハエわいたらど~すんのこれ~~」

俺 「わかった!わかったからw」

その日俺は、自分のアパートに、佐多ちゃんの育てていた花を持ち帰った。

植木鉢の側面に、マジックで「真由美」と書いておいた。

俺「なーにやってんだかw・・・・バカか俺は…」

気がつくと泣いていた。涙が止まらなかった。

===========================================================================================

佐多「店長!これ家から持ってきたんですけどw

入り口に置いてていいですか?かわいいでしょw」

俺 「花かぁー。まぁ、いいけど。俺は世話しないよ。」

佐多「いいんです!私しますからwちょっと殺風景すぎますよ~w

コンビニももっと、これからの時代は、緑も増やさないと!」

===========================================================================================

頭の中に、過去の記憶が流れてくる。

もうあの頃には戻れない。

俺は佐多ちゃんの育てていたこの花を、自分が引き継いで、育てることにした。

しかし

いかんせん園芸などしたこともないので、育て方はおろか

この花の名前すらわからんw

ネットで色々画像も検索してみるが、同じ花は見つからない。

俺「花の名前なんか、どうやって特定すんだよw

種類わかんねーと、土も水の量もわからんぞwこりゃ参ったな。」

俺は翌日、本屋へ行って、園芸の本をめくってみることにした。

なんて事はない。さすが専門書だ。

花の色別で、種類をわけてあるので、一発でわかった。

俺「ラ、ン、タ、ナ・・・クマツヅラ科

原産 熱帯アメリカ・アフリカ・・

花の色が黄色から赤、白のものはピンクに変化するなどおもしろい性質を持つ・・・」

佐多ちゃんの育てていた花の名は【ランタナ】だった。

俺「よし!これで管理の方法もわかるぞ!」ゴキゲンで帰ろうとした、そのときだった。

~♪~☆~ ☆~♪~~♪♪

俺の携帯が鳴った。

「小松 一臣」

小松からの電話だった。

俺 「はい・・・」

小松「ああ、店長。今大丈夫ですか?」

俺 「お、おぅ」

小松「ちょっと話あるんすけど」

俺 「・・・・・・」

11月の20日ごろに、同じ時期に新人のバイトが、2人辞めた。

俺も一瞬驚いたが、もうどうでもよかった。

この3人は、どうせそんなに長くいないだろうと、俺は読んでいた。

なぜなら佐多ちゃん目当てで、うちの面接を受けにきてたからだ。

佐多ちゃんが辞めたら、どうせコイツらも飛ぶだろう。

バイトは減ったが、佐多ちゃんが辞めて客も散り、店はヒマになっていたので

意外と苦労はしなかった。

宮川のBBAは、年末は入り用だから、もっと懐をぬくくしたいと、長時間で組んでくれと

俺に言ってきた。年末の年始のバーゲンか福袋に、命かけてのかな・・・

なんて、ボンヤリと考えていた。

そして小松と電話で話をして、俺のうちに小松、そしてなぜかカジも来ることになった。

これが12月の末だ。

小松「じゃあ分かりました。年末になりますけど、店長んち行きますね。」

俺 「おう、待ってる。飯はどうする?用意しとくぞ。」

小松「いや、いいっす…」

俺 「わかった。じゃ」

小松は話の内容は、俺に言わなかった。

しかし俺も聞かなかった。

なぜなら、どうせ佐多真由美のことだと、わかってたからだ。

俺「うーん。カジも呼ぶのか…あいつも口は立つからなぁ。じゃあ2対1になるじゃんw俺の分が悪いな…」

俺は、オタ友でもあり、小学校からの親友でもある「向井」を応援に呼ぶことにした。

(コイツ、天津の「向井」に似ているので、もう向井って名前にするw)

俺 「ああ、オレ。元気か?」

向井「ん?なんだよ…、こんな時間に」

俺 「すまん。ちょっと今度、俺のうちで俺の糾弾会があるんだ。

お前、俺を弁護してくれ!応援して欲しいんだよ!2対1なんだ。」

向井「うはははw糾弾会ってwwおま、なにしたの?wまあでも、2対1はダメだなぁ。」

俺 「そうだろ!?卑怯すぎるよな!とにかく話は当日にする。

あいつらが来るのが18時くらいだから、お前は14時にこい!なんでも驕ってやるからさ!」

向井「お前…相当必死だなwじゃ、とりあえず話はそんとき聞くわw

おっと、ゆま(娘)が泣いてるwじゃーな!」ブチッ

電話は慌てて切れた。

こいつは俺と同級生だけあって、当然のように結婚してる。大概ブシアクなんだが

トーク力があり、女心にも精通してる「明るいリア充オタ」の部類なので

結婚は29歳のときだし、嫁さんもそこそこかわいい。←びっくらこいた

そして『俺の糾弾会』当日・・・・

店に佐多ちゃんがきたこと。

その佐多ちゃんに、弁当だのメアドなど貰い、かいがいしくアプローチされたが

全部スルーして、迷惑そうな顔をしたこと。

そして告白されたあげくに、振ったこと。んで、振ったけど後悔してる。忘れられない。

現在の心境。

全部話した。

向井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

俺 「お、お~~い・・・・・」

向井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

俺 「お、オ~~イって!オイ!」

向井「  バ カ か っ ! ! ! ! ( 激 怒 ) 」

えーーと、俺のマンションの壁が震えましたが何か?w

すっげえデカイ声で、若干ブルっときてしまった。お前は演劇部の学生か!声でけーよ!

俺「(これは・・・ヤバイな・・・・)」

俺は、味方になって貰おうと策を練ったが、結局は敵を増やすことになり

俺VS小松・梶原・向井 の3対1と、まさに逆効果を生むことになるwwww

俺は3対1で、激しく責められた。

(そして当時俺は、この様子を、IC(レコーダー)に録音したったwww)

ピンポーン。小松とカジが来た。

向井「おい、出ろよ」

俺 「う、うん」

ガチャ

小松「ひさしぶりっす。今年もお世話になりました。これ、土産です。」

俺 「ああ、ありがとな」

梶原「お邪魔します・・・・これ、店長好きな、菓子です。」

俺 「おう、すまんな。入れ入れ。悪いなみんな」

カジのテンションが、明らかに低かった。し、俺のことをギ口リと睨んでいるようにも見

えた。

小松君は普段通り爽やかだった。

しかし、小松が優しいのは、挨拶までだった。

俺は宅配で、寿司をとっていた。が・・・なんかみんなそんな食わないのね。

気まずい空気だった。それを呼んで第一声。

向井「あ~~、初めまして~。向井といいます。コイツとは小学校のころからの付き合いで~

す~いません、なんか、アハw。俺も呼ばれちゃってwww」

小松「…ああ、全然……(店長。卑怯者だな。友達を呼びやがって…という顔)」

梶原「全然想定内っすw(←え?コレ一番傷つくんですけどwwww)」

俺 「す、すまんな。なんか…

まあ今日は、だいたいなんの話か、俺も自覚してるし

その、あの、既婚者の話は、参考になるだろうと思ってな。それで呼んだんだ。」

小松「…向井さんはもう、話は聞いてるんですか?」

向井「ああ、はいはいwあの希代稀にみる、愚か者の話ですねw

心美しい若い女性を傷つけたといふww」

小松「・・・・・・・ちゃんと聞いてるんですね。そりゃ話は早い。」

小松の眼が、明らかに変わった。こわかった・・

梶原「じゃ、もう本題から入りましょっか。」

小松「そうだな」

向井「ど~ぞど~ぞ。

最初に言っとくけど、今回の件

俺はコ・イ・ツ(店長)の肩は一切持たないんでww

ホント、アホもここまでいくと公害っすよ。人を傷つけて!女の敵!女泣かせ!」

俺 「・・・・・・・・・・」

こうして、わたくしの糾弾会の、弁護士として派遣した親友が向こうへ寝返り

敵が増えたのでございます。続きは次週♪ピロリン

・・・というわけにもいかないので書くが、こっからはフルボッコに批判された。

※え~~リアルさをかもし出すために、我がスレは

「アホみたいに忠実」が特徴でもあるので~

もう録音してたICを元に、投下します!←ぶっちゃけこれに時間かかったのが真相でもあ

る。が、拘らせていただく。

そして俺の心の準備もないまま、まだ寿司も食ってないのにw

いきなり核心からスタートした。

小松「佐多さん、振ったんですよね」

俺 「う、うんまあ。振ったっていうか、友達としての、新しいスタートってことでゴニョゴニョ」

向井「はっきり言えよ!」

俺 「振りました」

梶原「なんで振ったんですか?

いくら考えても、俺も小松さんも、理由思い浮かばないんすけど。」

俺 「まあ俺は、大人としての対応を、彼女もまだ若いし、子供だし俺とのry」

向井「石田!グチャグチャ言うなよ!」

小松「で、彼女に対しても、そういう感じで、いい加減に対応したんですよね?」

俺 「そんなことねーよ!俺はあの子が俺に会いたいって言うから、忙しいのに会ったんだ。

誠意見せたよこっちは。」

小松「じゃあ、なんて言って振ったんですか?」

俺 「うん、あの、まぁ、『今は恋愛する気分じゃない』『今の俺がそれどころじゃないの、見ててわかんない?』

って、言いました・・・・」

向井「(バシ!と俺の背中を叩く)」

俺 「いてーなあ!」

向井「アホかお前!

