苦手を「ちょっとずつ」克服してゴールに向かう方法

小さなゴールをクリアしていき、ラストゴールにたどり着く

ピンポイント行動を何度も行う

ハイパフォーマーの行動を分析し、ピンポイント行動をリスト化してチェックする仕組みができたら、

次は、技術を「反復トレーニング」する段階です。

 

結果に結びつく望ましいピンポイント行動を、できるようになるまで何度もやらせるのです。

言ってみれば「苦手の克服」です。

技術の反復トレーニングをする際のポイントは、
「ちょっとずつやる」ことです。

「ちょっとずつやる」とは、

小さな目標(サブゴール)をクリアしていき、最終的な目標(ラストゴール)にたどり着く

という臨床心理学の分野で確立された科学的手法です。

 

例えば、まったく泳げない人に対しては、次のような水に慣れさせるところから始めます。

①プールに入る
②プールの中を歩く
③水に顔をつける
④頭まで潜る
⑤体を伸ばして水に浮く

こうしてちょっとずつ段階(小さいゴール)を踏んで、目標に向かって泳ぐ(ラストゴール)に向かいます。

 

ビジネスでもこの原理は同様です。

 

そもそも苦手の正体とは?

苦手なことや、苦手な相手が全くない人はいません。

なぜなら「苦手」とは、自分自身を守るために、脳が無意識に行う防御システムなのです。

過去のある体験をした時に、無意識に一瞬かつネガティブな感情を紐づけして、記憶されてしまいます。

そして記憶された苦手は、あなたが苦手なものや苦手な相手に再び遭遇した時に、
過去に作られた苦手の記憶のなかから「無意識に、一瞬に、ネガティブ感情を沸き起こらせ」、
それを避ける行動をあなたにとらせようとします。

 

つまり、「苦手」の正体は「苦手意識」なのです。

 

達成と自己効力感を味わわせる

例えば、電話応対が苦手な若手社員がいるとします。

「彼らはエールやLINEの世代だから仕方ないな」

「生まれたときから携帯電話があったから、電話の取次ぎなんてしたことないんだろうな」

 

と彼らのバックボーンのせいにしては何の解決にもなりません。

 

ここでも、段階を踏んで「ちょっとずつ」やらせることを仕組みとします。

①飲み会の予約、備品の発注など、なんでもいいので1日5回以上電話をかけさせる
②用意したスクリプト通りのトークで電話営業を行う。成果は問わない
③原稿を見ずに話す。成果は問わない
④あらかじめ用意した質問を電話の相手にぶつける。成果は問わない

 

こうしていくうちに、部下は電話への苦手意識を克服し、営業相手との会話にも慣れていきます。

評価は、各段階で「行動」をとったことに対して行います。

 

行動をとったことが「メリットのある結果」=評価される(認められる、称賛される)ということであれば、
人は行動を繰り返します。

 

同時に、各ゴールに到達するたびに、部下は「やり遂げた!」という達成感と、
「自分にもできる!」という自己効力感を味わうことになります。

 

これが部下をさらに次へのゴールへの行動に向かわせます。

はじめの一歩を踏み出そう!

「今からできるはじめの一歩があるとしたら何だろうか」
という視点を持つことが大切です。

何を行動するかが決まれば、前に進みやすくなりますし、行動すると、行動しない時に感じていた不安や恐れは、
現実ではないことに気づきます。

苦手意識は、ちょっとした工夫と実践を重ねていくことで、徐々にもやもやが晴れていき、やがてクリアになって行きます。

人は「こうなりたい」という明るいゴールがあれば、向かっていけますよね。