どこが誠実なんだよ!不誠実じゃねえか!

そんな抽象的な学生の「受験忙しいからぁw」みたいな振りセリフあるか!ウソってバレバレだろが!

そんな振られ方したら、彼女引きずっちゃうだろ!」

小松「向井さん、そこなんですよ。」

梶原「すんません、俺この中で、1人だけ20代だし、一番年下の下っ端なんで

ちょっと生意気かもしれないっすけど、ぶっちゃけ、店長のその振り方。

終わってると思いました。酷すぎますよ。

佐多さんの性格、店長も知ってますよね?冷やかしで告白すると思いますか?

『恋に恋してる、信用できない』みたいなことも、真剣に告白してきた佐多さんに向かって、言ったらしいですね。」

俺 「・・・・・・・」

向井「言ったのか?」

俺 「うん・・・ちょっと」

向井「ちょっとじゃねえだろ!他にも店入る前にワリカン提案したんだよな?」

小松「え?それは聞いてない」

向井「ホラホラ。佐多さん全部言ってねーわぁ。お前のことちょっと庇ってんわ。いい子!」

俺 「・・・・・」

向井「お前さっきからさあ、黙るなよ!話し合いの席で卑怯だぞ!」

梶原「当事者に黙られると、話進まないんで。せっかく来てくれた、向井さんにも悪いですよ。」

俺 「う、うん」

向井「お前はどうしようもないのに、お前の店のスタッフはいい子達だなあw

お前恵まれてんだよ。今回の告白だって、年末ジャンボ並の大幸運だろ!」

小松「もうこんなことないと思いますよ」

向井「一生ねーよ!あのね、君ら来る前に、佐多真由美さんの履歴書見せてもらったんだわ。

最初は、ほんとこんな奴に、こ~~~~~んな美人が

告白したのか?って

コイツ作り話じゃねーのかって?全然信じられなかったもんね!

石田が佐多さんに告白したならわかるよ?女の、まして20代の!美人が!こ~~んな残飯に!

自分から告白するのか?もう世界崩壊っすよ。俺の価値観崩壊だね!」

俺 「お前親友じゃねーわw」

梶原「…向井さん知らないで言いますけど、俺、じつは佐多さんに告白して、振られてるんですよ。

今は彼女いますけど。

でも俺が、めちゃめちゃ好きだったのに、ちゃんと引きずらなくて、立ち直れたの

佐多さんのお陰でもあるんですよ。そういう振り方を、俺にちゃんとしてくれてますからね。

佐多さんは店長より年下だけど、俺の告白にキッチリ真剣に、対応してくれましたよ。

俺の気持ちも聞いてくれたし、どっちが苦しい?引きずってしまう?って。

それで俺が希望するとおりにしてくれましたからね。

俺、数年前に、店長が佐多さんにやったみたいな振られ方したことあって、そんときすげえ引きずったんすよ。

むちゃくちゃ荒れて、誰も好きになれなくて、心からの恋愛もできなくて

好きじゃない女と、ヤリまくって、でも忘れられなくて・・・あれは地獄ですよ。

人間ってね、へんな振り方されたら、傷になるんですよ。

なんで40前の大人が、20代にそんなことできるんですか?」

小松「まして相手は佐多さん。20代、美人。俺もカジも振られた。誰もが付き合いたいと思うくらいの子。

それをあんた、恋愛する気分じゃないwって、テキトーな理由つけて振ったんだよ!

失礼にもほどがあるよな!なんだよそれ。」

俺 「え・・・・・おま、おまえ、おまえ、佐多さんに振られてたのか」

小松「……ふーう。(長い溜息)…ハイ。」

俺 「俺は佐多さんに最後にあった日に、小松君と付き合えよ!って、お前のことススメといたんだぞ!」

小松「ハア?ッチ、余計なことしやがって…そんなん言わなくていいんすよ!」

俺 「・・・・・

じゃあなんだ、佐多ちゃん、小松くんまで振って、俺に好きっていってくれたのか・・・」

向井「お前、そんなん言ったのかよ。アホだろw相手の女の子、振られたあげくに

他の男どう?そっちいけよ?とまで言われてんの?…どんだけ酷なんだよ。

最悪だな。死人にムチうつようなことすんなよ。」

梶原「振られて、それでなくても傷ついてる時に、なんで違う男の話するんすか?そんなすぐいけないでしょ?

相手の本気の気持ち、からかってません?

俺も好きな女に、男紹介して~~って言われたときは、傷ついたけど…これはレベル違うわw」

俺 「小松君、佐多さんに振られたのっていつ?」

小松「店長たちが、最後に会った日の数日ですよ。会いたいって、呼んだんですよ。

私、店長のこと好きだから、いま好きな人がいるから、他の人のことは好きになれないって言われて。

あとは俺が雨のとき迎えに来てくれたりしたのは、好きになりそうなくらい嬉しかったけど

やっぱり私は、好きな人いたら、他の人には目移りしないって。」

向井「ホラみろ!バカかお前は!しかし一途なええ子やのぅ。

こんなブッサイクな親父に惚れてなーーんて純粋なんだよ。あ、コイツね、外面はいいんっすよ、外面はw

それに騙されたのかねえ。いやあもう辛い。心が痛い!」

俺 「…(おまえな。本当に俺の友達かよ)」

小松「とにかく、店長の対応は、年の差がある大人としても、男としても

ダメなことですよ。

俺はあの子、引きずると思ってるんですよ。それが心配で。」

俺 「でもそんなの、俺に関係ないじゃん!佐多ちゃんはもう気にしてないと思うぞ?」

これを言った瞬間だった。 ブ ン ! ! !

いきなりボールみたいな黒い影が、俺の顔の前に来たと思ったら

家の電気が消えた。

目の前がまっくらになった。

と、思ったら、俺が一瞬意識飛んでるだけだった。

小松にぶん殴られたのです・・・・・・・・・・・・・・・(しかも4、5発)

パンチ早すぎて、拳だって、全然わかんなかったなw

梶原「小松さん!小松さん!店長明日、店ですって!!ね?!落ち着いて!」

小松「離せよ!

このクソブタ!俺は関係ないって!おまえなんだよ!お前おもいっきり関係してんだろ!

いい加減にしろよ!ムカつくんだよ!!

人を傷つけておいて!開き直ってんじゃねえよ!!」

そして俺は小松にビンタ一発を食らった。

向井「石田、ゴメ~~ン。、俺、これはしょ~~~~がないと思うからw

殴られて当然だよーんw佐多ちゃんの心の苦しみはもっと痛いよーんw」

小松「ハア、ハア、そうっすよ!ざけんなデブ!

今日店長が殴られた傷は、数日経てば消えるでしょう!でも真由美ちゃんの受けた心の傷は

下手したら年単位になるかもしれないんだぞ!それわかってんのかよ!」

小松がちょっと、半泣きになっていた。

しかし当時の俺は

俺 「・・・・(なんだ、コイツ。真由美ちゃんって、普段はそう呼んでるのか?もうそんな仲なのか?

どうせいつか付き合うんだろ!ケ!イケメンめ!)」

と、思っていた。

俺は口が切れて、頬骨が赤く腫れた。

髪はボッサボサ。襟ぐりを掴まれたので、スウェットがだらしなく伸びていた。

俺は向井に、アイスノンで頬を冷やされた。

小松「すいません。ついカっとなって」

俺 「いいよ別に(てか、そーいやコイツ、10代のとき空手と合気道やってたんだwwww←殴られた思い出した中年)」

向井「気にしなくていいよーwこいつが悪いんだから。」

ヒョロイから、殴られても弱そうな小松からは、想像もつかないほど

「ズン!」と重い拳だった。

仕切りなおしってことで、カジに酒と食い物を買いに走らせた。

向井「お前はどうせさぁ、自己保身を取ったんだろ?自分が攻撃されたくなかったんだろ?弱い男だよ。

本当に相手を思ってたら、自分が嫌われてもいいから、ちゃんと理由言ってやれ!

スッパリバッサリ、本当の理由を言って、相手と向き合ってやらないと

中途半端に振られたほうはな~~、成~仏できない、自縛霊みたいになって

まじめな子、純粋な子、本当に相手が好きだった子ほど、なにが原因だったんだろう?って

ずっと苦しむことになるんだよ!

おまえはその子に、そういうことしてんの!」

梶原「ほんとそうですよ。あれ、かなりキツイっすよ。

自分を好きだって、勇気を持って言いに来てくれた年下女を、なんで大事にできないんですか?

付き合ってやれないなら、せめて正直に理由を離してやるのが、最後の思いやりでしょ?

振られたほうってね、ウソ言われてもわかりますよ。」

小松「しかも佐多さんは、付き合って別れたんじゃないしな。

付き合う以前の問題で、こんなオッサンに、門前払い食らったんだからな!理由もなしにね。」

梶原「俺だったら刹してますよね」

向井「女性、傷つくぞぉ。20代で高齢に振られたら、女としてのプライド、ガタガタにな

るって言うしな。

簡単に言うけどよ

付き合うことも断る。振るってすごいことじゃん?

振る=拒否だぞ?お前とは手もつなぎたくない、静的魅力も感じてませんwって言ってるんだぞ?」

小松「逆に言えば、告白ってすごいことで、相手との静的接触を許すってことですからね。

それをブタに断られた。赤っ恥ですよ。

あんな子の、女心を踏みにじりやがって。

店長、50のBBAにタイプじゃない、魅力ないって、言われてこいよ。」

梶原「佐多さんも

付き合えないのはしょうがない。店長の気持ちだから。ただ、ちゃんと私と向き合って欲しかった。

なんのためにわざわざ会ったの?って、ショックで辛くて、店長はずっと機嫌悪いし、殆ど口聞かなくて

私がカラ元気するしかなかった。

わざわざ来てくれた店長に「私のどこが悪いんですか!なんで付き合えないんですか!」と

責めるのおもかしいし、店長の気持ちを受け入れようとがんばったけど

やっぱりちゃんと、理由聞かせて欲しかった。あとあとジワジワくるね。

なんだったんだろうって。

こんな振り方しかできない人なんだって、わかったときもショックだった。情けなかった。

自分のことも、店長の事も。」

小松「別れるとき、理由言わずトンズラこくとか、恋人に急に音信不通にされたとか、一方的に話し合いもなく

振られたとかあるじゃないですか。

ああいう人、みんな引きずってますよ?それは自分の中で、理由がわからないから、解決しないから、終わらないからですよ。

まあ付き合ってたカップルだったらね、いい思い出も悪い思いでもあるし、付き合えたから1回は

相手に受け入れてもらってるわけですよ。

佐多さんは門前払いでしょ。

デートの思い出もないでしょ。行っても1回だけで、全部最悪に傷つけられた思い出しかないでしょ。

店長は、振るときに理由を言わないという

一番引きずる、一番失礼で辛い方法で、彼女を振ったんですよ。

相手が店長と遊びの女だったらいいですよ?気持ちが浅い人とか。

でも佐多さん違うでしょ。手紙まで書いたっていうじゃないっすか。

自分のこと大人とか言うなら、佐多さんの先のことも考えてあげて、彼女が

ちゃんと、立ち直れる、彼女にシコリを残さない振り方してやれよ!

次の恋愛にいけないだろ。

それが彼女を、どこまで傷つけたと思ってるんですか?

あの子、笑ってましたよ。ムリして。本人は平気なように振る舞ってたけど

ちょっと声震えてたし

「私、やっぱり振られちゃったよーwわかってたけど、実際振られると、ショックですよねー」って

…明るかったけど。

俺、それ見て、どんな気持ちになったか。泣きそうになった。

店長なにしてんだよって。ほんとブン殴って、コロしてやりたいっすよ。

年の差で断られたんでもないし、ブスだとか、外見で振られたんでもない。

ってとこまでは、あの子も自覚してますからね。建前で言ってもムダっすよ。本音で向き合えよ。

告白する前に、年上の友達に

『真由美が振られるなら、まずブスじゃないから、外見じゃない。男は何だかんだ

若い子好きだから、年の差でもない。それ以外に理由があるはずだから

ちゃんと会って、返事してもらったほうがいいよ。

その年齢差なら20代はやっぱり魅力的だし、ましてあんただから、向こうも意識してると思う。(←俺、思いっきりしてましたw)

こんだけ年の離れた子に告白されて

ちゃんと対応できないような男はいないと思うから、会えばいいよ』

と、言われたみたいですね。本人も店長に避けられてるから、会いたい言ってたし。

年齢問題なし。顔問題なし。

じゃあ、振られたのは何だ?って、本人もなるじゃないっすか?俺もカジもなったし。

残るのは【性格(人格・人間性)】でしょ。

しかもそれまで散々彼女に、大人としてありえない対応してるでしょ。

そりゃ私の性格のせいかな?って思うじゃないっすか。

付き合えない本当の理由も言われず、年の離れたオッサンにバカにされた上

こんなやり方で振られて、自分は人格を否定されたんだなって、思ってるんですよ。

『わたしは、店長に、性格悪いとか、なにかそっち方面で思われて

断られたのかなあ。って思う。気分じゃないって、本当の理由じゃないと思うし

男の人は本当に好きな子から告白されたら、どんなに忙しくても、恋愛する気分じゃなくても

付き合うのは、私も知ってる。

気分じゃない、恋愛どころじゃないって、絶対ウソだと思うんです。なにか隠してる。

私、店長に避けられてたし、たぶん性格に問題あるって、思われて振られたのかな(笑ってるけど、涙声だったらしい)

好きな人に、こんな振られ方されて。

付き合うこともムリ!って振られるのって、キツイですね。

周りの30代40代は、みんな20代と付き合いたいって言ってるし、店長は年上よりは

当然若い女が好きって、雑談してたときに言ってたし・・・・

私のこと、よっぽどダメだったってことですよね!ホントの理由も言えないほど!』

って、言ってましたからね。

失恋した直後だったけど、俺の前でも、カジの前でも、絶対泣かなかった。」

梶原「話聞いてる俺らが、もう泣きそうっすからね。佐多さんは笑って話すのにw

私、店長から初めてきたメールが、自分が振られる日の、段取りのメールだったんだw

それでも、初めて店長とメールできて、すごく嬉しかった。

1回だけ2人きりで会ったことあるけど

それが最初で最後でねwしかもそれ、私が振られに行く日だったのw

ずっと好きだった

ほんと、いい年して、片思いの末に失恋とか、バカだよねw

恋愛って、ほんと不思議だよね。お弁当まで持っていっちゃってさw

前の日から用意して、スーパーで食材買って、お金結構つかったけど、楽しかった。

朝早く起きて、一生懸命作って、それ自転車に乗せてさw

喜ぶ顔想像しながら、走ったっけw

「こんな…食えない」って顔されてさ!25にもなって、泣きそうだった!

でもがんばって必死でごまかしてレジしてたw

松井くんが旨い旨いって食べてくれて、嬉しかった!ほんとバカ。押しつけだよね。

店長、すごい迷惑そうな顔しててさw

もう二度と弁当なんか作らないって思った!昔、職場の男の子に差し入れしたら

みんな喜んで食べてくれて、ちゃんとお弁当箱も洗って返してくれて

気の効く人だと、材料費も手間もかかったでしょ?なんて、お菓子くれる人までいたよ。

そんなの店長に求めてない!少しでも喜んでくれるんじゃないか?とか思ってねw

あの迷惑そうな、心外そうな眼、忘れらんない!

それで家帰って泣いて、すごい泣いて

コンタクトも入らなかったから、メガネで出勤したのw

みんなになんでメガネ?って聞かれたよw言えないよねww情けない。って、言ってました。」

向井「・・・・・・俺、これが自分の娘だったら、お前を刹すぞ」

梶原「まあ、恋愛抜きにしても、なんで普通の対応ができないんすか?

弁当も、迷惑だなって思っても、ああ、ありがとうって、くらいは、いっときゃいいんすよ。

本人の前でロコツに不愉快な顔したり、俺もういいや!松井喰うか?

って、言ったらしいっすね。」

俺 「え、アレも佐多ちゃん聞こえてたの?!」

小松「店長の声って、結構通りますよ。」

俺 「てか、弁当は迷惑じゃねえよ!普通に嬉しかったよ!」

小松「じゃあ、なんで素直に喜ばないで、逆に相手を

わざわざ精神的に傷つけるようなことするんすか?悪意がないって言えますかね。

なかったとしても、誰が喜びますか?恨まれるようなことしてるの、自分でしょ?」

向井「お前さ、小学生かwいや、子供のほうが素直に喜ぶわそこはw

なんでメールも送らなかった?無視はよくないだろ無視は。

仕事お疲れ様です~くらいでもいいじゃん。おめーは、店長なんだし。」

俺 「そんなことしたら、気があるって思われるだろ!

返事がないのが返事だよ!察しろよ!」

小松「だから!そういう考え方とか、性格がダメなんですって!いってんだろ!!いい加減にしろよ!」

梶原「意思表示はちゃんとすべきですよ。自分がその気になってても、相手には伝わらないでしょ。

なんで避けられてるんだろうって、思って悩みますよね。」

向井「で、いつ佐多さんに連絡とんの?」

俺 「なんで俺が彼女にw向こうから連絡してくるのが常識だろ。」

小松「あ?謝れよ!付き合えないのはもう別にどうでもいいんだよ!店長みたいなのと付き合ったら

逆に不幸になるしね!

だから、付き合えないのはもういいから、なんで振ったのかちゃんと理由言った上で

相手を傷つけたことについて謝れ!」

梶原「しかも店長、最後佐多さんが、もう会うことはないって言ったとき、引き止めたらしいですね。

泣きそうな顔してて、震えてたって聞きましたよ。

それなのに、俺からはメールしない、でもお前が相談あったら聞いてやる

自分からは連絡しない。でも友達みたいになろう。って、言ったらしいですね。」

小松「連絡もしてねーし!振ったらフリっぱだし!なにが友達だよ!綺麗事いってんじゃねーよ。

友達に向かって、もうお前にメールしねえなんていうか!?

店長!自分に気があるからって、佐多さんキープしようとしてるでしょ!?」

俺 「ち、チガウ。そんなんじゃない(小さい声)」

向井「いーーーーや違うね。

これは相手の子、私ってキープ??え?って思うぞw

世間では、それでなくても振った女の好意を利用して、セフレにしてる男は多いからな。

友達“みたいな”カンジってなんだよw友達になってやるならちゃんとハッキリ

友達になろうよ!でいいじゃんw「みたいなカンジ」って何?え?セフレ??

万が一体の関係なったときの、逃げ道?友達「みたい」って言っただろ?的なか?

自分からは連絡しませ~~ん

でも相手に去られるとイヤだひょ~~ん

相手が去ろうとすると、涙目になるひょ~~ん 全力で引き止めるよーん

相手をずっと工口い目で見てたよ~~ん

付き合うことはできないけど、会いたいよ~~ん

おま、それ、女の子に向かって

都合のいい関係にしたいって、言ってるようなもんだぞ。失礼すぎんぞ。」

小松「オヤジに振られた果てに、セフレとして見られるなんて、女としては自尊心が傷つきますよね。

どこまでバカにしてんのかと。失恋の傷に塩塗るような行為っすよ。」

梶原「それについて思うんですけど、俺がやっぱり不思議でたまらああ、なくて

佐多さんにもっと詳しく聞いたんっすよ。

じゃあ、すげえ興味深いこと言ってました。

あの人、ずっと私のこと静的な眼で見てて、顔にはヤリたいって書いてあった。

悲しかった。

それでも口から発せられる言葉は、付き合えないの一点張りなんだもんね。

居酒屋の個室で2人きりになったときも、ずっと工ッチな目で胸やお尻を見てきた。←★俺、気づかれてたのねw

気づかないフリしてたけどさ…ものすごく気まずかったよ。辛かった。

舐め回すような、ねっとりした視線だった。

しかもね、不思議なのはね

帰りの駅までの移動中に、店長が・・・・・・

RCサクセションの「雨上がりの夜空に」を鼻歌で歌ってたんだ・・・

なんで?店長はなに考えてるのかな?私はバカにされてる?

あの曲の歌詞の意味、知ってる?

なんで私、振られたのにこんな対応、中途半端に「お前がに気がある」みたいな事されて

振り回されないといけないのかな・・と思って。

ここまでの状況証拠で推測するに

・私の外見はストライクゾーン。(いつも鼻の下伸びて、いやらしい顔をしていた)←★ええ、事実ですwww

・私の年齢も恋愛対象。 ←★もっと若くても俺はいいぞw

・静的魅力も感じてる。むしろヤリたい。  ←★佐多ちゃん頭いいなwわかってるね~

振られて友達になってくれるほど、人間できた優しい人じゃないから、メールも無視だしね…

だから私が、もう会えないと思うって

潔く自分から迷惑がかからないように、サヨナラ言うと

急に泣きそうな顔で、しどろもどろになって

キョドって必死に引き止めるし。でも自分からはメールしないって言うし。…なんなの?

こんな振られ方じゃ・・・前に進めない・・・・

私を失恋から引きずらせるために、こんな拷問みたいな苦しい振り方したのかな?

そうじゃないなら、ちゃんと振るでしょ。

なんか、私のこと振ってるくせに、他の男には渡って欲しくない、みたいな

奇妙な独占欲を感じる。すごく傷ついた。その奇妙な独占欲って、静的なことだよね、きっと。

そう言ってましたよ。」

★=ブ男(俺)の心の声

向井「おま・・・・・・・・・・・RCって・・・・(本日一番のドン引き)」

俺 「・・・・・・・・・(ああ、死にたい。本気で恥ずかしいんですけど。)」

小松「俺は…自分の好きな子が、ここまで粗末にされて、許せない。

やっていいことと、悪いことがありますよ。俺も今日は、手が出ましたけど。」

俺 「それは仕方ない。俺もお前を挑発した。(殴られた方が、あとあと得だからなw先に手を出した奴の負けwww)」

梶原「俺ももう今回の件で、店長見る目変わりました。店長は恋愛系は最悪っすね。」

小松「カジ、お前、まだ若いからジェネレーションギャップだろうけどさ

RCってのは【RCサクセション】のことで、問題の曲の歌詞、帰ったらネットで読んでこい。」

梶原「え?悪口系の、酷い歌詞なんですか?」

向井「工口っす。ビンビンwとかwwwつか、石田!おめーなにしてんの?引くわ」

梶原「え?wえ?ww」←なにもわかっていない若者‥

俺 「・・・・・・

(恥ずかしくて、また1人沈黙する俺。今日一番タヒにたい瞬間www

まさか、カッコつけて歌ってた鼻歌が、モロ、こんな形でバレしようとは…)」

梶原「今日、俺ら、佐多さんには店長に会うとか、こういう話するとか、一切言ってないんで

まあ‥できたら本人には言わないで下さい。良ければ。

俺らが店長の家にいって、なんで振ったのか色々聞いたなんて、佐多さんにバレたら、おせっかい!なんで!?

って  俺たちかなり怒られるんで‥言わないでくれたら助かるんすけどw」

小松「佐多さんにはね、振られたときに、交換条件じゃないけど

『俺は君のこと好きだから

店長にこれから告白するんなら、俺も店長に負けたの悔しいし、でもそれはしょうがないから身を引くけど

俺は佐多さん好きだから、やっぱり「君のその後」の話は聞いておきたいから

店長に告白したあと、よければ結果がてら、連絡頂戴。

君は振られるっていうけど、俺に言わせれば、きっとOKしてもらえると思う。

けど、万が一振られた場合は

なんでなのか?俺もすげえ気になるから、良ければ俺のためにも教えて欲しい。』

そう言ったんですよ。

でも彼女に

俺が店長会って、自分の話を振られた相手(店長)にするのは、今後は

やめて欲しいって言われたんですよね。でも今回、やっぱり俺もカジも話し合った結果

どうしても納得できないんで、話って双方から事実確認のために聞かないと

まるで意味がないし、今日来たんですけど。

カジは黙っててほしいっていってるけど

俺はべつに彼女に俺らがきたこと、俺に殴られたこと、言ってくれていいですよ。

今度ちゃんと会って、彼女には俺が直接謝るんで。

今回はちょっと、真由美ちゃんには、俺らも2人で根掘り葉掘り、色々強引に、聞いてしまったんですよ。

悪かったなって思うし。あんな口の固い子を無理やり‥」

梶原「小松さん・・・・恋愛感情入ると、しょうがないっすよ。佐多さんもそう言ってたし。」

俺 「いいよ別に俺は。俺は自分からは、佐多さんにはどうせ会わないしw

俺の家に、今日お前らが来たってことは言わないから。」

向井「オイ!謝らないのか!」

小松「もう行こ‥」

梶原「店長、最後に言いますけど、人を傷つけたら、謝罪くらいはすべきですよ。」

俺 「・・・・・」

カジはそういい残し、帰った。

まあ色々話したんだけど、こんなカンジで

俺は小松に本気で殴られ

親友にも擁護もされず罵倒され、向井は休みの日の昼から、日付の変わった25時過ぎまで俺の家におり

向井「嫁から死ぬほどメール来てるよおおお!着信もこんなに!

お前のせいだぞw浮気疑われてるよおおお!!!!怖い!帰れん!」

とウルサイので

今日の話し合い(本当に男だけの話し合いだった証拠&不測の事態に備えて、カジや小松が

ウソの証言をするかもしれんのでw録音してた)

ICに入ってる、大事なSDカードを渡しておいた。※向井の嫁さんが恐妻なのは、有名な話なので、俺も怒られたらたまらん。)

20代のカジには「大人としてありえない、軽蔑します。

俺はバイトだし、雇われだから、言い難いけど、もう今日はクビ覚悟できましたから。

そんくらい店長には失望してます。」と呆れられ

ま~~最悪な日となった。

18時から始まった話し合いは、飯くったりもして、ダラダラと24時までに及んだ。

翌日は12時から仕事だった。9時に起きた俺。

俺「どうしよう・・・ひどすぎるぜこの顔はw」ピンンポーン。俺「ん?宅配か?」

・・・・・・・・小松だった。

小松「昨晩はホントすんません・・・店長ボコボコにして。

今日はゆっくり休んで下さい。

店長がその顔で出たら、店のイメージにかかわるし・・・・

ぜったいお客さんに、よからぬ噂を立てられますよ。今日は俺立つんで。」

俺 「お、おう。じゃあ…。ってか、仕事覚えてんのかwチケットとか、覚えてるか?w」

小松「覚えてますよ!w」

俺 「まあ、今日はお前を全面的に助けてくれるであろうメンバーだから、じゃあ行ってくれw←宮本と宮川のBBAwwww

12時から、何時までイケる?」

小松「12-12で。24時までいけますよ。」

俺 「やるな。大丈夫か。」

小松「いけます。あ、もちろん、ギャラはいいんで。無給で…」

俺 「弁当くらいは持って帰っていいぞ。コーヒーもな。」

小松「サーセンwじゃあ…」

ということで、この日は小松が代わりに店番してくれた。

その一ヵ月後、俺の店に、ベビーカーを押した、主婦が入ってきた。

どこのブッサイクなオバハンだよ、と思ったら。

【加奈子】だった。

20代のときに唯一付き合い(4年一ヶ月交際)同棲(3ヶ月)していた、元カノである。

加奈子「よっ、元気?」

俺  「お、おう・・・・ひさしぶりw」

加奈子「あんたちょっと垢抜けたねw昔よりはマシになったわ。でも顔色悪いねー?」

俺  「そ、そうか?wつか、子供‥いつの間にw」

加奈子「そりゃできるよ。結婚したって言ったじゃん。いまコイツ、1歳5ヶ月。よく動くわ。危ない危ない。」

子供が結構イケメンで正直かなり驚いた。

俺  「お前に似てないね」

加奈子「旦那にも似てないよ。じーちゃんに似てる。旦那のお父さんね。男前なの。」

俺  「目がパッチリしてるな。かあちゃんブサイクなのになw」

加奈子「相変わらず減らず口だねーwあんたさ、結婚しないの?あ、できないのかw」

久々に会ったが、すげえムカつくわコイツwww

加奈子は俺と別れたあと、数人と付き合い、最終的には役所勤めの公務員と

ちゃっかり結婚していた。(手堅いブスって、こいつの事をいうんだろうなw)

佐多ちゃんに退職されて、気落ちしていた俺は、女性の意見も聞きたいと思い

加奈子に佐多ちゃんのことを相談してみることにした。

つか、誰かに愚痴聞いて欲しかったし、美人に告白されのを昔俺を振った元カノに

自慢したかったのもちょっとあった。

俺  「あ~~あのさ。今日これから時間あるか?」

加奈子「ハア?なんで」(←ドスの効いた、オッサンみたいな声だった)

俺  「いやあその、結婚は確かにできなかったんだけどさ、ちょっと‥その‥

恋愛相談に乗って欲しいんだよ」

加奈子「・・・・・なにあんたw最近振られたとか?wプ」

俺  「バカ。違うわ。逆じゃい。」

加奈子「え~~~!!wwwウソ~~なにそれ~~wwwごめ、ウケるわw

世の中捨てたもんじゃないねえwまだ私みたいな広い心の女、居たんだw」

俺  「と、とにかく。今日ダメか?」

加奈子「今日はダメだよ。だって私、これから西○屋行くし、帰りはスーパーも寄りたいし、時間ないわ。」

と言うので、明日ならどうかと提案したら

加奈子「ああ、うん。う~~ん。明日か。明日ならまあいいよ。その代わり1時間ね。奢ってね。」

俺  「うん」

というわけで、加奈子にファミレスで話を聞いて貰う事になった。

そして今までのことを、洗いざらい喋った。

加奈子「あーーーもうイヤwなんでこんな男と私、4年も一緒にいたんだろ~~www

ほんとあんたって最低の男だよね?w

これは別れるときも思ったけどさあ。ってかあんた、全然成長してないよね?

てか・・・・・・・もう(こんな事)ないよ?わかってんの?自分の年も顔も、理解してるよね?」

俺  「わかってるよ」

加奈子「ゴール前、どフリーで、ボール持ってんのにシュートしなかったどころか

あんた途中で試合放棄して帰ったんだよ?それと一緒。

宝くじで3億当たって、くじを川に捨てたのと一ッ緒!」

俺  「わかってる、わかってるよ。」

加奈子「うそつけ。じゃあ彼女に連絡しろや。

イラつくなあー。あんた告白されたんでしょ?で、断っていま後悔してるわけでしょ?

なら自分から謝ってちゃんと連絡しなさいよ!なにが冷却期間だよwあ~~ほかw

ちゃんちゃらおかしいわよホント。現実見てる?わかってんの?

その子さあ、ほんと傷ついたと思うよ?謝れば?なに狙ってんの?とりあえず謝りなさいよ。

友達になるなり、告白するなり、まずは謝ってからでしょ?

ってかあんた、このままほっといたら、友達どころじゃないよ?

多分、軽蔑されてると思うね。

車で人轢いて、謝罪せず逃げてるのと一緒。お前は恋愛轢き逃げ犯じゃん。まず謝れよ。」

当初1時間という加奈子の申し出だったが、向こうはヒートアップして

2時間説教を食らうことになった。加奈子はキレると、口調が男になったり、ヤンキーになったりするので

非常に怖いんだ。(目つきも)

とにかく、結論からいうと、俺が確実に100%悪いとのことだった。

元カノだから、ちっとは味方してくれるかと思ったら、女って元カレとか過去の男はどうでもいいんだな。

ましてもうガキまでいれば

情け容赦ない主婦の追及は、凄まじかった。(しかも反論できる隙がない。さすがっす。母は強し。)

最後に

加奈子「じゃあね。私、言っといたからね?謝れって。どうなるかもう知らないよ?

とにかく忠告だけはしといたから。」

と言って、キレながら帰っていった。

ファミレスで一番高いメニューだけを選び、二人だけなのに、会計が6000円もいった。

加奈子には、とにかく早く連絡して、振ったことを撤回して謝れ。

といわれたが、俺はそこから更に1年放置した。

その1年間も、色々なことがあった。小松とカジが来て

佐多ちゃんが病気になったことを知らされた。

俺は無視した。

そして小松やカジとも疎遠になり、俺はもう2人とは、一切連絡も取らなくなり、向こうからもこなかった。

今は復縁に向けての成長の試練の期間だ。なにがあってもお互いのために連絡はしてはならない!

俺は心に誓っていた。

俺「いま、この放置期間中に、俺は成長して、いい男になるんだ!

再会したときに、また彼女に惚れてもらえるようにな!」

俺はオナ禁をしたり、筋トレにハマった。そして飲めない酒の練習のために

バーに通って、酒を飲める訓練をした。

彼女と再会したときに、お洒落なバーに誘うためだったw

佐多ちゃんが退職してから、約1年後。俺は遂に沈黙を破り、彼女にメールを送ってみることにした。

俺「‥もうそろそろいいだろう。俺もよくがんばったな。時間を置けばおくほど、思い出補正で

相手は俺のイメージがよくなっているハズだ。

時間を置けば、人は嫌な記憶や怒りも、薄れるものだ。」

メールの内容は、1年ぶりということで、まずは様子見。

シンプルなものにした。

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件名 ひさしぶりです!

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本文

佐多さん、久しぶりです!元気ですか?石田です。

俺は元気にやってるよ。

よかったらまた連絡ちょうだいね!

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※マジで当時送った、このまんまの内容を貼ってみたw↑

俺「ふぅ‥。なかなかさわやかで、イイ感じだな。

あんまガッついてねーしw

シンプル・イズ・ベスト!ぽちっとなwええい!送信~~~~~!!」

俺は遂にメール送信ボタンを押した。

☆~~♪~☆○#♪☆~~~☆~~

俺「む!!」

携帯のメール受信音が鳴った。なんて早い返信だ!こりゃあ脈あるぞ!!!www

俺は嬉しくなって、ドキドキして腹の肉が震えていた。

メールの内容は

『宛先が不明です。』

ということが書かれていた。メールを送ったが、もう使われていないアドレスのようで

エラーで返ってきた。

佐多ちゃんはもう、メアドを変えていたんだ。

俺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

この日は、どうやって生活したのか、あまり覚えていない。

翌日、小松に電話をしてみることにした。アイツなら、まだ佐多ちゃんと連絡をとっているハズだ。

しかし久しぶりに話した小松から、意外な言葉をかけられた。

小松「あ、お久しぶりっす。あの、佐多さんの連絡先とか、知りません?」

俺 「え。   お前も知らないのか」

小松「病気して退院してから、行方がわからないんすよね。」

俺 「そ、そうか‥」

頼みの綱の、小松も、佐多ちゃんの連絡先を知らなかった。

小松「また落ち着いたら、必ず連絡するから、またね。ってメール来たのが最後で‥それ以来。」

そして、カジもまた知らないそうだ。

俺はかなり焦った。

履歴書を見て、佐多ちゃんのマンションまで行ってみた。

彼女の☆☆★号室のポストに指を入れて、少し覗いてみた。

中には、通販の育毛剤の宣伝ハガキが入っており、男の名前が書いてあるのが見えた。

俺「?まさか、引越し??」

このポストがある1階のエントランスには、管理会社の電話番号が書いてある張り紙があったので

そこへ電話してみた。

女「はい、○○○○○○、○○です」

俺「あの~、○○○●●●というマンションの、☆☆★号室の、佐多真由美さんについてなのですが~

わたくし、彼女の在籍していた職場の

責任者の者なんですが~

ちょっと、彼女に書類を送りたいんですが~先日、宛先不明でこちらに返って参りましてですね~」

カマをかけて探ってみた。

女「少々お待ち下さいませ。担当の者にお繋ぎ致します。」

男「お待たせいたしました~。えー、佐多真由美さんですね。確かに☆☆★号室にご入居されてましたが。何か。」

俺「あの、わたくし元上司でして、彼女に書類を送りたいのですが、連絡先などは‥」

男「大変申し訳ないのですが、もう解約されております。ご退去済みです。

その他個人情報ですので、お伝えすることはできません。」

断られた。

それから俺は荒れに荒れた。

自分の給料の殆どを、それらにぶち込んだ。

そして自分でブログを2つ開始した。

ひとつは佐多ちゃんへの思いを綴った、へんなポエミーな詩を書いたキティブログだ。

困ったときの神頼みではないが、俺は佐多ちゃんを失ってから

神社仏閣へ参拝することが常になっていた。「また会えますように。付き合えますように、

それがムリなら、せめて友人になれますように。」

とにかく拝みまくった。

そんなある日、縁結びの某神社の帰り道で、綺麗な山百合を見つけた。花なんか興味はない。

でも見入ってしまった。

俺「・・・・・・・・・・・・・・そうだ!」

俺は、小松のばーちゃんがやっている、華道教室を思い出した。

小松にはバレないように、なんとか住所を調べ、訪ねてみることにした。

佐多ちゃんが昔から(10代の頃から?)通っていた教室だ。小松のばーさんなら

佐多ちゃんの実家の住所を知っているハズだぜ!

俺「ひゃっほ~~~い!wwwなんで今まで気づかなかったんだよw」

俺は原付を飛ばした←まだ車持ってねーんだなw

番地を確認する。間違いない。ここが小松のばーちゃん家だ。

デカイ和風旅館みたいな建物だった。玄関でインターホンを押そうと思ったが、玄関の左横に

自転車を置くスペースがあり、その奥に

竹で出来た、あれなんつーのかな?竹垣??まあ、竹のドアみたいなのがあった。

その上に、ヒノキっぽい木を、横にぶった切ったやつに、墨でデカく

「○○華道教室」と書かれていた看板みたいなのがあった。「あ、ここか」

俺はそこから入っていくことにした。佐多ちゃんもここを通って通っていたのか‥と思うと、ちょっとドキドキしたり

せつなくなった。

中には更に広い空間が広がっており、庭になっていた。石灯篭があって

池に鯉がいて、ししおどしが、あった。

飛び石に従い進むと、小上がりになった部屋があった。

「生徒さんへ、靴は揃えてください。お静かに入室下さい。」と張り紙が貼ってある。

「この部屋が教室だな‥」ガラスのドアを開けようとすると

「天空の城ラピュタ」に出てくるBBA

そっくりのばーさんと目が合った。

俺 「あ・・(ヤベ‥)」

BBA「はい?どちら様?見学?うちは男性の生徒さんは採ってないですよ!」

腰の曲がったばーさんだった。なるほど、ちょっと目元が小松に似てるな。

俺 「あの、小松百合子さんですか?一臣くんが、昔働いてたコンビニの店長です。石田です。

はじめまして」

BBA「まぁ‥。どうぞ。上がって下さい。」

そして結局、俺は2時間半くらい、そこにいた。

BBA「カズから色々聞いてますよ。今日は、真由美さんのこと聞きにきたんですか。」

さすがに鋭いなーーと思った。単刀直入に本題にいかれて、若干焦った。

俺「あ、ハイ。連絡が取れなくなってしまいまして‥。その、連絡先を‥実家の住所とか

ご存知だったらと思いまして。アセアセ」

BBA「真由美さんの実家なんか聞いて、どうするんですか。」

ゆっくりとたが、完全な情報開示拒否に思えた。

BBA「あの子、あなたのせいで、病気したのよ。入院までしてね。一臣から聞いてない?」

俺 「知ってます」

BBA「お見舞いはいかなかったの?」

俺 「行ってません」

BBA「まあ~~~~~~~~~」

俺 「・・・・・・・色々、謝りたいなと思いまして」

小松のBBAは、やれやれと言った感じで、ため息をつくと

BBA 「遅いわねぇ。遅いわよお。もう真由美さん、日本に居ないわよ。」と言い放った。

俺 「えっどどどどういう事ですか!」

BBA 「華道はある程度やったから、今度はフラワーアレンジメントがしたいってね。

外国へ留学したのよ。

それにあなた、日本にいたら、どこに居ても辛くなるのよきっと。

あなたのコンビニは

日本全国どこにでもあるんだもの。多分嫌なこと思い出して、苦しいのね。。

今回は病気するほど辛~~い失恋だったでしょう。まじめなお嬢さんだから、思いつめて‥かわいそうに。

勉強と気分転換も兼ねてね、留学するのはいいことよ。環境を変えたかったのね。

まあアレンジメント、フランスやイギリスは本場だからね。

イギリスと迷ったみたいだけど、真由美さんは英語はできないから。

お母さんも、フランスがいいわって、行かせたのよ。

彼女、フランス語できるでしょう。だからね。」

俺 「え、喋れるんですか!」

BBA 「あなた‥、真由美さんのことな~んにも知らないのねぇ。まあ、彼女も大人しい子だから。

真由美さんはお母さんがフランス語の先生よ。

お父さんは商社マンだったから、子供の頃はフランスに居たこともあったのよ。

だからパリは、彼女の第二のふるさとね。懐かしいと思うわ。」

知らなかった。

BBA「あなたに傷つけられたあと、入院して退院して、そのあとのことは

一臣にも言わないで欲しいって、あなたと繋がってるかもしれないからって。イヤだったのね。

うちの教室に

カズに内緒で、退院してから、実はまた通ってくれてたのよ。今度は先生としてね。

もう彼女、当時は働ける体じゃなかったからねぇ。フルタイムの、正社員はムリでしょう。

それでも寝たきりは悪いでしょ。だからお母さんもなにかさせないとと思ってねえ。

私ももう年だから、うちにきて、ちょっと気晴らしに、お手伝いにこなあい?って

真由美さんに言ってみたのよ。

そしたらお母さんも喜んでくれてね。真由美さんも、気を紛らわせたかったのね。」

俺「いつ日本に帰ってくるんですか‥‥‥」

BBA「・・・・・・・・・・・

はあ‥。

私が口を出すのもなんだけど、もう彼女に関わらないで下さらない?

あなた今まで、何してたんですか。謝るにしても、遅すぎるでしょ。男らしくないわあね。」

俺「‥。ごもっともです‥」

BBA「私としてはね、うちの一臣と真由美さんが、結婚してくれたらと思ってねえ‥あぁ

カズも立派にうちの店を継いだことだし、いい跡取りだできたわ。あとはお嫁さんよ。

真由美さんが小松家の嫁としてきてくれたら

どんなにいいかと思ったんだけどねえ。

真由美さんは真面目な人だから、一臣は遊び人でしょう?アレは女好きだし。

何かやっぱり、感じたのねぇ。」

俺「あの、留学先の住所とかは・・・・」

BBA「ハガキはあちらから、うちに着てます。

でも、ご住所はあなたには教えることはできませんね。

もちろん真由美さんの実家もね。」

俺「小松君は、佐多さんの留学のことは‥」

BBA「何も言ってませんよ。

真由美さんは帰国したら、“一臣には”連絡はすると言ってますけどね。

あなた、真由美さんが辛かったのを知ってて、一切連絡しなかったそうじゃない。

もうムリね。色々と。ムリですよ。見殺しにしたようなものじゃない。

自分のせいで若い女の子が傷ついてるというのに、知らん顔したんだから。

人間はね、誠意を欠いたらダメなんです。あとで後悔してもね。

もう忘れなさい。真由美さんは、いつ戻るかわかりません。戻っても、あなたには連絡しませんよ。」

俺「・・・・・・・・」

BBA「これ、見て頂戴。この作品、真由美さんのよ。これで受賞したの。」

ばーさんは棚から、一冊の本と写真を出してきた。○○○○コンクールのものだった。

BBA「綺麗でしょう。真由美さんはね、才能があるの。」

写真は、ホテルでの表彰式の集合写真と、スナップ写真だった。

着物を着た小松のばーさんの横に、着物を着た佐多ちゃんが、笑顔で賞状を持っている。

すげえ可愛かった。これは佐多ちゃんがいくつの時なんだろう。若い。

現役タレント、女優も真っ青になる美貌だ。モテたろうなあ‥

BBA「真由美さんみたいに、若くて、しかもあんなに美人で清い子は今時いないわ。

なにが不満で彼女の求愛を断ったのか知りませんけどね、あなたは人生で大きな損をしましたよ。

でもまあ、真由美さんにとっては、不幸中の幸いだわ。

あなたもご自分の人生を、しっかり生きなさいな。もういい年でしょうに。

お母さんに、孫を抱かせあげなさい。

あなたご長男?」

俺「あ、はい‥」

BBA「まあ‥。いい~年した息子が、いつまでも結婚もしないって、親にとっては

情けない辛いことよ。孫の顔でも見たら、安心するんだから。

親孝行と思って、がんばりなさい。」

俺「・・・・・・・」

小松のばーちゃんは、土産だと言って、何故か

かまぼこを持たせてくれた。

帰り道、俺は原付を押しながら帰った。

いま運転して帰ったら、事故ってタヒぬと思ったからだ。

帰宅後、(現在はもう閉鎖しているが)狂った俺はその日の夜、徹夜をして

失恋&復縁&不倫など「訳有り」専門の、恋愛相談系のサイトを立ち上げた。

そこで毎晩、愚痴を吐いた。

そして色んな人に、自分の悩みを聞いてもらうことで、精神を安定させた。

親友の向井は

「佐多さんのほうがお前より可哀相に決まってじゃん」の一点張りで、話にならない。

しかし、ネット上でも、俺の相談は、一般には受け入れてもらえず

大多数の人から「ヘタレ」「ちゃんと謝れ」「キチンw」「クズすぎない?」と冷笑され

た。

俺は特定を避けるために、コンビニのことも一切言わず

設定を大学生にしたり、孝行生にしたり、既婚者にしてみたり、色々やった。

ときにはオレと佐多ちゃんが付き合ってる設定で、オレが浮気されたとまで書いた。

それでも俺のことをみんな

「卑怯な性格」

と言った。

もう佐多ちゃんは、日本にはいない。

風俗とパチンコ、酒とネットに入り浸った生活は続いた。

(そういえば、この数年で、佐多ちゃんと同じ年齢や、それよりもずっと若い女も何人も面接したが

佐多ちゃんのような可愛い子は、後にも先にも、1人も居なかった。)

株でもやって当ててやろうか。

宝くじを買って、億を当ててやるか。

金持ちになったら、彼女は振り向いてくれるだろうか?なにかで有名人になったら

また惚れてくれるだろうか。そんな虚しい妄想は、連日続いた。

佐多ちゃんと別れてから、もうどれくらいの月日が流れたんだろう。

携帯に、知らないアドレスの「迷惑メール」がきた。

と思った。

佐 多 ち ゃ ん か ら の メ ー ル だ っ た 。

===========================================

件名 佐多です

===========================================

本文

店長お元気ですか。

先日、師匠から店長のこと聞きました。

色々あり、長らくご連絡できずにすみません。

病気とかしていませんか?

お仕事がんばってくださいね♪

===========================================

俺「ウソ・・・・・・

きっ キたぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

紛れもない、佐多ちゃんからのメールだ。

いつも行ってる神社の賽銭箱に、5万くらい金をブチ込んでやりたい気分だった。

俺「し、しかしイカンイカン。冷静になれ。ここで調子にのったらイカンぞ~~

すぐに返事したら、嬉しいみたいだ。ここは焦らせ。」

俺は浮かれてないのをアピールするために、メールの返事をワザとジラした。

すぐに返事をすると、下心がバレバレになるため、大人の余裕を見せるため

ゆっくり翌日にメールを送った。

俺の返事↓

=================================

件名 メールありがと!

=================================

本文

久しぶりだね。元気してた?

留学したって聞いて、びっくりしたよ。

俺は今も携帯の番号変えてません。

仕事も変わらず、ずっと一緒ですよ。

===================================

と、送っておいた。俺の精一杯の

「俺に電話してくれ、また会いに来てくれ」アピールであった。

ぶっちゃけ、軽い【告白】のつもりだった。さあ、どうくる佐多ちゃん!

返事きた

===================================

件名(無題)

===================================

本文

私は元気ですよ~。

そうなんです。フランスへ行ってました。

英語はできないので、フランスです(笑)

フランス語はちょっとだけできます。

久々だったので、いい刺激になりました。

店長はフランスとか、興味ないですか?

行ったことありますか?

=====================================

俺「・・は?なんだよコレ」

俺の勇気ある、渾身のメールの返事が、上だった。

俺「・・それだけ??俺、スルーされた?え、振られた‥??!

こっちは携帯の番号変えてないつってんだろ!?

店にもまだいるって言ってるじゃん!脈があれば、私会いに行きますね!とかさ

ふつう言うだろ??

なにこの子‥なんなんだよ・・・あーこりゃ男いるなw彼氏できたわw」

そして俺は、この佐多ちゃんのメールを無視し、返事をしなかった。

(どんだけ狂ってんだよw我ながらすげーなぁ‥。)

そして暴走&被害妄想に。(もうメンヘラ丸出し)

俺「ちくしょう!どんだけ待ったと思ってるんだよ!1年以上俺は一途に待ったんだぞ?!

俺がお前のこと好きだって、わかりやすくアピールしてるだろ?

俺に振られたあと、彼氏作ったんだな‥

裏切りやがって。このビ◯チめ!

俺のこと好きだって、言ってただろ!!裏切るなよおおおお!!!」

俺の筋トレや、酒修行はムダに終わった。ショックだった。

こっちの恋愛アピールをスルーしてきた佐多ちゃんに、猛烈に怒りがこみ上げてきた。

俺「あの女よりかわいい、若い彼女作って、佐多真由美を見返してやるからなあ!

覚えとけよ!!クソ女!!!!」

振られた俺は、ヤケになって、なんと高齢のくせに、若者の代名詞

「街コン」

に参加するという、希代の暴走に出た。←当然浮いたアラフォー野郎w

1人で参加してもOKなやつを選んで行った。5回行ってみたが、5回とも収穫なしで

惨敗だった。とにかく変な女が多く

「お、かわいい子いるじゃん」と思い、近づくと

それだけで

「あ?こっちくんなよ」というような、鋭い視線が突き刺さり、俺はUターンするしかなかった。

しかも、その可愛い子とて、佐多真由美の足元にも及ばないレベルで、それにも関わらず

態度は佐多ちゃんの、4倍はデカかった。佐多ちゃんのように腰が低くて優しい美人はいなかった。

(そういう子も中にはいたが

「あ、なるほどね」な、残念極まりない容姿の子達であった。←研ナオコと、いとうあさこ似てた2人組み。)

この街コン参加事変、辺りから、俺はいよいよ本格的に、昔自分が佐多ちゃんに告白されたことが

どれだけ「神がかった奇跡、幸運」であったか、身の程を思い知るようになった。

とにかく参加してもムダだった。

見た目で引かれる。年を言えば引かれる。若く言っても引かれる。

喋りかけると女の子みんな苦笑い、イケメンくるとみんなが移動。

そんな状態で、避けられまくった。佐多ちゃんは俺に話しかけてくれた。

街コンの帰り、普段はいかないような、スナックへ入った。

俺は脚場クラは好きだけど、スナックは嫌いだ。

でももう、座れるなら、話を聞いてくれそうなら、どこでもよかった。

いかにも昭和風情な小汚いスナックへ、冷やかしに入ってみることにした。

♪カランカラン♪

ママ「いらっしゃいませぇぇ~~ ←(俺にはこう聞こえたw」

加賀まり子に似た、50代?くらいの女性が出てきた。パールのネックレスをしている。

ママ「あらっ、こちら初めてですね?」

俺 「ああはいはい、え~~ダメっすかw」

ママ「ここは会員制なのよーw紹介はないの??」

俺 「紹介はちょっと・・ああ、じゃ、出ますわwスマンマセン」

ママ「待ってぇ。ねぇ、じゃあ、今度お友達連れてきて下さらない??じゃあいいわよwボトル入れますぅ?」

俺 「いや、今日は‥」

適当に水割りを作ってもらった。(竹鶴か、黒霧を飲んだ)

失恋したこと。若い女に逃げれた事。風俗と占いとパチンコにハマったこと。

今日は街コンに参加したが、ぜんぜんダメだったこと。そして可愛い子もいなかったこと。

男もへんな参加者が多くて

自分から「俺!公務員っす~!w」と言ってみるバカや、そんなバカに「え!w公務員?ww」

と、目を輝かせるバカな女しか居なかったことなどを愚痴った。

そして自分の醜い容姿のせいで、女の子が引いていたことも言った。

ママ「あらぁ‥。まあでも、男はお金よーwやっぱりそうよお。

男はお金さえあれば、逆転できるの!そこが違いよねえ。」

俺 「ああ、やっぱ金っすか‥w」

ぐちゃぐちゃ下らない話をしていたら、ママの携帯に客から電話が入った。

ママ「キャーン!もう!○○ちゃあん!なんで昨日来なかったのおお!待ってるぅ!!w

ねえ、もうボトル半分もないよ?今日入れる?もお~~w待ってるからあ!

え?今日ポテトサラダw来て!はあい♪じゃあねー。は~い。」

俺 「あ、俺帰ります」

ママ「ええ~~wいいのにィwwまあまあ、今・度・ゆっくりね!」

俺 「向井って奴、今度は連れてきますんでw」

ママ「お願いよお!あ、そうそう石ちゃあん、これね、ココ。」

俺 「?」

ママは名刺を出してきた。あなたの運命を鑑定、人生、出世、恋愛、勝負運、近未来。

とかなんとか書いてある。

ママ「もうあと30分しかないけど、私、ここサイン入れといたから、行っといで!

当・た・る・からw

スナック●●●の客です、ママの紹介できましたって言ったらいいから。」

俺 「え‥」

ママ「ネットの占いなんてダメよお。対面鑑定がいいから!冗談抜きに、ここホントいいから!」

俺 「ああ、はい」

俺は半分酔っていたし、もうヤケクソで、ママに勧められた、占いへ行くことにした。

「どうせ当たらん。ちょっとおちょくってやるかw今日はムカついてるしな。」

俺は酒臭い息で、ニヤニヤして、千鳥足で向かった。

そこは路地の雑居ビルの3階にあった。「西洋占星術・タロット・姓名判断○○●●○」と

1階にたて看板があった。

エレベーターで3階へ行くと、水色のフリルのブラウスに、下は黒いズボンの

掘ちえみに似たおばさんが、玄関のマットを、店に入れようとしていた。

俺「あ、もう終わりですか」

占「すみませぇん。もう今日は営業時間過ぎてるんですよお。」

俺「あの、コレ‥(名刺を差し出して)スナック●●●のママの紹介で‥」

占「ああ~~!はいはい義姉さんの。じゃあどぞどぞ、中へぇ。すみませぇん。」

そして中に入って、鑑定してもらうことになった。

占「スナック●●●は、うちの兄嫁、私の義理の姉さんがやってる店なんです。」

俺「ああ、そうですか」

占「じゃあ、ここに名前と~、ああ、あの、ちゃんと正直に

本・名・を!、書いて下さいね?ウソ書いたら、当たりませんから。

え~っと、それと、生年月日。出生地と、出生時間ね。ここへ書いて下さい。」

俺「はい」

占「で、一番下の欄から、占って欲しいものを囲んで下さい。」

俺「あ、はい。(え~~恋愛っと、マル○、)」

そして鑑定してもらったんだが、ぶっちゃけ、当たるかどうか、おちょっくてやろうかなと思ってたんだけど

予定変更になった。とにかくちょっと気持ち悪いくらい当たった。

占「じゃあまず‥、あなたは恋愛は~~、あははwwあ~~はいはいwこれは厳しいわねぇw

うーーーん。難しいですね。

あなたねえ。あまのじゃくなのよ。天邪鬼。非常に気難しい、やりにくい男ね。これは女性苦労しますねー。

でねえ、負けずキライなのね。プライドはとても高いです。

それとね、自分で良かれと思ってやったことが、恋愛ではしてはいけない、NGなことが多いのよ。

でも本人はそれが正義だと、最善だと思ってます。

人の話をこの星の配置の男性はねえ、頑固だから聞かないのよねェ。精神面は、非常に変わりにくいタイプね。

切り替えは下手です。よく言えば一途、悪く言えば頑固なストーカーです。

でもある種、非常に割り切った考えをもった人で、冷たくて冷淡な面があります。感情論を嫌うというか

合理性を優先しますね。

デートはワリカンですね。あなたは金銭には非常に細かいです。

あとは、あなたはお嬢様とか、家柄のいい子、清楚な子に弱いわねぇ。

お金持ってる女にも弱いです。ヒモ願望があるわね。大人の仕事できる女にも弱いです。

若いときは年上の女に憧れたはずです。

恋愛では大人の付き合いというか、距離感にとても敏感で、束縛を嫌いますね。

彼女よりも、自分の時間を大切にする人です。それでも淋しがり屋で、構われないとスネます。

面倒臭い男ね。」

俺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(すげえw全部当たってるんすけどwww)」

占「今年の恋愛運は、結論からいうと良くないです。出会いだけは例年よりも多いんだけど

好きになれる子はいないし、いい子とは巡り合えません。

あとはあなたは、結婚というものに、驚くほど拘らない方ねぇw

結婚願望は極めて低いです。家庭に縛られるのを、普通の男性の3倍は嫌うわねw

結婚してからは、奥さんにもよるけど、夫としての自覚を持ちにくくて、いつまでも独身気分のような

ちょっと頼りない夫になるわね。子供や奥さんよりも、自分の趣味にお金を使います。

家庭は向きませんね。この男性は。」

俺「当たってます。俺、オタク趣味があって、それに金を一番使ってます。

実は今年は結構動いてて、街コンに今日も行ってきたんすけど

収穫はゼロでして・・・結婚願望は、元々低いです。」

占「あなたはねえ、口だけになりやすいですね。夢は大きく壮大なのよ。でも、現実とは全然違うし

口で大きいことを言っても、実際は行動しないわね。

ちょっとね、悪いですけど、サギ師的な体質ですね。ハッタリが多くなりがちです。」

俺「当たってます・・・・(情けねえwwww)

あの、俺、今後運命の出会いっていつ来ますか?」

占「ちょっと待ってね。え~~と、あらw終わってるわw

200●年ね。これは大きいです。あなたの人生の、ビッグチャンスですね。

次のビッグウェーブは~~ああ‥、、、次は61歳のときね。大きいのがあるわ。

だから恋愛適齢期の最後のチャンスは、200●年ね。

45歳のときにも、恋愛で中程度の波がきますね。しかしこれは悪縁で、不倫などですね。」

俺「・・・・・・・・(200●年って、おもいっきり佐多ちゃんと出会った年じゃん!!!)・・・・・・・・」

占「‥??」

俺「あ、あの、例えば、例えばですね

え~~どういうタイプの子に出会うとか、その、そういうのは、わかりますか・・・?」

占「200●年は、あなたの人生の大きな節目、出会いの年で、水に関係する人と出会いますね。

あとは、国際結婚、年の差の恋愛、遠距離恋愛とか

この年の運命の人、との縁は、実は最初は障害のある形で発生します。

だから一見はどうかな?と思うんだけど、実は良縁なのね。運命です。

その障害を乗り越えることができた人は、今後数年間、素晴らしい飛躍が期待できます。

このチャンスをモノにできなかったら、そのあと5年近く、恋愛で低迷します。

たとえば、この方との縁をモノにできた人は

仕事が上手く行くとか、なにかグッドニュースが増えるとか、この時期に出会う

運命の異性は、早い話アゲマンです。いいお付き合いができますよ。」

俺「あの、外見の特徴とかまでは‥わかりますか?」

占「お.っぱ.いが大きいですね。お尻も大きくて、安産体型です。

家庭的な人ですね。

とにかく、水と関係のある人よ。水瓶座~、とか、蟹座~とか

魚座~とかね。情にもろい人です。そして、非常にインテリジェンスな人ですね。」

俺「(そーいやいつだったか、小松が「佐多さんは隠れ巨乳」とか言ってたな‥)」

そして鑑定量(5250円!!)を支払い、フラフラになって家に帰った。

別れてから、全然見てなかったんだが、久しぶりに「美女ファイル」に入れてある

佐多ちゃんの履歴書を見た。

俺「・・・・・・(うう‥ちくしょ‥、やっぱ可愛いな‥)

ん・・?」

生年月日に目がいった。

占「とにかく、運命の人は、水に関係のある人よ。」

俺「・・佐多ちゃん・・・誕生日・・・・もしかして 「ピー」座か??」

ネットで調べればいいものをw俺は動揺してたんだなぁ・・・。

なぜかジャージに着替えて、すぐに自分の店に走って行き「anan」の巻末の

占いのページをガン見していた。

(夜勤のバイト、多分引いてたと思う‥)

俺「やっぱり・・・!!佐多ちゃん「ピー」座だ!!おもいっきり水と関係ある星座だ!!!」

家帰ってから、なんか涙出た。時間はもうAM5時になっていた。

そして俺は遂に、自分から、佐多ちゃんに連絡をすることにした。

佐多さん、元気?最近どうしてんの?あれから連絡ないけどさ。

話したいことがあるんだけど

俺の今の気持ちです。

俺「・・・・・き、決まったゼ////

遂に俺は彼女に告白した!!後は結果を待つのみだ!うひょおお~~!www」

【曲を使って自分の気持ちを伝える】という、最高にカッコイイやり方で

俺は告白に成功した。

俺は満足し、ちょっと有頂天になっていた。

告白の方法は迷ったが、ネットサーフしてたら

恋愛ソングで成就したという報告が、多数ある。俺は2ちゃんで

失恋や恋愛の曲でいいのない?というスレを乱立し、質問しまくった。

その中から、一番俺に響いた(彼女にも響くであろう)曲をセレクトしてみたのだった。

※みんなもこの物語をココまで読んだあと、歌の歌詞を読んでみてくれ!感動する告白だぞ!

しかし佐多ちゃんからは、返事のメールはこなかった。

告白から一週間と4日後、分厚い封筒が俺の店に届いた。

佐多真由美 と書かれている。定形外郵便に、配達記録がついた形だ。

俺「おお!佐多ちゃんだ!やべぇ‥緊張してきた。」サインをして受け取った。

受験でもなんでもそうだが

結果というのは分厚ければ、大抵は合格通知である。

試験に落ちたやつは、ペラペラの封筒か、ハガキだ。

俺「これは脈あるなあ。期待できるぞwしかし佐多ちゃんってば、ほんとお手紙好きなんだから☆」

俺はわくわくしながら、封筒を開けた。

中は、俺の世界が壊滅する程の内容の、地獄絵図が広がっていた。

こうして俺の恋は完全に終了した。